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あかん日もある
そんな日もある
けど、そやない日もある
わたしのやる気が逃げて行った
元気や根気も一緒のようだ
荷物をまとめ
手に手を取って
わたしのやる気が逃げて行った
追いかけることなどできはしない
途方に暮れて
薄闇の
終わりとも ....
見えない敵と
戦うよりも
たった一人に
向かう心を
少しずつ
羽ばたきながら
空の広さを
私は思う
あげは
風の強い日は
少し低きを
私は飛ぼう
あげは
....
薄っぺらな想いを
一枚一枚めくって
さも
厚みがあるように見せた
誇大妄想ですね
....
書籍小包が届いた 見慣れた宛名の筆跡に
若い頃作っていた詩集の メンバーからだとわかる
が 差出人を見て ドッキリ
初めて見る筆跡と 女の子の名前
娘さんから 私への贈り物であった
童話 ....
僕たちの世界にある
名前のないものに
たくさんの名前が
つきました
長い長い年月の中
たくさんの名前が
つきました
これから先も
たくさんの名前が
つくでしょう
それは ....
喫茶店が次々に店を閉じたというのに
この店だけは流行っています
屋根すらない喫茶なのです
白木蓮を囲んで 簡単な椅子が置かれています
清水から作った ささやかな飲み物があるだけの店です ....
本当に早い人は
公道を無駄に速くははしらないのだな
きっと
人にはたくさんのスイッチがある
それをいれたくてさまよう
ある時それがはいる
人生がかわる
詩は感性の交換だ
その為に
書いているのかもしれないとも
思うのだ ....
きちんと一センチ伸びた白髪が
またもや月が巡ったことを
立ち尽くす私に伝える
捲り忘れたカレンダーよりも
ずっと着実に
ずっと正確に
遠い故郷で
私がその顔を拝む前に
燃やされてし ....
幸せがたゆとう静かな一日
ひかりは窓硝子ごしに冷たくて
鉄道が遠い音をたてている
ひと時の煩わしさがいやで
本当のことなんて誰も言わない
言いかけた言葉に
取り ....
視覚には捕らえなかったけれど
感じてしまった
小さな淵に潜んだ眼
その頃
山奥に完成したダム湖では
人を呼び 春を楽しませようと
貸しボートを浮かべていた
まだ観光の人もいない早 ....
まず雲を書いたのは
雲は想像力の手にしっくりくる粘土だからね
それから雲は
どんな形をして
どんな空を流れて
やがて見えなくなり
いちご水のような雲海から
また素晴らしさをす ....
どうかリラックスして
痛みを増やさないでね
白いイルカに乗って
深海に潜ってゆき
不安や恐怖は
溶けてゆく
そんな気持ちに
どうぞな ....
春がやさしく微笑むと
白く積もった嘘が融け
ぬかるんだわたしの心を
悲しい泥水となって流れ下る
ひび割れたアスファルトの肋骨
空に頭を踏まれたままの道あるいは時間か
仰向けに開いた記 ....
雪についた風は 凍りの匂い
立ち上がって ひっかく
かわいてかたい ぽろぽろ
溶けながら指を食む
刻みつけられ 冷たさを
から から
頬から
押し付けて とどめる
残され ....
見下し合ってバランス取れている
人生に迷った時おいで いっしょに迷ってやる
【カタツムリの抜け殻】
実家には もう人の気配は無い
生気のない 家に行くには 迂回路しかなく
すぐそこに家はあるのに ふるい路は
家を まの当たりにしていながら ゆるやかに曲がり ....
駅のホーム
立ち食いそば屋で
かき揚げそばをすすりながら
おにぎりをほおばる
小学生の高学年
夏休みなどに入ると
私はひとりで新幹線に四時間ほど乗り
田舎に帰省していた
とても酔う ....
銀紙をくしゃくしゃに丸めたあとで
拡げたみたい
海面で瞬く無数のさざ波が
煩い
雲から
スポットライトが注ぐ
見えるはずないステージが
現れ
翳む
ぼやける
ぶれる
沈み ....
俺のテレキャスターは
どんな女よりも
艶っぽく喘ぐ
だから
要らないんだ
柔らかくて暖かい
夜の女の 肢体なんて
俺のテレキャスターは
どん ....
君と同じ空を見上げたかったのだ
お雛様みたいに仲良くちんまりと並んでいるんだよ
桃の花だって咲いているし重箱には煮物バスケットにはサンドイッチ
おまけにスパークリングワインなんぞも冷 ....
わたしたちは
いつだって
傘のかなしみを知らないのです
雨は水のふりをしているけれど
あれは
悪魔なのです
今は悪魔であるけれど
もとは穢れなき天使だったのです
傘は特別製の防御服 ....
雪解けの時を待った
土を食べたくて
小さなシャベル片手に
まっすぐ真白い粉塊の一点めがけ
(吸い込まれる)
くらいに感じてくれたらいいな
そんな気持ちの柔らかさで
....
限りなく明日に近づけば
今になる
だから、僕らは夢をみるの
自意識が遠ざけた流行
S字カーブのようなポリシー
下品なアイドルが嫌い
金を捨てるゲームが嫌い
わざと遠ざけたものたちが
安い孤独を作り上げていった
人が適当に死ぬドラマが嫌い
....
蟻たち、潰れろ。
そうやって踏んづけても
蟻たちは行進を止めない
畜生め。きっと人間だって多すぎる
戦争だ、
疫病だ、
地震だ、
飢餓だ、
ひび割れたアトミックパワーが ....
この1年
よくひとに裏切られた
ひとり、ふたり、
さんにん、よにん、
ごにん、ろくにん、
みんなつらかったんだろう
みんながまんしてたんだろう
ぼくは走り ....
ふぅ〜
誰かのため息が
うなじをくすぐる
振り返ったら
黄色くなった“春”が立っていた
眼は真っ赤に泣きはらし
皮が捲れて鼻水が垂れている
あぁ〜
私はポケットから ....
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