蹴り飛ばした意思の行方は風まかせ本当はずっとこうしたかった

太陽に背く向日葵おまえもか不適合って誰が決めんだ

交差する秘密の哲学と犯行声明ジエチルエーテル夢を見せてよ



説明書 ....
{画像=110522224220.jpg}


気が付くと雨の音があって
全てが濡れている。
空気の匂いが濡れている。
自動車の走り去る音が濡れている。
風にそよぐカーテンが濡れている。 ....
風が途切れ
銀は降り
野に鉱の手を
描きつづけている


冬の雨の指
砂と水滴
夜の右を
ついてくる光


階段は消えかけ
空を指し
夕暮れの匂いが
 ....
{引用=南の男}
慙愧の塩漬け

塩を汲みに塩湖へ踏み込んだ男は
深みに足を取られてずぶずぶ沈む
攣るほど力を入れ右足を持ち上げたが
反動でひっくり返ると
もがくほど結晶に沈んで行った
 ....
{引用=

おともなく
とりがおちている
水色の
ふちの欠けたバケツに
吸殻を捨てる
おわった花火が
ひたされている

夏は、ここで
行き止まりだった






 ....
初夏の明るい光の中
陽光に照らされた新緑の並木
聖橋から下る通りに
暗さは無い。

明るく振る舞う表情の裏
怠惰と絶望が無い交ぜになった
深く刻まれた皺を持つ老人の横顔
溌剌とした声の ....
始まりのながしそうめんひとすじの流れを開いた歌を覚えてる

水面へとそして空へと浮かび出たばかりのように濡れた満月

ぽっかりと伐りひらかれた森の中ヤブラン静かに工事を待ってる
 
なつか ....
沸点で淹れた紅茶に
蜂蜜と
生姜の絞り汁
握り拳よ
芯部に響け

きみたちが求める女に
雄々しさはあるのかい
絞め殺したくなるような可憐さ
汚したくなるような透明感
ほんとうは
 ....
夜中にひとり食パンをかじる
バターをつけないで
ジャムをつけないで
電気もつけない

冷蔵庫の前にしゃがんで
はみはみ
虫みたいに食べる


どこか外国から船に乗せられて
海をこ ....
わたしがシャープと言えば
きみはフラットと言う

いつだってそういうことになっている。

わたしはあがり調子の躁状態で
うきうきとよく冷えたビールをあおる
きみはどん底に停滞して
苦虫 ....
初夏に良く似合う君の肌
五月は、いつも遅れてやってくるね
陽射しをはじいて透き通る日々
ひいやりとした床の上で
最後の苺を食べよう
花で描かれ
置いていかれる
地獄に触れては
熱い耳たぶ
冬の冬の土を聴く


呼ぶ声は雨
冬と春の葉
水と夜の
はざま進む針


夜とは寸分違わぬ夜が
夜の隣に ....
声高に叫べないから
文字の裏にスルリと隠す
ほとばしる感情をメタファーにゆだねて
苦く噛みしめる思いをほどいて昇華していく


そうやって幾つ言葉を散らしてきたのだろうか


押し黙 ....
目の前にある一杯のぐい呑みに溢れた
桜政宗の燗酒をぐいと飲み干す

その傍らには酒の肴の赤身のマグロと
今日一日の痼(しこ)り
プルンと小鉢に鎮座して、
それを箸先で舐め
全てを忘れる切 ....
{引用=

はじらうようにふる雨粒をうすむらさきの傘がやわら
かにうけとめているこの余白は、とおいおもいでの川
をくだるかなしい船、あるいはきりそろえられたまえ
がみ、陽のくれるほうがくをむ ....
人まちのサ店で







一日に世界中のフランチャイズで二十四億杯ぐらい飲まれてるような薄いコーヒーをストローで喉にしゃらしゃら流し込んで







来ねぇからヒマで






 ....
東京

何でもあるが
大したものは無い
唯、女に綺麗を許してくれる
好きにさせてくれるのだ
そこが大阪とも福岡とも違う
半ば人の幻想で造られている東京は
だから墓地によく似た姿をしてい ....
i
水を撒く、
あなたの地球儀を
絞殺したのは
わたしではなく
わたくし、
であって
緻密に、
ただ緻密に、
あなたは欺かれ
白紙になった
太平洋で
立ち止まった海水は
沈没 ....
仕事帰りに街を歩けば
赤い灯青い灯夕闇を照らす。

