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始まりのながしそうめんひとすじの流れを開いた歌を覚えてる

水面へとそして空へと浮かび出たばかりのように濡れた満月

ぽっかりと伐りひらかれた森の中ヤブラン静かに工事を待ってる
 
なつか ....
{ルビ一昨日=おととい}が日蝕でした今日細い月を探すと見えていました

カラス座が見える春には懐かしく地平線下の星々を思う

花たちの静まる気配に何事かと思えば空に月浮かび来る

向こうか ....
ボツリヌス菌がポツリと呟いた。僕、ボツリヌス。ポツリじゃないもん。

白鳥の王子の翼を手まくらに金の梯子をほどく娘子

ビロードのつぼみは輝くモクレンの裸体のための毛布だそうです

その彼 ....
吹雪いてた処も多かろ、此方ではこれが初雨。静かに優しく。

舞い上がった正月埃をほんの少しほんとに少しの雨が鎮める



恋人は何かの匂いのひとがいい焚き火の匂い潮風の匂い

失くした ....
雀たちふわふわススキを持ち帰り夜寒の寝床に足し綿しなさい

凪という名前の少女を知ってます炎の魔女と呼ばれていました
  
ナンテンとツルウメモドキとピラカンサ小鳥たちおいで朱いご馳走

 ....
他のどの白い花木にも思わない山茶花だけが降る雪に似てる

結納を終えほっとした友の父「本とマンガは全部持ってけ」
 
落ちたザクロ割れ目ざっくりぎっしりとダリのルビーがのぞいて見えてる
 
 ....
月を見ていた
月が見えていた
今もまだ見えている
月と、木星と、照り返し白い雲たちだけ
他にはなにもなかった
空には
光るものたちは
もともと夜とはそういうものだ
飛び回る ....
薄紅のネム天辺に咲き残り夏の限りを見送っている

風に挿す飾りのようなミズヒキの合間をそっと抜けて行くもの
 
秋植えの球根花屋に並びます眠り姫おいで土の褥に

ベランダの雑草大事に見てま ....
高くばかり吹いていた風降りてきて翻る葛の葉裏の白さ

金も銀もまだ咲いてません少なくもこの風が来た道の限りは

せいせいと水色の空の低いとこに三日月そっとすくっと立ってる

西はイリ東はア ....
うすら寒い夜にはホットジュピター
地球人はずっと宇宙人を探していたので
まず宇宙人のいそうな星を探すことにしました

ぼんぼこ燃えてる恒星よりは
生命体には惑星だろうと
まずはカニ座の55 ....
テッポウユリではないのです
夏の終わり
花期をたがえて
今頃に咲く白い花

例えばアカザやブタクサ
夏草でいっぱいの四角い空き地の真ん中に
丈高く唐突にすくっと一本だけ
そんなのがタカ ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=259181 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=259391 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=259343 吹く風よ微笑む人の面影よネム絶え間なく船出の風情
 
朝ごとにアサガオその名に天国を青さに空を映して地上に
 
花、柘榴。タコさんウィンナ血の味を実に成す前に朱色地に散る

鬼の木は{ルビ ....
ここは雲の真底すずしい風が吹くじきに全てが雪崩れ落ちて来る

夕映えのお天気雨が東方の空高く架けた主虹副虹

緑から朱へまた赤からまた青へ 光と水のクロマトグラフィー

美しい挿絵のゲーテ ....
夕方の水が巡って夜前につぼみのたががひとひら外れた

ひとつふたつ互いに互いの花びらが外れてそしてそりかえって咲く

カサブランカ自分で咲いたね信じてはいたけどつぼみに手が出そうだった

 ....
コスモスといえば秋風を思うだろう?初夏には咲いて揺れ始めている

ワスレグサ忘れていたい思い出があること思い出させないでよ

昨日見た四つ葉は今日はもう虫に喰われてとうに虫のものでした

 ....
シャガールの恋人たちよ天蓋に夜を満たして水浴びしなさい

留守にして帰り着いたら生き延びた薔薇が幾つも咲いていました

ビッグバン、インフレーション自鳴琴の箱を開いた誰かがいました

鎌倉 ....
ヒマワリを育てています真っ青な種を十一月にもらって

双葉本葉大雪冬至ヒマワリはじわりじわりと育っています

植え替えるとき底に根がぎっしりでやる気でいるのが窺えました

強風と霜からだけ ....
ノヴァジェットプラズマ爆発だらけの宇宙

太陽は実は脈動変光星


百万年前に生まれた光を浴びてる

百億年前に生まれた元素と生きてる


黒点は太陽の笑くぼ多いほどよし

リ ....
アミは命、生命。
アミドは生きている、命は生きてる。
アミタンで生き物、動物。
アミダルが生きること、つまり暮らすこと。

モスン デール モングン アガヤ
氷の上に銀色の器、それは月。
 ....
だいたいは同じ形の
だいたいは同じ色をした
少しずつ違う大きさのものを
中心から外へと

