暗闇に指と指を絡ませて
ほろ酔い肌のぬくもりに酔いしれる
熱いときめきが過ぎて行く
あなたは真夜中に背を向けて
私を抱いている時も夢の中でも
他の{ルビ女性=ひと}を抱いている

ひとた ....
龍の影を追う
内奥の土地で

龍の姿が見え隠れする
胸中の宮で


意味深に
瞳 輝かし

深く 遠く
私を導くがごとき仕草

妖艶の煌き
白龍の娘よ


下弦の弱い ....
昨日、往きすぎた駅――

マイホームは地図に載ってない。 )))

疲れ果てた大勢の人たちが、
十二月の憂鬱なプラットホームで
蜜柑の載った赤外線炬燵と
逃げ場のない積みあげた日々の
 ....
ねこって可愛い
飼いねこは飼いねこらしく
ノラねこはノラねこらしい顔しているよ
やっぱし育ちなのかな
ひとに媚びるのうまい飼いねこがいて
いじらしいほどノラなねこがいる
そんなねこって
 ....
ゆりかもめ 鴨川に登場
お魚を捕りました

雪降れば 金閣寺へGO
寒すぎて家から出たくない

おしぼりのヒヨコも ピヨピヨ
元気で賑わって

オーロラをパンケーキに塗ったくって ....
日本列島を
雨雲が寄り添うように
駆け抜けてゆく
北では きっと雪が降るのだろう

ここで午前十時の雨を受ける
たゆむ心根を引き締めるような 寒さ
灰色の雲から滴る
甘い雨

ベラ ....
日曜の床屋の順番待ちで
向かいに座る少年が 
ウルトラマンの本を開いて 
手強い怪獣の輪郭を指でなでる 

少年の姿に重なり 
うっすら姿をあらわす 
30年前の幼いわたし 

開い ....
12月になると それとなく
あなたはジョン・レノンのアルバムを引っ張り出してくれる

音楽なんてアニメの主題歌ぐらいしか知らないくせに

ビートルズも クラウス・フォアマンのジャケットデザイ ....
棚の上を 覗く
踏み台をしつらえて 登る

確か 神棚があったように思う
古めかしい 品々が出てくるのか

その事は 成りゆきまかせ

棚の上を背伸びして
覗くのだ
手探りで

 ....
 一 踊る

螺旋状に回る時間の渦で
ときおり光り輝く瞬間
踊る鼓動が
今日を激しく興奮させる

 あなたと
 アゲハ蝶が絡み合う
 異国に旅したその日付

 落ち葉に乗った ....
雑音の向こう
カウントを間違えたまま曲を聴く
錯覚はいつも美しくて

夜は青く
風は冷たい
寝顔は優しく
想いは遠い

春や夏の境界線を数えた日を
意味無いことと思う
君の笑顔
 ....
いつからか聞こえている低音
息遣いが確かに在った
〈それはそう、あれなのだよ、
俺はそう思うね〉
言葉の輪郭をなぞりながら
からっぽの頭に繰返して話す
それは先程伺いましたと
シャッター ....
空からは
乳と灰が溢れて
現実味のある
灰色の雲は気だるく
生あくびを押し殺している

今 雨は
この地上に幕を掛けたように潤すだろう

乳と灰が溢れる地上は
液化燃料が燃えて
 ....
最近運動不足だったので 
行きも帰りも 
家と駅の間を歩き 
めっきり乗らなくなった自転車が 
ある冬の日の玄関で 
肌寒そうに置かれてた 

( 今日は休みだたまには乗るか ) 

 ....
女を抱きたいと思う 
白いからだに潜む 
うるんだ瞳にすける 
哀しみを抱きたいと思う 

街の隠れ家で 
互いの{ルビ凹凸=おうとつ}をくみあわせ 
闇に吐息の漏れる時 

寂しい ....
妻が平日に東京へ行くことになった。
友だちが故郷の鹿児島から仕事の都合でこちらに来るので会いに行くということだった。
ほぼ十年ぶりの再会だそうだ。
鹿児島から東京に出てきて、僕と結婚し、千葉に引 ....
冷たい夢 もわんもわん
目覚めの悪い 午後二時

休みが不定期な君に
あわせてとった有給休暇

綿密にたてたデートプラン
直前になって水の泡

しかたのない理由
優しく受け入れるの ....
音階のパズル嵌め込んで
組み込まれたプログラム
どこかで間違えたのかな
生じる不協和音
独りで強がって作った曲は
不自然な山なりを描いて
雑踏にかき消された
ねぇ思い出を奏でるのは音のパズルみたいだね ....
りんごを食べたら
なつかしい故郷の味がした

