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生きている痛みや歓び
どっちが
刹那や永遠だろう
ほんとのことってなんだろう
僕は馬鹿だから
あたまで考えたことは
信じてももらえずに
密かな証にしかしてもら ....
その横っ面を
おもいっきり
はり倒す
約束をまもらぬ
ろくでなしの
横 ....
目的へと向かって歩く僕らの足を
美しい夕日がつと、止めた
目的へと向かって歩く僕らの足を
美しい音楽がつと、止めた
目的へと向かって歩く僕らの足を
美しい君がつと、止めた ....
どうして人は、人の不幸を喜ぶのか。
あらそうと、残念そうな顔をしておいて
その実、興味半分に成り行きを知りたがり
ネホリハホリ聞きたがるのか。
そうして、人の不 ....
たとえば
悪意であったなら
オブラートに包んで飲み込む
たとえば
優しさであったなら
丁寧に蒸留したあと
春色のカプセルにして
冬に打ちひしがれた小鳥のために
蒔いておく
た ....
あれは一羽ずつ
てんでに吐くうた声でなく
呼んでいる
応えている
追い越しそうに
また遅れそうになりながら
それぞれ少しずつ
列を乱し
競うのでなく
追従でもなく
他者との距離を
....
スムーズに話そう、あいにくと私の前にいる逃げ出した夜は詩人で難聴気味だった
たとえば、私の友人であるアナトール・フランスの書いたやつを読んで
【隠された表】と【真実である裏】を交互に推測し、幾度で ....
死ぬまでに 鳴らしたい響かせがある
きっと きっと 誰しもに
私はまだ受け取っていない
私だけのギフト
本当に欲する欲ではないギフト
的がずれているのか 天を片目で見開く
....
「ママ!ママぁ!」
真夜中私を激しく呼ぶ声の元に行き
いつも通り右手を差し出すと
大事なお人形を愛でるかのように
それを自分の胸の前でぎゅっと抱き締め
再びすやすやと寝息をたて始める
....
雪がふる雪がふる
音もなくふりつもる
蝉たちは土の中
耳を傾け夏をまつ
あの日の麦わら帽子は
いまも埋もれてい ....
スー・チーは全くかしこい
十七歳のおばあちゃんなのに
この冬から
おとがいを同居人の鼻の頭に擦りつけて
痒みを解消する手管を見つけた
たまに唇を舐めてくれるようになったのは
やっと同類と認 ....
陽射しは澄んだ冷気を纏い
静かに微笑んでいた
病床から起き上がる母親のように
すると蒼白い時と仄暗い人の群れで編まれるはずの朝が
心なしか ふと暖色に染まり
視線は飛翔してはまた憩う 小 ....
埃だらけのコンクリートに影を焦げつかせ、
立っているひとりぼっちの後ろ姿を見つける
のに君がずいぶん手間取ったのは、二歳の子
には高すぎる太い鉄柵がちょうど君の視界を
遮り、そこからコンクリ ....
愛染夜曲をききながら
たいして飲めやしないお酒をちびりちびり
いつの間にやら夜が更ける
*愛染夜曲 http://www.youtube.com/watch?v=gwc ....
あなたとわたしは一膳の箸でした
年を経た槐の木から
それはそれは丁寧につくられて
生まれたのでしたね
ある朝 ....
私はこの歳まで生きてきて
分からないことがたくさんある
まず「正しい」という言葉の
意味がよく分からない
「正しい」ってどういう意味ですか?
知ってる人は教えてください
「間違い」の反 ....
ぼくとつ
一人のぼくとつを見た
五十手前のぼくとつは
頭を低く低く下げ
ただ芸を身に付けようと
足掻いておられたもくもくと
「芸を極めるか
家族を愛するか ....
ひとりのひとを ほんとうに愛することができたら
多くの人に愛される 気がします
雪を水に入れると 水になるように
水は氷に 雪水はつららになるように
死ぬことも生まれることも生きることも
体を通るものの 変質なのだろうけれど
心は 消えても響く
共にと思う幻想に支えられ ....
川沿いを歩いていると
色鮮やかな
もげた螺旋階段がくるりと横たわっていた
私は危ういバランスを保ちながら
登ってみると
先に透明色の螺旋階段が伸びている
そうっとゆっくり
どっこ ....
こわかった/じぶんがどうなるのか/どうなるかなんてわかってた/しつこくなる/じぶんをためしたくなる/こわしたくなる/つなぎとめたくなる/あなたをためしたくなる
それはあなたに/あまえているのか/ ....
願うって怖い
意気地なしだと思われても
やっぱり 願うって 怖い
世界があまりに美しいと
自分がその一部だということが
信じられなくなってくる 嬉しくなってくる
世界があまりに ....
えら
背びれ
くちばし
翼
囚われている
その範囲からの逸脱は
一方には死
もう一方は生を意味する
彼にはその水槽こそが出発点であり
前提であり結論である
保障され ....
大晦日 日系スーパーまで高速を飛ばして 注文していたお節を2組取りに行く
太巻きとシアトル巻き、上の娘の好物のイクラの瓶詰と、
私しか食べない刺身も一緒に買う
「Japanese noodles ....
大好きな人よりも本当は
お弁当の方が好き
はっきり言ってももちろん愛は消えないさ
僕の方のね
でもさ愛がはっきり確かめられるんだ
たとえ見栄え悪くてもね
おかずはいいさはっきり ....
ぴんとはりつめた
そらのした
つめたいかぜが耳をなで
にぎりしめた指先が
ポケットのなかでかじかむ
....
おっ 雪
景気は どうだい
見りゃあ分かるだーん
どかーんと絶好調よ
そうだな
まだ まだ
いや今日は もういいと思う
まだ まだあー
....
暗黒の宇宙に漂う 青い星
四十六億年前に誕生した 小さな惑星
我らが地球 七十億の人類を乗せている
白い人 黒い人 黄色い人
国も習慣も宗教も違うけれど
みんな地球が育んだ生命なんだ
....
解ってるの、何でも
貴方も私を責めるのでしょう
目が物語っているわ
でも貴方に何が解るの
その死んだ魚の目で何が見えるの
サングラスなんて外しなさい
私の努力が ....
あみだで負けて お正月に当番の旦那さん
私は初日の出を夢の中で拝み 目を覚ます
御節のレシピを何度も見るが お付き合いで売買
田舎なのかテレビの特別番組が遠い
福袋買いに行こうか 透視 ....
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