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父の手をさする

硬く曲がったままの指を
一本ずつひろげ
滞ったものが
少しずつ流れていくように
強張ったものが
僅かにほぐれていくように

節くれだった
頑丈な父の手

鍬を ....
 
ダンボールに愛が1ヶ

ワレモノ注意

落とさないでください、くだけます



 
{画像=140615125414.jpg}
(ジョウビタキの♀)



これまでは耳を開ける事はなく
いつも音楽を流し込んでいた
今はイヤホンを外して
外界の音を追っている
鳥の鳴き ....
<護身術>
身欠けて身欠けてすり抜けた
怪我したときほど笑ってた。





<懇願>
漠然と死ね
私が記憶しないように。





<利口化の世代>
根性 ....
誰もシラナイ理由が無い
わずかな隙間を生きているような気がするんだけど

近代現代近未来
産業ロボットはやがてラインを離れて
どこへ行くの

母を殺し父も殺して最果ての
流刑の地さえも ....
とても
とほうもなくとても
すてきな小説を読んだ夜
手放してしまうのが惜しくて
胸のなかで
それを抱きしめつつ眠れば
冬由来のゼラチンは
純粋な水によって
隅々までふやけ

迎えた ....
ほとんどの恋とは、
心にだけ映っていて視ることはできない
約束された秘密の世界のことであったなら、
それから、あらゆる愛とは、
はっきりと形がある存在であって、
与えることも与えられることも ....
空は薄暗いのに
色とりどりの看板や
揺れる木々の葉を
濡れた舗道は律儀に映し出す

冷たく滲んだ風景画を
靴やタイヤが
踏んでいく

ブラインドの隙間から
見ている私の
雨の記憶 ....
金属製の留め金は
時折きしむ

わたしを
ここに
留めておくもの
家族とか
四季咲きの薔薇だとか
増えていくばかりの本棚とか
愛すべきものたちばかりなのに

長雨のあと
造成地 ....
今年の冬は
何時もの細長い島へ避寒に行くのよそうかな
島で 子作りするでもないし
このあたりでも河面も凍らなくなったし 
餌の小魚も採りやすいし

あの島の平地にはニンゲンの巣が広がって
 ....
もうこのにこやかな仮面は
皮膚と同化しているのに
剥ごうとするひとがいる
剥いだらどうなるか
わかっているだろうに

それでもそれが私の素顔だと言って
変わらずキスをしてくれるだろうか
 ....
みなさん元気にしてますか?
ぼくはどうにか元気でやってます。
え?お前、誰だよって?
ちょっと待って下さいよぉ、
ぼくですよ、ぼく。現代詩です。
現代詩ですよ!
このまま世間に見向きもされ ....
笑って過ごしても一日
泣いて過ごしても一日

同じ一日なら
笑って過ごしたいね

時間は巻き戻せないのだから
{画像=140610215111.jpg}


快楽に我を忘れる
もう良いやと手放した理性


もしかすると死ぬ時もこんな感じで
意識を手放すのかな


人と言う動物は
思考を ....
その時、理由(いわれ)のない衝撃に狂うわたしのために
あらゆる風景が恐怖の紐で吊るされていた
だが、わたしは風景の風景たらしめる骨格なのだ

わたしの印象なら壁にそってどこまでも落ちていった
 ....
マリッジブルーと
マリンブルーは
よく似ている

透きとおる
深い青と
私のゆううつが
たぶん同じで

だいたい
結婚は束縛である
水圧で
胸を押されて
呼吸できないその様子 ....
 
見上げてごらん夜の星ををききながら見上げてみる

梅雨の狭間の夜空を見上げてみる

あなたも見上げてはらっしゃらないかと、見上げてみる



*YouTube 見上げてごらん夜の ....
突然窓から入って来たかと思うと
開きっぱなしの聖書を勝手にパラパラめくり
挨拶もなしに出て行った
――相変わらずだな
きっと満開のニセアカシアの間を抜けて来たのだろう
すると今頃は下の公園辺 ....
わたしのさみしい骨のゆくえは
乾いた風吹く荒涼とした地
どの生き物にすら踏みつけられることもなく
ただひたすらに転がってるだけ
あしたなら抱えきれないほどあって
きのうのひとっつも無い寂寞
 ....
「梅雨は嫌い」と言ったら
おまえはそうでも
俺たちは雨が降らないと困るんだ
紫陽花の葉っぱに隠れていた
一匹のカタツムリに
小さな声で抗議された