裏通り馴染みの
一杯飲み屋に
そこに
今日を捨てに行く。

そこでぼくは
ひたすら喋りながら
呑み続ける。そしたら
なんだか偉 ....
僕が消えればよかったんだ
残っていたものは何もなかったんだから

それなのに
ちょっと肩が触れ合った
君とのことに希望を見いだし
僕の生きる理由だと思い込もうとした

結局、君を巻き込 ....
その日の記録。

 宮城県沿岸部某市内,内陸部にある職場にいた。
 ちょうど子供らは午前中で解散。仕事区切りをねぎらう昼食会の担当になっていたので,予約してあった菓子と飲み物を店に受け取りに行っ ....
 
 
雨戸の隙間から草の根、その蔓延る音
脊髄に住む父親の手紙には、咳の匂いが染み付いている
大文字と小文字が事細かに交差する場所の夜明け、わたしの血液中の鉄分はすべて磁石で盗まれてしまった ....
 手術室を溶かしたような色の、底の見えない湖へ知らない女と入水する夢をみていた。泳ぐつもりだったのか溺れるためだったのかはわからないが、女は幸せそうな顔をしていて、おれはそれを見ていたくないがために、 .... 石粉と鉄屑で青い星を飾り立て
束の間の目撃者が自己存在証明を試みる
中でも稀有な人々は、歴史を彩るアクセサリー
人類という動物の思い出に花を添える

誰もが誰かと邂逅する為に生まれて来
誰 ....
開け放たれた 窓を 飛び出せば
どれみふあ空のかなたどちらさまでしょうか
わすれがたみということの
わずかないたみを もつものです

聞きかじりのリアリティに
意義をとなえる あたしと
 ....
知らぬまに
むかえた春の
さくらの 花が散る
ただ、はらはらと

ほら、春かぜが みなもをはしる
みあげる橋のその下を
通りすぎる水上バスに きそいあい
少女のスカートを
ほんの少し ....


夜が明けて
引き潮に帰る波
しら鳥は喉笛を慰めた
息をころすまえにそっと
手をかざすだろう
瞼のなかで追いかけている
)熱く宙を舞いながら
土埃霞む(蜂蜜に誘われて
吹きか ....
棺の風呂で呼吸をする
革命児がうまれた 分娩室
「着床したころが懐かしいね」
「枕もとにクッキーを置いて夢をみた人のことも」
直に循環アダプターと排水溝は痩せるのだろう
タナトス ....
限りなくなっていくのだ
地平っていう足場はもうなくなった
息できるけれどここは水中です、溺れます、泳げます
イメージは身体をさいていく


神様ー
なんて叫んでもだめ
一握りの空を降り ....
何億の
ひとたちの中心軸で
生産される架空のベッド
おやすみなさい
武装を剥ぎとってねむる子供たちを
今夜は守って、
あすには明け渡す
対岸にだれも待たない橋を
壊れやすいのでひとりで ....
高梁サトルさんのおすすめリスト(1411)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
インスパイア- 士狼(銀)短歌3*11-5-22
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うたたね- mugi自由詩20*11-5-20
俺の幽霊- ……とあ ...自由詩9*11-5-19
卵みたいな卯月- 小池房枝短歌4*11-5-17
ginger- たちばな ...自由詩1111-5-17
深夜、食パン3枚- 橘あまね自由詩3211-5-17
あくまでもシャープ- 佐々宝砂自由詩3*11-5-15
白い腿- はるな自由詩311-5-14
ひとつ_うつろい_Ⅱ- 木立 悟自由詩311-5-13
囀り- 渡 ひろ ...自由詩20*11-5-12
ぐい呑み- ……とあ ...自由詩17*11-5-10
とある雨のひの印象- mugi自由詩6*11-5-7
コーヒーショップで流れるような上品なジャズ大嫌いだ- TAT携帯写真+ ...611-5-4
5月3日- salco自由詩6*11-5-4
とりろーぐ- 雛鳥むく自由詩6+*11-5-1
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僕が消えればよかったんだ- 花形新次自由詩211-4-29
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踊り子トマト- 魚屋スイ ...自由詩9+11-4-26
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流域(good_morning)- しもつき ...自由詩811-4-18

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