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燃える赤
のたうつ龍
たやすく消える命
背中合わせの 安心と不安
だから{ルビ恐々=こわごわ} 手なずけて
太古から人は
ご機嫌を取りながら
仲良くも 儚く
迷い道の向こう
....
漂う 粒子
温度差で 現わし
白き 霞
視界 狭まり
伸ばした 手の先
じんわりと 湿る
{ルビ春秋=はるあき}の体感温度
水 それにしても水
姿変え 移り変わる
形変え 巡 ....
闇に溶ける闇
この翼 この身体
喩えるならば
そんな言葉が相応しい
今のこの世
翼にて 闊歩する
人々の頭上
見下ろして {ルビ啼=な}く
ゆうやけ
こやけで
日が暮れて
....
この胸に 宿る
逸らしたくなる程の光
見えるか?
雨上がり 青い空に
思いのまま
翔る鳥
雲をくぐり抜け
螺旋を描いて舞い上がる
眼に見える 幽玄の橋
七色で 透き通って
....