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否定から始まって
背理がもたらすものを、
あの人は
知らない
晴れた日の
光り輝く雨が
詞になるのならば
心に沁みこみ
決して乾くことのない
黒い雨を
詞に
私だって
知りたいんだよ
黒い雨を
見たことあるかって
晴れた日の
....
殺し創めた殺し屋は
殺すことに
慣れ始め
殺し慣れた殺し屋は
殺すことに疲れ果て
殺し疲れた殺し屋は
人知れず
己を殺す
殺し屋は
人知れず
産まれ落ち
人知れず
殺されて ....
道で見掛けた
名前も知らないあの人は
明らかに物憂い表情
すれ違いざま
それを少し和らげている
上品な残り香を眼で感じながら
少しばかり憶ってみる
あの人は
心に疼きを抱えているの ....