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あの太陽はどうも思い過ごしだ
電球を取り替える様に人間が群がってる
深く考えんの止めてみようと
試みたのもつかの間
太陽はなくなったみたいなので
ため息ふたつ
一枚の雲がふわり
眼をつむ ....
空は窓のための背景ではない
汚血に支配された脳神経を
研ぎ澄ますためのものだ
(小春日和なのに
 わたしの空はなぜ軽量なのだろう)

窓は空のための額縁ではない
水毒におかされた胸のうち ....
底なしだから絶対に近づいちゃダメだ
あなたはわたしの手をしっかりと握りしめて
沼の縁から大きく距離を置いて
濁った水面に視線を落とした
ときどき
得体のしれない気泡が浮かびあがってきて
 ....
スーツを着た蟻、粧し込んだ蟻
行列作ってバスに乗り込む
トウキョウシンジュク
混沌中枢
今生きてるのは僕らだけ
奴らはみんなエキストラ


「何かに向かう群衆の流れに逆らって歩いている ....
噤む蕾は
朱色の予感をいよいよ過密化させ
その内圧の快感に震えついに
耐え切れなくなる黙秘破る色彩という最も濃厚な
ひとつの呼吸を開く
と、既に色彩は、さらさら
さらさらと分解し始 ....
  春の嵐に桜の散った頃
  赤い蕾は静やかに開く

  鳥も獣も虫も人もみな
  雨を避けて震えている

  赤く匂い立つ蕾は
  濡れそぼった灰色の
  凍えた大気のなかで
 ....
大きなあくび一つで

僕はまだ見ぬ未来に

真実の輪を一つ問いかけた

散らかった部屋の中で

君への気持ちも散らかっていて

どこに行ったか分からなくなったよ

万華鏡を覗く ....
しとしと そぼ降る雨が好き
だから 大きな音で眠りを乱す雨は嫌いだよ

咳のし過ぎで横隔膜が狂ったみたい
咽喉は切れて血が出そうだ

伝えたいこと まだ半分も伝えていないのに
 ....
↓START or END?↑

寄せては返す
小波は
酷くせつなく
身を切りて
ひとりぽっちで
歩く女の
白い小足を
浚ってく

潮を含みて
吹く風は
 ....
誰もいない町が燃え
闇は闇のまま焼けのこる
このうえもないものから手渡された
かけがえのないものさえ消えてゆく
風はまやかしの花
やるせなく つめたく
咲きひらく


 ....
憤りさえ吐き出せなくなったのが
一体いつからかなんて しらない
獣のように直線上で叫べない
だから きみに聞こえない

余命二ヶ月のこどもが
弟(か妹かはわからない)の息づく
母親の腹を ....
失ってしまったと
知らせに突かれて
霧雨の中へ飛び出したから
取り込み損ねた洗濯物のように
さびしく湿ってしまった

    時計は無慈悲に
    時を奪っていく装置
    刻んで ....
こんなにも黒が
似合っていいものか

ゆらゆらと漂うようにそれでも
しっかり全てをわかっている雲は
僕を見下ろしたりはしない
不思議なものを検索すれば
きっと僕の目の色がヒットするの ....
優性だろうと劣勢だろうと
失敗作はぼくだ
山積みの武器を目にしたとき
一羽のアゲハが教えた秘密「もう花は咲かない」

蜃気楼のように揺れるのなら
いっそ殺してしまえと
きこえた

き ....
   太陽はもっぱら「脈診」してくれるだけなのに
         月はどうして「舌診」に そして
    星たちはなぜ「腹診」にこだわるのだろうか

             セピアいろに涸 ....
たとえば

雨の音で目が覚めて
カーテン越しのグレーの光に
唾を飲んで
身体をこわばらせる

それが世界だ

背中に貼り付いた憂鬱を
引き剥がすように
歯を食いし ....
疑わしいうららかな日々
何かの声が聞こえる日々
もみ消した夜、それは煙草で
名残惜しそうに煙るけど
命の足音が響いた中庭
信じられない日常の中
逃げ出したのはぼくじゃないんだ
歌ったのも ....
午前三時、音楽は鳴り止み――
無人の街が点滅している


