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溺れたければ、どうぞ?
初めて笑った日のことを覚えてるよ
白い肌より白い包帯に血が滲んでた
君の無感動な眼差しに背筋は寒くなったけれど
君はたわいもないことを喋りは ....
{引用=
霜の匂いを纏って
母さんのおさがりのコートを着て
毛玉だらけの手袋で
髪にはすこし粉雪をつけて
息はぼんやり白くて
頬 ....
白く
抱かれている女の子を見て
きれいだな と思う
やさしくふれられて やさしいことばを感じて
ため息を漏らすの
メロディーのように
たぶん アイラインを落としても
つむった瞼にまつげは ....
朝起きて僕はまず
鳥かごのひよちゃんとちよちゃんにあいさつをする
(おはよう
(ひょひょ
(ちょちょ
今日は曇り空だ
傘を持って家を出る
(いってきます
(ひょひょ
(ちょちょ
....
++朝が無い++
こころ風向きひとつ
仕合わせも
不仕合せも
慈しみも
憎しみも
人は作り出して
残酷すぎる現実さえ
作り出して
どんな人 ....
木枯らしが吹いて 柳が鳴く
ぐるぐるネジを巻くと 明日が育つ
ダーツ遊びで 二の腕だるい
狙い通りには 上手くできないな
時計が壊れても
太陽は昇るよ
無邪気に地球儀をま ....
せせらぎは
言葉を濁すことを知らない
そこはかとない波のゆらめきに
疲れた手を浸し 剥がれてしまいそうな
うろこか言葉かわからないようなものを
さらさら、と流し
そして しぐさを落と ....
ちるりるはらら ちるりるはらら
小動物みたいに笑う
雲のように風のように溶けて流れる
そんなみんなの胸の内
涙落つる止め能はず
両の手のうえ細降る硝子の雪
肌に刺さら ....
働くぼくらはお揃いの工人服に工人帽で、
高い窓から覗く四角い青空をみあげた。
仕事はリズミカルに進んだ、
しん、とした倉庫はひんやりして、
フォークリフトだけがぬくもりを持っていた、
....
お風呂さん、ありがとう
今日もあなたに浸かることができて幸せです
あなたの清らかさとあたたかさが
今、とても尊いものに思えます
わたしは寒いのに裸になりたい
裸になりたいのにあたたまりたい
....
水から生まれた生命が
何億年の時を経て
今 自らの意思で立ち上がる
立ち上がれ 私
立ち上がれ みんな
誰もが それぞれの場所で
それぞれの 方向へ
先頭に立ち 旗を振り 風に向 ....
住む人の居なくなった実家
風を通すために帰省して
東京に帰る日の昼食は
味噌ラーメンが美味しいと
親父が通っていた店で食べる
若いころ札幌で食べた
味噌ラーメンの味に魅せられた親父 ....
何気ない気遣いが嬉しくて
立ち去るあなたの背中を見つめてしまう
父とは違う
兄とも違う
これが初恋ってことなのかな
山吹色に姿を変えた銀杏並木が
来る春のときめきに思い巡らすよ ....
歩き出すことを知りました
ひた、
ひたり。
らしさをどこかに求めて
あまやどりをしました
ぽたり
いつしか涙も流しました
そうしてぎこちなく
笑ってしまうの、
わたし
ことばに詰ま ....
{画像=080907104708.jpg}
神社の縁の下は雨宿りの場所で
みんなの隠れ場所だ
賽銭箱の階段の脇から入って
宝物を蜘蛛の巣の奥に隠した
捨て犬も捨て猫も一緒に連れ込んだ
....
どこから降って来るんだろう
幸せなメロディーは
どこから溢れてくるんだろう
悲しみの底に見えかくれする
わずかな微笑をたよりに
明日はやって来るんだろう
知らなくてもいい ....
しゃりしゃり
ふわふわ
さくさく
かりかり
ちゅるんちゅるん
夜を噛めばいろんな味
今夜だけだよって、おじいさまに言われたけど……。
やみつきになっちゃいそう
....
急いでいました
ぶつかった人へ謝る暇も惜しんで
急いで得した時間を
その場で切り崩すことしかできず
余裕ないんだよね
あわよくば見逃してもらえると思っていましたが
実際 そうで ....
電車娘がやってきた
今日も朝から大股歩き
黄色い線は彼女の勇気
白い破線は彼女の正義
派手な格好で颯爽と
そんな彼女にみんなは釘付け
電車娘がやってきた
いつも手ぶらで乗ってくる
....
人は歩く
けれど目的地には進まない
逆走さえする
それでも歩く理由は?
進歩
という言葉を君はよく使う
『進歩した』、とか『進歩ない』、とか
君の目に写る進むべき場所へ向かえず
じたんだ踏んで
全 ....
(暗い、くらいと
ペットボトルを噛みつぶす響き)
クリック感の強い部分を
組み合わせて伝えようとする
瞬く、赤い
待機電灯の暗がりで
水槽のような
窓に浮かび上がるのは
存在 ....
釣りは飽きてしまったようだ
さかながいないからしかたがない
父さんだけが夢中になって
往生際がわるかった
ふりむけば
木のベンチで息子がねむってる
一億年前から
そうしていたよ ....
{画像=081102135729.jpg}
解釈を越えて存在するもの
人に評価されることを拒絶する
見られること
それ自身も拒絶したい
自分は自分であり自分でありつづける
その完全なる ....
お前はしたい
腹を見せ
くたばっている蝉よ
日中に繰り広げた
小鳥とのマッチレースの果てがこれか
二度三度啄ばまれ
それでも振り切った翅が
今は夜露を積もらせる
た ....
手首の傷は癒せたとしても
こころの傷は癒せない
ずきずきと痛むこころの古傷は
まるで親知らずの発する悲鳴のようで
嘆いているわけじゃない
こんな季節の溜め息は
寝付けない台所の ....
私の生まれるべく世界はきっと
此処なんかじゃないわ
ロボッター
消えていく電子回路
刻んでいく時計の針
狂っていく秒針の妃
{引用=もう、疲れたのよ}
泣 ....
離職された皆様へ ハローワークは あなたの 就職サポーターです。
失業給付を受けようとする方は 必要書類を持参の上、
求職の申し込みをする必要があります。
ハローワークは ハローワークです。 ....
リューヌ 思い出して私との約束
おまえはどこに行ってしまったの
ある日突然いなくなった私の猫
リューヌ 何度もおまえの名を呼ぶけれど
私に答える声はもうないの
ただおまえに似た夜がそこに ....
{画像=081028104443.jpg}
種の起源を遡る
鯨にあるという地上の記憶のよう
身体の記憶に繋がる原初の記憶
納屋の藁束の上に横たわり
こころを拡げて探り当てる
目を瞑り腰 ....
海の底のような
薄墨色の空を従えて
ヒンヤリと佇む
片側3車線のバイパスを
時速80キロで流す
クシャッと自分の心を
にぎり潰した今の僕には
生理的に合う速度で
ハンドルも ....
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