「洗濯物が乾かない」と嘆く
なにを言 ....
醗酵することは発行されたものをもたないこと
あるいは発光する冷たい微熱をかかえた昆虫の夜を生きること
あるいは薄幸な女の身の上話にあいづちをうつ場末の安酒場の空気

欲望は醗酵し発熱し自分の足 ....
血塗られた常陸の土蜘蛛は
山の佐伯に野の佐伯
穴居
人が来れば窟(むろ)に隠れ
人が去れば野に遊ぶ
牧歌的な生活をする。

人と自称のわが鬼は
留守の窟に茨を敷き詰め
野に遊ぶ土蜘蛛 ....
ちぎれた 火の粉を雫の中にやどした言葉たちを超えて鳥が謳う
ほととぎすは 夜通し歌をもやし、カッコウは霧雨を もやし
溶接工は、鉄を燃やして繋ぎ合わせノアより巨船を創り
アリアは、魂をすく ....
月の涙を避け傘の中のふたり {画像=140605223459.jpg}



人は他人無しには存在できない
自分だけで自立しているように見えて
他人の評価を気にして生きている


自分の生き方も定まらず自信を失 ....
ことがら は 昨日の記憶

そばがら は 今夜の枕のなかで

ひとがら を 朝のヒカリで描きこむ

うまれたての雛のあたまに
残された
一片の から

どこからと問うこともせず
 ....
だいぶん昔の
ことだけれども
てとてのしわとしわを合わせて、
しあわせ、
なーむーと合掌するという
葬儀屋のTVのCMが
流行っていた

しあわせとは
もっと違うものだと
感じた僕 ....
もう二十年も昔になるだろうか
「政府の備蓄米が放出されているらしい」と
うわさが流れていたころ
「あんたの家のお米ぐらいはいつでも確保しておくからね」
そういった町の米屋さん

近くにスー ....
唐突な話なんですがね
最近 魚になりたいって思うんです
いえ 泳ぎは得意じゃありません
なんか太陽とか土とか風とか
面倒臭いなあーって感じるから

海の中はいいだろうなあー
何処までも
 ....
血のつながりの有無などは関係なく
子供の保護者としてこの社会に登録した者は
個人であれ行政に携わる者であれ
社会に監視され続け
何かあればすぐに疑われることが正しいと
覚悟しなければならない ....
nonyaさんの自由詩おすすめリスト(5121)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
父の手- Lucy自由詩22*14-6-17
ワレモノ注意- 殿上 童自由詩23*14-6-15
静かに耳を澄ませて_/_私は緑の目を開く- beebee自由詩22*14-6-15
さくら_など四篇- クナリ自由詩4*14-6-14
CAFE_de_短歌みたいな- 梅昆布茶自由詩1214-6-14
陰翳- そらの珊 ...自由詩2314-6-14
恋愛とは少し深いポケットである- りゅうの ...自由詩8+*14-6-13
長雨- Lucy自由詩17*14-6-13
とめがね- そらの珊 ...自由詩13*14-6-13
アオサギ独語- イナエ自由詩9*14-6-12
「こころのかたち」- 桐ヶ谷忍自由詩10*14-6-12
現代詩キラー- 左屋百色自由詩8+*14-6-11
時の日- chiharu自由詩8*14-6-10
快楽と死- beebee自由詩18*14-6-10
はるかな個人- 乾 加津 ...自由詩23*14-6-9
マリッジブルーとマリンブルー- umineko自由詩19*14-6-9
見上げてごらん夜の星ををききながら- 殿上 童自由詩20*14-6-9
旧友- ただのみ ...自由詩30*14-6-8
骨のゆくえ- もっぷ自由詩1714-6-7
【_慈雨_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-6-7
ただしい醗酵のてびき- 梅昆布茶自由詩1914-6-6
土蜘蛛- ……とあ ...自由詩10*14-6-6
虹よ- るるりら自由詩26*14-6-6
月の涙を避け傘の中のふたり- 北大路京 ...自由詩1014-6-6
人間の弱さ__/__コロンと転がった石になりたい- beebee自由詩28*14-6-5
から- そらの珊 ...自由詩26*14-6-5
あしとあしを合わせて、あ、しあわせ- りゅうの ...自由詩5*14-6-4
町のお米屋さん- イナエ自由詩10*14-6-4
【_妄想を泳ぐ_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-6-4
保護者の領分- ichirou自由詩9*14-6-3

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