奥に
手前に
はしを重ねながら互い違いに
重なりと重なりとの間隔は
徐々に広げながら

 ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=235166 庭の中では
わたしは園丁です
剪定ばさみ片手に
いろいろ切り詰めてまわります

あおあおとした小枝
みずみずしい若葉
手を入れるべき季節というものはありますが
どれも好きなだけ伸びても ....
うそか
ほんとか
ネズミは「根住み」なんだそうですよ

根の国
地中深く
その鳴く声もチュウ、チュウと
黄泉の国の住人

うそかほんとうか
どちらといえるようなことではないけど
 ....
こんにゃくはふと
ひとのからだの中を流れてみた

あたたかく
なるたけさらさらの血になって
それはとても
こんにゃくいち

もとはといえば
こんにゃくは食べ物なのだが
焼きものや揚 ....
 散文カテゴリーには初めて投稿します。直接には初めまして、どなたにおかれましても。小池と申します。
 カント、メルロポンティ、フッサールほか、何一つ読んだことも読むこともない人間ですが、ふと、あらた ....
夕刻
雲羊の渡りを見ました

カモたちが飛んでくるのとは反対向き
行き交いの空の対角線を
群れの先頭は彼方
群れの後方も彼方
二列、三列の編隊を組んで
空を渡って行きました

羊た ....
山の端にさそり座一つずつ昇る
釣り針の尻尾が銀河を吊り上げる

文字盤を重ねて二つの柄杓時計
麦と真珠 腕をそらせて指ししめす

冠をひとに贈りたがったひと
冠をひとに贈りたかったひと
 ....
高梁サトルさんの小池房枝さんおすすめリスト(31)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
卵みたいな卯月- 小池房枝短歌4*11-5-17
生えて来ていた弥生- 小池房枝短歌2*11-3-2
時のこちら側のフェブラリー- 小池房枝短歌2*11-2-7
睦びあう睦月- 小池房枝短歌511-1-17
立冬月の秋のこと- 小池房枝短歌4*10-11-9
十月夜の四方山話- 小池房枝短歌6*10-10-20
神奈川にて- 小池房枝自由詩710-9-25
September_Sepals- 小池房枝短歌2*10-9-13
寛ぎはじめた九月- 小池房枝短歌3*10-9-10
ホットジュピター- 小池房枝自由詩610-9-8
たかさごゆり- 小池房枝自由詩7*10-8-31
八月は風の葉月- 小池房枝短歌3*10-8-17
八月は花の葉月- 小池房枝短歌5*10-8-10
八月は歌の葉月_人と人外の巻- 小池房枝短歌5*10-8-4
落とし文月- 小池房枝短歌7*10-7-12
ほし文月- 小池房枝短歌3*10-7-6
ゆり文月- 小池房枝短歌4*10-7-5
六月の声は- 小池房枝短歌5*10-6-20
話しかける五月- 小池房枝短歌16*10-5-31
真冬向日葵、早春向日葵- 小池房枝短歌410-3-16
宇宙天気やっほー- 小池房枝俳句10*10-3-13
モンゴル語入門- 小池房枝自由詩210-2-23
薔薇のエスキース- 小池房枝自由詩510-2-21
夕陽の国、空の少しだけこちら側- 小池房枝自由詩610-2-20
詞花集、文字たちのアイウオーレ- 小池房枝自由詩910-2-14
根の国の慈雨の子守唄- 小池房枝自由詩710-2-11
Amorphophallus_konjac- 小池房枝自由詩510-2-7
走り書き。ヒトにとっての色とは何か。- 小池房枝散文(批評 ...4+10-1-31
羊たちの旅立ち- 小池房枝自由詩608-9-3
立夏直前- 小池房枝俳句12*05-5-8

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