と言ってはみたものの
この街で生まれ
この街で育ったから
故郷らしい故郷なんてどこにも無いんだけど

でも、不思議なんだよね
ひとくちか ....
注ぎ込まれて
無味と無臭の飲み物
ガラスコップの水は

器 照明にはえて
注がれた 聖な液体 みず

私の息づかいを飲み込んで

円筒形を保って

今 筆の勢いはテーブルを揺らし ....
枝分かれしていく 夜の
長く、しなやかな腕は
わたしを覆いながら それぞれ
しだいにたわんで その先端からやがて
着地し、朝に触れる



不必要なほどに震える あなたの
声と、指先 ....
雲の影が
大地に映って

窪んだ土地に
雨は集まる

湖水は生成されて
鐘楼のような高い場所で

水面に雲は捕捉され
風が起きる

雲の鏡像は乱れる

人は湖畔を歩み
平 ....
日だまりに揺らされて
ブランコに遊ばれて
重い鍵が子供の証と
疑う事もしなかった

首輪で玄関くぐったら
好きなご飯を作れるの

さみしくないでしょ?
つらくない
となりのせきは  ....
東洋の衣擦れの神秘
東北アジアの声
か細い娘たちの声帯が

鈍く くすみ 角の取れた 重い 
エイトビートに乗り始める

ひとたび 音楽チャンネルを無造作に回せば
ロックエイジ 二世代 ....
目的地に着く前に
空腹で思わず入ったタリーズは禁煙
仕方がないから
新発売の抹茶ティラミスラテを頼んで
チーズのおいしいホットベーグルサンドをほぉばる

平日の昼下がり
あたしは何に見えますか

 ....
常緑樹と
冬枯れの木々は
まだらに生息していて

こんな小春日和には
液化燃料の燃えかすは
静かに窪みに沈殿するから

常緑樹が光と濃厚な二酸化炭素で
光合成の声無き法悦に浸っていて ....
小さい頃 
目の前に立ちはだかる 
でっかい親父と向き合い 
パンチの練習をした 

額にあてられた 
ぶあつい手に 
視界を覆われ 
打っても打っても届かない 
小さい拳 

 ....
体重増加 冬に備えて
暖房要らず 脂肪のコート

寒いの苦手 だけど夜中
外に出て 空を観る

愛のミシュラン
オリオン座の三つ星と同じ

クリスマスの本来の意味
知らなくたって  ....
即興で書いた
デタラメな絵みたいに
世界を、粉々に壊して欲しい
――悪魔と死神。
そして彼らよりも、
さらに残虐非道かつ悪辣な僕・・・・

ふいに質量を奪われて
儚く、空に飛んでゆくビ ....
寝てないって
ホント寝てないから

最前列だぜ
眠るわけないじゃん

目を瞑って
じっくり聴いてただけだよ


そりゃね
最初は、
君の演奏する顔を間近で見ようと思って 最前列 ....
渡 ひろこさんのおすすめリスト(2910)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
片時雨- 未有花自由詩11*07-12-4
白龍の娘- アハウ自由詩3*07-12-4
二番線ペーソス- atsuchan69自由詩7*07-12-4
ねこのはなし- 恋月 ぴ ...自由詩30*07-12-3
気まぐれ_年忘れ_ユリカモメ- 北大路京 ...自由詩3*07-12-3
午前十時の雨- アハウ自由詩4*07-12-3
いつかの少年- 服部 剛自由詩6*07-12-2
I_love_you_now_and_forever- 北大路京 ...自由詩6*07-12-2
家事- アハウ自由詩307-12-1
三の詩篇- 乱太郎自由詩21*07-12-1
季節はずれ- よしおか ...自由詩2*07-11-30
- よしおか ...自由詩1*07-11-30
乳灰(二酸化炭素)と常緑樹- アハウ自由詩207-11-30
自転車の唄__- 服部 剛自由詩7*07-11-29
夜ノ糸__- 服部 剛未詩・独白6*07-11-29
今週、妻が東京に行きました- たもつ散文(批評 ...21*07-11-29
目覚めの悪い木曜日- 北大路京 ...自由詩8*07-11-29
音階パズル- ひとみん携帯写真+ ...107-11-28
りんごの詩- 恋月 ぴ ...自由詩31*07-11-28
ガラスコップの水- アハウ自由詩3*07-11-28
かさなりつづける、朝に- 望月 ゆ ...自由詩40*07-11-28
鏡面のさざ波- アハウ自由詩207-11-27
夢≠ソウシツ- 揚羽 欄 ...自由詩5*07-11-26
東北アジアの声帯- アハウ自由詩207-11-26
休日- 瑠音携帯写真+ ...107-11-26
冬枯れて- アハウ自由詩207-11-26
シャドウボクサー- 服部 剛自由詩607-11-26
薔薇と_ダイヤと_漆黒の翼- 北大路京 ...自由詩7*07-11-25
地獄の詩人- atsuchan69自由詩7*07-11-25
交響曲第1番ハ長調- 北大路京 ...未詩・独白13*07-11-25

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