冷えた空気、星も隠れ――
乾いたタイヤの音が通り過ぎる


絶えず掘り返され埋め立てられる交差点で
電光掲示板がリズムを刻ん ....
あぁ、こんなにも愛していたのだ

零れ落ちてしまった言葉
繋いで離れた手の隙間
水面にたゆたう魚の骸

初めて逢ったのに君はもう骸だった

ぷかぷか浮かんで
ぷかぷか沈む ....
空も水も花も
君が話す途端に
死んでいる

空は空でなく水もなく
花はもう花ではない
君さえ影すらなし


死に跡なく、
電脳宇宙の暗闇に
誰も重力の実際を
計 ....
まっていたおもいすらする懐かしい驚きは
鼻の奥から桃の実の香をともなって
額のさきへとつきぬけふきだした
馴染みぶかいあの痛苦のみなもと
乳白と鮮赤の漿と沫がまじりあい
桃色の滴となって地に ....
いつか、と
少し頭を抱えるくらいで旅立てる昔話
私たちは傘でした、と言えば今でも信じないでしょう
折りたたまれた言葉の上で
降りかかる、(時々には)人や人から零れた
何か
を、払いのけなが ....
どうです、{ルビ非晶質=アモルファス}の中でも
ゆっくりとなら動くことができましょう
むしろ動き続けているのです
ああ、あの藍色の揺らめきですか
あれは偏光体の有糸分裂です
触れれば消えてし ....
一寸の安らぎに
耐えかねて
毒を飲んで吐き
もだえる
仏門の前に立って
拝んだりしてみても
卑猥な美しさに見とれ
煩悩と野蛮にふける
しつこい奴には平気で眉をしかめるし
腹の立つこと ....
必死に壊れつづけている

飛び散る銀色のビス
耳には音楽のようにつづく歯車の諧音
プリミティヴな装置に
青い微笑み
必死に壊れつづけている

遠くから重く暗い地響きのようなうなり
は ....
                 そして、
海は濁っていった。青黒く、あるいは黄色く、
濁ることで海はひとつの予兆を示した。水平
線までの正確な距離をはかろうと、漁師たち
は考えをめぐらせ、砂 ....
夕焼けに
うす紫に染まった
ほほにひとすじ
熱いものが流れて
小さな手のひらで顔をおおう
影が淡く
暗い血潮へ暮れてゆき

無器用な翼の
色調不明する鳴き声が、
空ろに響く
指の ....
聞きたいよ君の歌を

お願いだ聞かせてくれ

僕をもうこれ以上悲しませないでくれ

これ以上僕をもて遊ばないでくれ

君は僕のことを古い壊れた

ブリキのおもちゃくらいにしか見てな ....
風が、終わり
雨が、終わったときに
はら、と
静かなる宙を濡らす、桜の
一枚
また、一枚、の
美しい震えの方法を
耳打ちされたおんなが
ふと、拭えば
桜で濡れた指先


 ....
 桜の下には
 死者が眠るという


桜を求め
通いし春は
いっときの
戯れにも似て

ああ
私が見たのは
この桜ではなく
あの桜でもなく
解せぬまま
散り急ぐ花弁に
幾 ....
キクチさんの自由詩おすすめリスト(1317)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
死ねば英雄に、伝説になれるらしい- 自由詩206-5-23
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十円ギャング風船ヤング- /N自由詩306-5-21
朱色- A道化自由詩806-5-21
赤い蕾- 紫乃自由詩5*06-5-20
ループの輪をえがきながら- こめ自由詩606-5-20
小糠雨- 朽木 裕自由詩3*06-5-19
[_海夜の浜辺_]- 渕崎。自由詩206-5-18
夜(雨と火)- 木立 悟自由詩206-5-16
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湿った夜の回折格子- たりぽん ...自由詩15*06-5-13
グレーの彩り- 田島オス ...自由詩506-5-13
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ターミナルケァー- 信天翁自由詩206-5-9
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喪春- A道化自由詩1006-4-21
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