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ハンミョウは美しい夏の昆虫である
近づくと少し離れた場所に素早く飛び立ち
ミチオシエとも呼ばれている
あの美しく光る背中は
すべてを突き通すような夏の日差しこそふさわしい
その子がいなく ....
しわしわの祖母の指を見る
指のシワはそのまま五線譜のようにのび
窓を抜け
空の彼方まで飛んでいった
飛びつづけた時間の
縫いとられた時間の
針と糸の通った縫い合わされたところ
日々の ....
空を泳ぐ鳥たちでさえ
死はいつも地上のある
明るすぎる地下に雨は降らない
きのうの洗濯物を今日の朝日に干す
明日は雨らしい
シャツには見覚えのない涙の跡がついている
毎日クスリを飲 ....
砂礫の中から北極星をめざす
ひとつぶの光る種子から
一万年の大木の夕日の
たおれかかる夕暮れ
音もなく 静かに 闇
空を見上げる
希望をうつす鏡はいつも
目線より少し高いとこ ....