花道に落ちて知りえる一輪の桜に彼女を知らないままに 



暗い夜東京路地裏俺一人((誰かのことを思えたなら))


天王洲アイルの夢の色((ヘッドライト))無数の行き交う桟橋に 

 ....
ヒマワリを育てています真っ青な種を十一月にもらって

双葉本葉大雪冬至ヒマワリはじわりじわりと育っています

植え替えるとき底に根がぎっしりでやる気でいるのが窺えました

強風と霜からだけ ....
雨が呼ぶ窓
水の白と黒
声は遠く
夜に架かる


はざま径 音
敷石 外灯
暗がりの上
鳴りつづく光


曇の溶ける先
波の終わり
忘れかけたつながり
 ....
視界の端っこでうたたねをしていたナナは
気付いたときにはもうそこにいない


寝る前にはいつも少しだけ読書をする
きりのいいところでしおりを挟んで本を閉じると
ナナはとってつけたようにそっ ....
悲劇の色は何色だろう
色など在りはしない
それは叫喚と慟哭だけだから。
しかし悲しみは声をさえ持ち得るのだろうか
肉の塊は自己解説をしない
生きながらコンクリートに塗り込められて
息の根す ....
嵐去りなぎ倒された{ルビ畑=はた}に立ち、「またがんばればいい。」父は鎌持つ {引用=きみは涙腺を狙っているのかい?
それとも胸の奥を爆発させようとでも?
いずれにしろ致命傷は免れるだろう
僕を本当に殺したいのであれば}

ある時から、
脳を押しのけて頭蓋骨の中に
 ....
夜になる
麓に雪が降りる
白い路に、蛍光灯の光が反射して
瞬きの回数は増えていく
 
溶けて水になる前に
やわらかい握手をしたい
あなたは水になって
どこかへ行ってしまうだろうから
 ....
フェルマーの最終定理説く君の肩にとまってみとれる小鳥 あの時誰かが血を通わせただとかいう
そんな街はもうたくさんだった



新緑の葉脈はもちろん、
青噛むような桜
セルがひとつずつ
つぶれていく音が顎を伝う花びら、
そして秋 ....
はい、あげる。うれしかったよあのときは あのサボテンは枯れちゃったけど きみ達白紙の本を熱心に読みといている
あなた壮大なバグの中に隠れている
わたし達名前をつけられた幻
わたし達真実めいた嘘

きみ達音楽めいた音、楽器のような木材
あなた指揮棒を探している
 ....
私って口下手過ぎるよね

神田東松下町にある小さな問屋さんで面接受けたあと
どこをどう歩いてきたのか
気がつけば聖橋の上から鈍く光る中央線の鉄路を眺めていた

ここから飛び降りたとしてもね ....
彼女のすすめに従って
スライサーで挽いたにんじんを
生地にこっそり加えてみた

これを食べたあかつきには
中身をあかし
達成の喜びをともに味わおう

アイ アム ア ネゴシエーター
 ....
僕は死体で 君は春風で
君は僕の頬をなぜてゆく
僕は横たわりながら君の温かさにとけてゆく
春のゆめはとうとい

僕は待っている
春の風にまぎれて君があいにくるのを
僕はもうしんでいる し ....
光りがこぼれ
海鳴りが、さわがしい

海峡は、もう春の白波をたたえていました
モザイクのような潮の流れに
遠く、
アシカたちの群れる灯台の島は、にぎやかさを増して、
その鳴き声を潮風にの ....
平明な
言葉で
書くことに
勤めてみよう



さらさらと
あほらしいことを
書いてみよう



見る人が見れば
笑うようなものを
書いてみよう



コー ....
小川の流れと
雑木林の枝にとまって
口を開けている
唖の小鳥たち

黒雲から発し
丘をひっぱたいて消える
無音の稲妻

晩年のルートヴィヒの無音の凄みか

音の階段の中に
 ....
ノヴァジェットプラズマ爆発だらけの宇宙

太陽は実は脈動変光星


百万年前に生まれた光を浴びてる

百億年前に生まれた元素と生きてる


黒点は太陽の笑くぼ多いほどよし

リ ....
鉄道都市にある高層ビルディングのてっぺんにて
皇帝ペンギンが一羽
光ったり消えたりしている。
(蛍みたいだ)
西方から見るといくぶん寂しげな東の巨人のなかで
光る皇帝ペンギンは真夜中の迷える ....
壱;

