置き忘れたのは
誰の気持ち?


なくしてしまうと
だめになっちまうから
はやく見つけないと


なくしっぱなしで
遺失物置き場に
うっすらと
ほこりをかぶってる
そ ....
春色慕情


無関無色といえること
五月の夜に悟れり

本を買わず
本を失わず
酒食を節し
心の赴くさまに
生きて禍なし
完成はせず
技を磨かざるべからず
常に研さんして
 ....
母さんがオナベをしてブクロに住んでくれた
小林商事つぶれたろうとヘッセと安室ちゃん
古着屋の需要はまだ高い赤耳のリーヴァイス
(後略)
                猿渡群馬

この詩を ....
{引用=
外は薄曇り、カーテンの隙間から差し込む淡い光に目を細め、髪をかきあげた。
一つ、息を吐き酒臭い部屋に溶け込んだ、雲のような意識の中で、とてもよくない夢を見たらしい。

夢は、ただ冷た ....
何時の日か
もしも僕が
きみのこと
忘れた日には
ころしてください
何にも考えることの無くなった街で、自分に色々なことを考えている思いがするが、忘却することの無い瞬間を求め、けれど僕はさまよい続け、歩かさせられた。どんな料理を作るにしたって、四角の中に具をつっこむだけ .... ちーちゃんは縞々が好きで好きでどうしようもないぐらい好きで
縞々を見ないと恐怖に陥ってしまう
奇病にかかってしまったんだよ

だから
いっつも着てる服は縞々のシャツ

縞々のズボンと靴 ....
日曜日 桜ははけて 古城を囲うお堀の濁水が媚びさえ売らずぬるく照り返す水面の気がよく晴れた正午すぎ
ごくごくささやかに 家庭的なもののなぐさめを求めてスーパーマーケットへペダルを漕いで行く

わ ....
いかなる根拠によるものか
今日が終わりの日だと分かった

朝日が昇る前
空が浅葱色に縁取られるのを
眺めているうちに知らされた
今日という日が
遠すぎる晴天になることだけは
あ ....
あのひとのことのはひとつひとつにもあのひとがゐてわれをまどはす

***

からっぽであるということ殻ですらないということそれでも私

眠れないまま待っている夜明け前祟るってえならとっとと ....
飛行機雲の航跡が
壊されていく
四角い空

紺碧色

天へと続く
巨きな螺旋形のオブジェにもたれ
名も知れぬ女が歌う
くたびれたシャツをまとい
ガラスのビルに閉じ込められた
小さ ....
夕暮れの窓辺で君は、膝にとまる蚊をみていた。君は決して蚊を叩かない。君は蚊に刺されながら、蚊よりはるかに太く鋭い刃に刺されることを夢みる。僕は刃を持たない。君が蚊に刺されるのを見ながら君の髪を撫でる。 .... Gee,rubs you,yeah,yeah,yeah
自慰 rubs you,yeah,yeah,yeah 
爺 rubs you,yeah,yeah,yeah,yeah

カアちゃん女じゃ ....
布のなかに

たふたふに埋もれたわたし
手を伸ばすこともせず
のどだけをもち上げて
ことばを向こうに投げていた

ことばはいつしか完全で
組み合わせだけで無限で
それに夢中になる ....
硝子瓶つかんだ手首鳴りひびき緑に映る偽りを燃す



月の角おのれを穿つかがやきのなんという蒼なんという蒼



からだから離れる痛み目の痛み光とまらぬ光す ....
風と分かれて山の頂きを下った
雲に揺られて浮かんでた
ぬくもりに隠れた姿でも
いられなくて

根雪にひそりと 響く
足跡から溶けていく

風は海から共に
重ならないから指をのばし
 ....
いつの間にか裸足だった
あてのない旅をしていた

気付いたらここがどこかよく分からなかった
草原を目指していたような気がするが
はたしてここは岩ばかりだ

ああそうだ
この頬を ....
眩く目を瞑ってしまうほど金色のメッキ
林檎の赤を恐れ隠そうとするファントム
時の雨は降り剥がれゆくあなた達よ
今度は水を金にして流れゆく行進を

