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彼女は言った。
この娘の唄って。
一聴するにうまく聴こえるかもしれないけど。
低音が雑ね。
最も悲しいことに
心が入ってないわ。
....
幸福とはなんだろうか
世間的にいう寿命で
たいせつな人達に看取られながら
死ぬこと、
僕ははっきり覚えている
小二のときそれをテーマにした絵本を僕は描いた
中二のと ....
/
/かなしい/おしらせ/です/
/あなた/を/この/あたま/から/しょうきょ/し/ます/
/さようなら/おげんき/で/
青いにおいが鼻につく
遠くに見える海が白い光を生みだしている
....
心地よい浮力を感じながら
どこまでも流され続けようと覚悟する
その心意気だけで日々を過ごし
世界を変えようとしている
隠れたセオリーを白日の元へ引きずり出す
幸せに繋がる/がらない/のか ....
電話のあなたの声がしゅるしゅるとしぼんでゆく
タイムリミットは15分
「ウルトラマンのカラータイマーみたいね」
3分の5倍あると思っても
沈んでいくあなたを掬いあげられないまま
電話 ....
工場には
一つの巨きい機械が常に作動し
ベルトの上に運ばれる
「商品」は次々に仕上がり
( 巨きい機械を組織する
( 無数の小さい歯車達は
( 涙を流す、暇も無い・・・
....
その詩を書いて僕は死ぬ
浮遊して目的もなく
受け取り人指定もなく
切手も貼られていない
これといって特別ではなく
目新しいところもなく
自己弁護も含まない
一人で生きる感謝の ....
第七の封印
――Седьмая печать ――
碧玉や赤めのうを思わせる背後の
かがやく虹の現れた天空に座した、在って在る者
或いは吾が父である、偉大なる神は
ぶっちゃ ....
舞い散る花びら地に堕ちて
黒く消え行く定めなれば
次世もまた闇から闇…
あなたがいなければ
あやまらないでくださいな
わたしに光をくれた人
....
認めなきゃ
じぶんより志しの低いひとに
誹謗中傷されようと
認めなきゃ
ぼくはその毒にやられてしまう
夜も寝れない口惜しい気持ち
そんなものを認めていても
ぼくはその毒にやられてしまうだ ....
平穏な毎日の中で思い出す
都合のいいきみは
なんだかアニメのようにチカチカして
曲がり角で衝突するために 疾走してみるのだが
ぶつかるのは壁ばかり
たかがメインカメラをやられただけだと強がり ....
空が青い理由も
星が瞬く理由も
波が起こる理由も
月夜の影の理由も
雪が真っ白な理由も
銀が反射する理由も
人が涙を流せる理由も
赤が眼に留まる理由も
地球が回っている理由も空気が無色 ....
例えば
すぱあっと気持ちよく切れる
流線型のペーパーナイフ
例えば
小さな蜜蜂の脚についた花粉
のこぼれる音
例えば
南の島のからりとした朝の白いテーブルクロスと
熱々のコーヒ ....
風の手紙は紅に
あなたの想い映し出す
見あげる空は黄昏に
安らぎの瞬間(とき)をもたらす
ただ願う
しあわせでいてね
優しい闇よ ....
ちょっとだけ、わかったかもしれない。
「頑張れ」「頑張ってね」と言われると苦しい。
認めてもらえてない気がして。エゴだよなあって思うけど。
「一緒にがんばろう」
言われて軽くなった ....
駅東端の改札を抜け昔ながらの踏切を渡ると
南口商店街の低い軒先を飛び交うツバメ達に出逢った
桜は散ったばかりだと思ってたのに
あっという間に日傘手放せない季節となってしまったんだよね
....
夏の縁側に腰かけて
入道雲が真っ青な空に湧き上がるのを
見ている
背後の部屋は暗くて
ひんやりとしていて
もらい物の生菓子を食べようと
手を伸ばした瞬間
チリリ
(一陣 ....
すべてのものが
あたたかい涙を流すのは
いとしいとき
いとしくて
だれかを抱きしめたくなるとき
天も
だれかがいとしくて
抱きしめたくて
泣いた
晴れの日に泣いた
....
君がこの白地図を撫ぜたときに
世界が始まる気がしたんだ
ほんとさ。
悲しい幻に似た
鬱屈した午後の空気
燻ぶり始めた誰かの夢が
君の首筋を冷たく伝うときは
呼ぶといい
....
きっとまだ
折り返しにすら着いていないと思う
それでも
人生の半分以上
きみがいた
裁縫の授業が苦手で
いつも居残りしていた
なかなか針が進まないわたしを
いつもこっそり手伝っ ....
生産性をアップさせるために
無駄をとれとかいうけれど
それはたぶん素晴らしいことだと思うけれど
承服しかねるじぶんもいたんだ
無駄なんてない、って
月あかりが万物にしみていました
....
禍々しく106ミリ無反動砲を六門装備した
巨大な蟹のようなM50オントスの装軌式車両が一台、
まったく人気のない夜の街を過ぎて
ビルに潜んだ甘い夢を殺しに、兵士たちは散った
すべての忌わし ....
朝、目が覚めたら
右の手のひらがチクンとした
キップだった
日付はちょうど1年前の今日
行き先は書いていなかった
チクン
今度は胸が痛かった
その日付を忘れるはずがない
忘れら ....
小さく咳をして
教室に吸い込まれる
革靴だけが吸い込まれずに
僕のいない廊下に取り残される
「大学の勉強などいったい何になるか」
これは本質的な問いなので歓迎されない
チョークで汚れた ....
太陽という名を持つその花は
光の輪郭を持っていて
「笑って」
と、ほほえみかけてくるのです
大切なものを失って
すべてを噛み殺して
悲しみよりも深くたたずむその人の
かすかな ....
九十まで生きたいとか言っていた姉が
今は七十でいいみたいだ
介護を受けれるか受けれないか
ボーダーラインの老人たちの調査をするのが姉の仕事だ
老人は環境をかえるとすぐにボケてしまうらしい
だ ....
中学は十時半消灯で
どきどきしながらラジオを聴いた
ラジオは抜き打ちでよく没収された
そのたび新しいのを買った
イヤホンからもれるのが怖くて
布団をかぶった、秋だった
人生の軽さを言いながら人生の重みを感じさ
せる。
そんな境地に僕もいつか辿り着けるの
だろうか。
ノイズとスクラッチとギターとピ
アノと正弦波とドラムとベースとライムのよ
....
ここから遠い世界の果てまでゆけば
太陽に触れることができる
子供の頃、そう信じていた
でも、何故か僕は
朝陽が昇る東ではなく
夕陽の沈む西ばかり見ていた
この世の果てに想いを馳せて ....
ひざ小僧
どこの小僧か知らないけれど
みんなが知ってるひざ小僧
スカートの下でかくれんぼしてる
いやらしいなぁ
だけどね
転んだときに一番傷つく
ひざ小僧
私を助けてくれるから
....
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