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いつの間にか
遠くまで来てしまったと
振り返ってみたら
――そこは知らない街だった
懐かしい駄菓子屋さんがあった
買ったばかりのお ....
あなたの細いその指が
鍵盤に触れる時
弾きだされる旋律
わたしの躯を包む
この胸に愛が充ちてきたら
心の琴線が震えだす
ねぇ愛してるといって……
こんなに想っていても
掴め ....
4月1日につく嘘は難しい
もちろん傷付ける嘘はだめだ
嘘でも言っちゃいけないことはある
リアリティーだけのつまらない嘘は
騙されても不快な思いしか残らないから良くない
....
黒い真珠の美弥さんは
思いやり善意何気なく
エジプトの王女の風情
霊の修練されたる人と
(阪神大震災の前に途絶えた連絡)
恋人でも恋うように
7歳の光子ちゃんと
14歳の淳子さ ....
嘘をついてもいい日
こんな日に嘘がつけることは幸せ
面倒だ
なんて言ってるあんたは果報者
どんな嘘つこうか
なんて考えてるあんたも果報者
街に溢れる
一日嘘つき達の幸せそうな顔
....
仲直りの握手をしようと右手をだすと
喧嘩してないけどと 夫も手をのばす
二時間飲み放題に行って
飲めるだけ飲んで来て吐いて
なんにもならないじゃないかと大喧嘩
のはずだったが 記憶がないらし ....
振り返ることすら忘れて
あっという間に
時を重ねてきた
不安も愚痴も気にならない
それくらい忙しいって
いいこと?
うん そうかもしれないね
お節介屋さんが たまらずに
{ルビ ....
僕たちは生きてしまっているのでいきていたくはないのです
ウェディングドレスはすぐにその役目を終え次の花嫁はいません
君は花嫁の投げる花束を待つように死ぬまでまっているの?
エリナーリグビーは ....
そのことばかり考えていた
雨に煙るよ
曇り日の
午前のひかり
ありふれた春の嵐
土曜日の東京
買い物に出掛ける
帰宅してから
ひとりで
生きてゆく ....
期待に応えようとして
どんな事でもプロセスの合間の笑いに生きた
(ナルシスと詩作についてのテクニック。)
少しだけ無理をして
(真面目過ぎると言われたり。)
純粋な気持ちで心から ....
近道しようと
裏道に入って迷い
結局遠回り
落とした鉛筆を
足で拾おうとしたら
余計遠くに転がって
結局二度手間
近道とは
特別な道ではなく
基本の道を真っ直 ....
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夢が骨折する街で
そこは夢が白く枯れて行く場所
夢は乾燥して白くなっていく
夢はポキポキ鳴りながら乾燥して行く
夢は乾燥す ....
巡り来る日々と
ぼくらの幼い憧れとの隙間から
木洩れ日のように降り注ぐ光
聴こえて来るだろう?
光の後ろ側の国から
あの/弾む息が
リズミカルなステップが/
国境線で
少女 ....
いなかみちを ふつうに歩くと
つくしの基地があるよね
勘で解るよね
え わからない? あらそ
スーパーの文房具コーナーを ふつうにあるくと
「こころばかり」という封筒は こわ ....
僕らの脳は杏仁豆腐で出来ている 甘くて軟らかい
ねぇ 顔文字は象形文字の進化型なんだって知ってたか?
火を発見したのはネアンデルタール人? どうでもいいけど
なみなみ注がれたコップの水は運ぶより ....
僕のなかには日常とは違った時間が流れている
それを詩の時間とでも名付けようか
遠いところからやってきた亡くした妹の様に
僕の本当の名前をささやいてくれるもの
日常がすべて散文的だとは限らな ....
「……殺して 早く」
「何も 殺さなくても」
「いいから殺して! 」
「ねぇ 見逃してやろうよ」
「"それ″私のどっちが大切なの」
「そっ そん ....
二人で歩く梅林は
さくら咲く前 城跡の
猫に導かれて 迷い道
そこだけ陽射しが春めいている
その梅林に入る前
道端を歩く猫を見つけ
その痩せた背を撫で、餌をやり、
猫の道辿り 梅林へ ....
宇宙ぐらい叩き割ってやんよ! #poem24
星々が金魚の餌に春宇宙 #poem24 #jhaiku #haiku
駅前の宇宙漂う螢烏賊 #poem24 #jha ....
こと切れる最期の瞬間まで
彼はひとりの少年だった
とっつきにくさは彼の持ち味だったし
時代を憂いても
希望を捨て去ることはなかった
※
そんな彼との接点
あったのかな
....
夜は雨
どこからか雨
水を弾くタイヤの音
通りの向う
どこかで屋根を落ちる滴
私はここにいて
眠る人のことを思う
生き満たされぬ人を思う
又ここにいて
眠れぬ人のことを思う
燃 ....
七歳のみーちゃんが
やっと乗れるようになった
練習した甲斐があったね
ぼくは思うんだが
中高年の足腰の衰え防止に
一輪車はいいんじゃないか
イオンの売り場へ行って
人目を気に ....
Gが死んだのは寒風厳しい二月の末だと云う
ひらかれた掌からすべり落ちたグラスにこぼれるコーラの泡と
整列して空虚なペットボトル
黒い海鳴りがうまれた
坊主頭に、北からの光がきっとまぶしかったこ ....
君の目と太陽が重なりあう時
キツイ日差しを和らげる雲は
すぐそこまで駆けつける
君が一人で地を{ルビ這=は}う時
視界を遮る{ルビ朝靄=あさもや}は
一目散に寝床に帰る
君の手が{ ....
はぐれてしまった宇宙飛行士は
地球を見つめながら死んでゆくのだろうか
ぼくは誰とはぐれてしまったのだろう
かなたに何を見つめながら死んでゆくのだろう
下唇をすこし噛んだら
....
窓辺にやってきた
小鳥が泣く
さも かなしそうに
おまえもひとりなのかい
世界はこんなにも
広いというのに
庭のとまり木で
小鳥が啼く
さも たのしそうに
うたをおぼえたんだね
....
先生、お昼からどこか出掛けるんですか
お芝居ですか
お芝居を観にゆくんですか
そとは風が吹いてますね
水っぽいひんやりさが、何かの始まりみたいですね
ぼくも、ちょうど ....
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こんな記事を新聞で読んだ
アフリカ・ギニアの森で
野生のチンパンジー11頭に
普通の餌「アブラヤシ」と
普段は手に入らない旨い餌「クーラ」 ....
市街地の道路の隅に
転がる猫の死体
それに群がる鴉たち
餌に有りつけたとばかりに
黒い嘴でひき裂き
死体をむさぼり喰らう
死肉は鴉の胃の腑で
甘美な果実に変わる
狡猾 ....
たわい無い事を考えながら
月を見てた
綺麗でね
泣きたい気がしたけど
すぐに乾いてしまうから
うーん・・
....
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