地平の果てまでも
永遠に続くような 街並み

今日も 曇天は目配せする

低い土地に
風はゆっくり 堆積して 吹きだまる

喫茶の二階から
試掘のパイプを繋ぐ

今 過ぎていった ....
惑星 水脈 観世音
チーズ カタクチイワシ 明けましておめでとう
干からびる 夏の朝 みどり
ありがとう こんにちは ありがとう
振動 巡礼 盂蘭盆会 門柱 亀甲 惑星 惑星 惑星 惑星
干 ....
ああ
いくつもの候補があったよ
さくらとか、みかんとか、まりんとか
植物や風景が多かったかな

もう生まれてくる季節なんか
どうでもよくってね
まろんとか、こなつとか、みさきとか
次々 ....
創書日和「月」 往還


月に巨大な鏡を置いて望遠鏡で覗いてみた
レンズの視界のなかで望遠鏡を覗きながら手をふるのは
自分がするよりも少し遅れて手をふる
2.56秒前の私
無数の少しずつ ....
雪が散り舞う

気の遠くなる場所から

此処まで君らは降りてきた

君らが人間なら

乾杯といきたいところだ


どうやって来たんだ、

重力で来ました、

途中大変だっ ....
あー うまいわ〜

ひなあられ食べながらの甘酒、最高やなぁ


えぇ 今年の お内裏様の発表でーす ドラムロールっ

ジャン!

3年連続で、ましゃ! 福山雅治! いぇぃっ

 ....
「ねえ、良いだろ?」

何が良いんだかと思いつつ
とりあえず
あなたの左腕にしがみついてみる

押し付けた胸のふくらみに気づいたらしく
慌てふためく様子が可笑しくて

かまととだとか ....
曇天の雲に
仄かに薫る

白梅 
眺め

その古木の苔むした幹に軽く触れると

肌寒い風に 早春の息吹
たたえて たたえて 尚たたえつつ

梅花から 溢れている
(花びらが散る ....
掠れてゆく記憶から
立ち上る陽炎

痛みだけが今もあせずに
あの恋の結末を主張し続ける


いやでいやで仕方のなかったはずの
あれやこれやは影もなく
楽しかったことの輪郭だけが
 ....
気持ちが柔らかい。

久しぶりに入った、

お酒のせいかな。

雨が降ったのかな。

アスファルトが濡れてる。

空は晴れてた。

唄が無理矢理、

体に入ってくる。

 ....
 
 
木製のパレットに
弾かれていく、水泡
そこから零れ落ちる/滲む
たくさんの、はじまり
 
かたどった筆先を
やわらかく
浸した水面には、
ほのかな色を持った
円卓が
広 ....
タバコから出るひと筋のけむり
換気扇に引き寄せられ ゆらゆらと昇っていく

タバコから出るひと筋のけむり
線香の煙りのように ゆらゆらと昇っていく

タバコから出るひと筋のけむり
疲れた ....
喫茶店で読む 
本を閉じて 
顔を上げると 

昨日の散歩中 
ふたり並んで覗く 
川の水面の鴨達に 
袋から餌を蒔いていた 
夫と車椅子の妻が
僕の前の席に座り 
テーブルに置か ....
あの唇に触れたい
と思う
真昼の摂氏8度

あの手に触れたい
と思う
真昼の月をなぞる指先


その歌声があんまり甘く優しいから
自惚れてしまいそうになる
わたしのために歌っ ....
「 もしもし 」

犯人「 おまえのとこの息子は預かった。返して欲しくば2000万円用意しろ! 」
{引用=
(イタズラ電話か?! もしかしたら誰かに試されてるのか? 誘拐ネタか  とりあえず ....
素数ばかりの現実を逃れて
羊水に包まれたような充足と安心を
浅い眠りに{ルビ貪=むさぼ}る、朝
休日の

{ルビ繭=まゆ}の内に垂れる
一本の危うい糸に吊るされた体躯を
淡白い光りの方角 ....
また後で携帯にメールでも入れるから

あなたの去った
バスルーム
鏡に映るのは恋に疲れたひとりのおんな
乱れきった髪が物語る
しがみつこうとしてしがみきれなかったものへの思い

シャワ ....
千両梨の
胸のつかえはすこし緩んで
いよいよ白線の前に立ちました
ようい、どんのピストルの音で
きっとぱあんと弾けるふうせん
いつかは開けなければいけないドアの前で
自由落下を待っている
 ....
橋の下に
鯨がいる。
ぬっめりとした皮膚が
ゆっくりと波うった。

大きな鯨は
泳いでいる。
きらきらと
目がひかる。
いくつもあるそれは
同じ方に
向かって流れた。


 ....
こどもの頃からずっと

頭と目玉だけおんなじ

ラブホいきてえ相槌は

火曜8時のお笑い番組

こんな男に仕上がった

そんな夜にはまるい月


時が経つとはどういうことだろう

勝手に時は過ぎてゆく ....
果てのないような冷たさの
季節にあって
白い六角形の粉末は
人間の傲慢を
目覚めさせてくれるようだ

横に吹き荒れる風を友にして
人の造った灰色の道を
埋めつくし
道と道でない境界線 ....
その 時

生なる状態で 為した行為は
魂にイメージ刻印される

死なる状況が近づくに従い
死=イメージのみの世界がせり上がり
やがて魂を専有し始める


呼吸はしているのだ
心 ....
春に夢に 
月は仄かに白く落ちてくる

その日は 今日も昇る 沈む

月は満ち 引く

宵には明星
一日のフィナーレに添える
天空の便り

東雲に まだ浅い春
緋色に 胸 焦が ....
恋人を亡くし 
自らのこころを立て直そうと  
遠い旅先で 
免許取得の合宿に入った君は 
今日初めてのハンドルを握った 

仕事から帰った僕は 
君のブログの日記を読む 

「ギア ....
仕事帰りの人波に紛れ 
手を繋いだ老夫婦が 
通りすぎていった 

耳に入れたイヤフォンから 
「ベル」という唄を聞くと思い出す
もう会うことも無い
いつかの君の猫なで声 

少し離 ....
あなたが美しすぎるから 僕らは狂ってしまう
時間も距離も歪んで 上手に掴めなくなってる

錆びないセンス ステンレス
たまたま言霊 手玉に取って

夢を見てるだけでしょう
わかってて ....
{引用=からだのすべてを耳にしてしまいたい、いっそ}




糸電話から伝わった振動が、
あのひとの声だったと気づいたときには、もう
音もなく、底はふるえない
わたしを塞いでいく夜にも ....
この 胸の中心
ダイアモンドの輝きに満ちる 
正八面体 塩の結晶に似て

見つめているか 霊視しているか またイメージしている

読まれるべき書物は
西脇順三郎『詩学』
---すぐれた ....
公園でパンを
食べていると
Justiceと書かれた
Tシャツを着た
欧米の人に叱られた

大地にパン屑が
こぼれているじゃないかと
顔を真っ赤にした
欧米の人に叱られた

夕方 ....
くしゃみをひとつする、と
私たちは地球儀から滑落して空に溺れる
あの日グラウンドから送った影は
手をつないだまま鉄塔に引っかかっていて
捨てられたビニールのレインコートのようだった

バス ....
渡 ひろこさんのおすすめリスト(2910)
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