既にあるものの存在を誰が否定できよう
目覚 ....
冷やし飴
蕨もち
小さな漁船と
おじいちゃん

ゴツゴツした
大ぶりの自転車に
おじいちゃんは
僕をちょこんと乗せて

潮のかおり
おじいちゃんの
仁丹のかおり

引き潮の ....
人生 ケ・セラ・セラよ
母の口グセだ

以前のあたしは
母のこの言葉の意味を
斜めからみていた

もっと 真剣に生きろよ

若かったあたしは
そう 思った

いつも一生懸命
 ....
ブラウン管に映る天皇裕仁をテンちゃんテンスケと嘲罵するほど軍国少年
であった父は明らかに左翼で、党から除名されても宮本議長(当時)の不
撓不屈や不破書記長(当時)の才気煥発に敬服やまず、一般紙の他 ....
ちぎられる紙
ちぎる紙
はざま はざま
せめぎあう

扉の前の
やわらかな不都合
光の前の
しじま つまさき

背のびをして しずく
背のびをして 白詰草 ....
四月

{引用=Ape real et p reel 
A pull eel Apple wheel}

赤いあめ玉あなたにあげる 
あまいあまあい愛をあげるよ
あたしのあんよはあめんぼ ....
故意か否か、“努力”という文字が上半分だけ見えるように放ってあったメモ書き

条件反射に背けた視線で過敏に“怒り”をそうぞうした

母ひとり子ひとり、テーブルと椅子のいびつな互換関係に、穿った ....


霧に包まれた類人猿の咆哮は
全ての言葉を包み込んだ
異様な振動を部屋の中に持ち込む
全ての言葉は何の目的で語られているのか

不明

類人猿は苛立 ....
林檎のかおりがする 天の河
もう随分と走ってきた
星へのひとり旅

白十字も恐竜の化石の海岸も通り越し
鳥を獲る人は、とうに降りてしまったし
銀のすすきの野をみるために
列車の窓を開 ....
深海の
砂一粒が
目を閉じて
魚の夢を
透明にする
勤め先近くに珍しい衣装を扱う洋服屋さんがある
どんなのかっていうとお笑いの人とかが舞台で着るようなやつ
スパンコールちりばめられた真っ赤なベストが店頭に飾られていて

開店直後らしい午前中の早 ....
春に迷い込んだ赤とんぼが
ゼンマイをキリキリとうたわせた
ブリキのおもちゃのその中の
ブリキでできた心臓の

あんまりとんぼが赤かったから
ブリキはとんぼに恋をした
おもちゃであ ....
柵に沿って並べられたプランターには
とりどりのチューリップ
此処は白い建物の屋上

見あげる空も白い
其処には半透明の歯車がいくつか
組み合わさってゆっくりと回っている

それらは多分 ....
高梁サトルさんのおすすめリスト(1411)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
忘れちゃいけない- 寒雪自由詩110-5-5
春色慕情- 生田 稔自由詩1010-5-4
観照なのか過干渉なのか不感症なのか性感染症はない私_;- salco散文(批評 ...15+*10-5-4
春風に_薫る桜と酒の香_静かに乱れる意識の中で_夢と光と花の ...- 岡崎師散文(批評 ...210-5-4
遺書- 梨玖短歌210-5-4
鉄のまな板- 番田 自由詩110-5-3
縞々ちーちゃん- 冬野 凪自由詩1*10-5-3
マーケットプライスレス- メチター ...自由詩7*10-5-2
終わりのブリキ- しろう自由詩5*10-5-2
ホルマリン- 佐々宝砂短歌6*10-5-2
「歌姫」- 月乃助自由詩11*10-5-2
閃篇Ω_ちょっとSM- 佐々宝砂散文(批評 ...4*10-5-2
ジイトルズが行ってみる、ヤア!ヤア!ヤア!- salco自由詩8*10-5-2
マリネ- 斎藤旧自由詩3*10-5-2
冬と色- 木立 悟短歌410-5-1
葉水- 砂木自由詩7*10-5-1
裸足のブリキ- しろう自由詩9*10-4-30
剥がれて尚も行進する金色の- 瑠王自由詩4*10-4-30
楽園- 大木円盤自由詩7*10-4-30
ケ・セラ・セラ- 森の猫自由詩6*10-4-30
メーデー- salco散文(批評 ...14+*10-4-29
夜めぐる夜_Ⅱ- 木立 悟自由詩710-4-29
shigatsu,_gogatsu- salco自由詩12*10-4-29
『すげないは、いつの_あの頃』- Leaf自由詩1*10-4-28
月の嗤うさき1〜2- ……とあ ...自由詩9*10-4-27
銀河鉄道- 月乃助自由詩14*10-4-27
aquamarine- mizunomadoka短歌610-4-27
待ち続けるひと- 恋月 ぴ ...自由詩24+*10-4-26
ブリキと赤とんぼ- しろう自由詩11+*10-4-25
春の屋上- 塔野夏子自由詩2*10-4-25

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