とんがったピンセットを突っ込んで
耳の中をかき回す。

きっとここは中耳であろう
そこから先はぐっと地底に落ち込んだ
炭鉱の坑道であろう筈。
へい、地球人よ、ブラジル人よ
 ....
迦具土神(カグツチ)産みて病重く
この世を去ったイザナミは
出雲と伯耆の間 比婆の山に葬られ

黄泉の比良坂イザナギが
あきらめきれずに
逢い求め

拒絶されてつのる思い
灯りを ....
うねり跳ね のたうち踊り 旅が始まる
二拍子の行進曲の煽動力
生々しい乗り物
つまらぬ旅程を打ち破り
膨大な慣性を秘め 一直線に放たれた
・・・危機感 六番目の感覚を針で刺す

進路変更 ....
戦争の 写真を見せられる

傷ついた兵士 逃げ惑う人々

思ったことを 言いなさいと

先生が おっしゃった

となりの席の 男の子が

かわいそう といった

それを聞いた  ....
{引用=


一年と半年住んでいる七畳の部屋から
331歩
その角を曲がる瞬間にはいつだって
轢かれることを夢みてる

交わることのない飛行機雲
沈丁花の押しつけがましい匂い
片耳 ....
君は僕に喉が渇いているのか、と聞いた。
乾いている、と応えると
君は持っていた一杯の水を
砂の上へとすべて零した。
形を崩して落ちてゆく様を綺麗だと思った。
潤っていく砂はまるでそこだけ生ま ....
灰色の壁にかこまれ
孤児院で八年を過ごしました
柔らかな母親の胸に抱かれた記憶もなく
暖かな暖炉の炎を見ることもなかった
人に愛されることも
家族の意味も分からず
親友を病気で亡くしてから ....
世界一星の近くで息をする {ルビ宇宙=そら}に寄りそい晴れわたる肺 こいびとは
ずっと
眠っている
こころを
腫らしながら
そこには
あらしのような
晴れ間が
ある

そこにだれがいけるの?

ずっと ひとが いない

彼女たちが
つよく ....
友人のパペットは詩人です。
有能な助手である腹話術師は、実はシャーマンです。
もちろん彼は左利き。
そして真白いシーツの手術台にいつも乗せられて
セルロイドの顎をカタカタ鳴らして話しているのが ....
高梁サトルさんのおすすめリスト(1411)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとり、天王洲アイル- 番田 短歌410-3-17
真冬向日葵、早春向日葵- 小池房枝短歌410-3-16
外の光- 木立 悟自由詩210-3-16
ひとりのナナ- あ。自由詩8*10-3-16
表現手段について;覚え書き- salco自由詩5*10-3-16
農夫- ことり ...短歌610-3-16
太陰潮- 瑠王自由詩6*10-3-16
雪溶けの前に- 結城 森 ...自由詩210-3-16
Fermat- ことり ...短歌6*10-3-16
青噛む春- 水町綜助自由詩3*10-3-16
サボテンが笑ってた- 朱印短歌510-3-15
わたし達- 瑠王自由詩3*10-3-15
聖橋のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21*10-3-15
交渉人の朝- メチター ...自由詩6*10-3-15
春のゆめ- 朧月自由詩110-3-15
「春想海」- 月乃助自由詩13*10-3-15
平明な言葉で・あなたのための花束・西洋美学史講義B- 真島正人自由詩8*10-3-14
無音の稲妻- ……とあ ...自由詩7*10-3-14
宇宙天気やっほー- 小池房枝俳句10*10-3-13
ペンギンの光- 楽恵自由詩1410-3-13
耳の中- salco自由詩1210-3-13
イザナミ- ……とあ ...自由詩5*10-3-13
S_/_****'99- 小野 一 ...携帯写真+ ...8*10-3-13
わからない- くろきた自由詩8+10-3-13
332歩目- あぐり自由詩4*10-3-13
そして君から九番目の詩- 瑠王自由詩5*10-3-12
Eyre- 月乃助自由詩6*10-3-12
universe- ことり ...短歌4*10-3-12
さ_もん- イシダユ ...自由詩410-3-11
腹話術師の唇- 楽恵自由詩910-3-11

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