すべてのおすすめ
美しい人でした
骨になった その人は
けれど
骨になった その人を
もう わたしは その人だとは呼べなくて
いただいた ブローチこそが その人
水引細工
結びの花 ....
「夢ならば」
肌を刺すような風
なびいて
夢 紅葉狩り
枯れていった草
大地に帰り
恋 秋の囲い
夢ならば
流れ去る一筋の光
夢だから
忘れいく装飾の色彩
くるっと
くるっと回って
見つけた
影法師
地面に寝転べって
空とかくれんぼしている
くるっと回って
いなくなった
影法師
僕はまた別の影法師になって
あなたの見つめている空拭いておく
いやなことを幾つも並べて離れるよりも
憧れの気持ちを受け入れて傷ついていたい
人間の幸福なんて百年も残らないのだから
信じてもらえなかった原因を考えるよりも
今日一日どう生きるかを考えていた ....
ヒガンバナが今年も灯る
曖昧を許さない輪郭で
そのくせひどい曖昧を宿す
秋に咲く大輪は葉を持たない
何もなかったところから花火みたいに
茎だけで伸びて
夢見がちなひろがりではじけて、 ....
玉蜀黍
玉杯を挙げながら
君の衣剥ぎ取り
下弦の月に捧げる
濁っていたかもしれない
闇に光る眼差しも
火照った君の肌に淡く溶け出す
黍の甘さがそのまま
横たえた身体から呟 ....
君の透き通る眼差しで
僕を照らしている間
淋しい夢にうなされて
一人ぼっちで泣いている事がある
僕が起きるのは
決まって暗い部屋
今日も
君はどこにいるの
と
見回し続ける
君がいるはずの部屋か ....
コーヒ−カップの底で
四角い哲学者が
溺れながら
プラトン的愛について
考察している
僕が
スプーンでかき混ぜると
永遠を
ひと時が飲み込んで
一行の詩が
生まれた
空からいきなりに
恋心は舞い降りたので
ぼくの長靴は
仕事なんか放り投げて
あの子をなぞりに行きたい
たどりに行きたいとさわぐ
空虚な1月も終わる頃夜のことだ
さびしさは白すぎて重たくもなく
吹いていない風に新しくめくられていた
SL広場でだれかを待っていた
ほんとはだれも待ってはいないのに
たしかにだれかを待って立 ....
見上げられたり
ボールをぶつけられたり
喚き散らされたり
夕陽をむりやり飲み込んだり
よりかかられたり
素敵な落書きをされたり
蹴っ飛ばされたり
三日月に添い寝してみたり
....
何処にでも
在る
言葉の塵
散らかしては
掃除する
片隅に追いやっては
在った事さえ
忘れてしまっている
でも
ひとつ
忘れられない
捨てられない
指輪に嵌めて
ひとつだけ
あなたからの ....
あたりまえの朝を
あたりまえに迎えることを
あたりまえだと思っている
おめでたい自分に
ときどき気づく
あたりまえのベーコンエッグに
あたりまえのソースをかけて
あたりまえに頬張るだけの
おろかし ....
終わりたくない昼と
始まりたくない夜が
西の空で見つめ合っているような
そんな色だった
手放したくない光と
受け入れたくない闇が
西の空でせめぎ合っているような
そんな色だった
思いがけない桃色 ....
もっと触りたい
ふわふわの領域を
もっと抱きしめたい
ふわふわの範疇を
手のひらから沁み込んだ
もふもふは一気に
視床下部まで駆け上ると
セロトニンの波に乗って
第3肋骨の裏側に潜んだ
「不」のつ ....
充血するほど
見つめあっても
見えないものはある
どんなに長い
聞耳を立てても
聞こえないものはある
見えているのは
草原の遥か彼方の
とても体裁の良い
互いのまぼろし
....
テンションが上がってくると
ヂっとしていられなくなって
後先見ずに飛び出してしまう
僕のやんちゃな意識は
行き当たりばったりに
モノやヒトにぶつかって
喜怒哀楽を撒き散らしながら
僕の内側を言葉 ....
言葉を
見つけた
探していた
ジグソーパズルの
最後の1ピースのような
言葉を
言葉を
見つけた
欠けていた
色えんぴつの
代わりの1本のような
言葉を
そっと
近づいて
陽だまりと一緒 ....
過去の事ばかり話すのは
もうやめた
未来の事ばかり想うのは
もうやめた
高い空から降って来る
いくつものYESを
招き入れるために
自分を開こう
自分の底に降り積もった ....
とりとめのない物思いに
舞い降りた芳しい栞
見上げた梢から零れる
オレンジ色のはにかみ
とりとめもなく高い空を
自由飛行したがる意識
ゆるやかに誘うような
オレンジ色のためいき
眉間に堰き止めて ....
ビルディングに
夕陽が飛び火して
鉄とコンクリートに
ほんのひととき
しょっぱい血が通った
ビルディングの
かりそめの心臓が
眩し過ぎたから
思わず目を細めて
微笑んだような顔をした
夕焼けが
....
掴み損ねた春
踏み外した夏
逃げ切れなかった秋
静かに翼をたたんだ冬
幾つもの季節に晒されて
すっかり角の丸くなった
色とりどりの記憶を
ひとつずつ口に含む
もう何処も痛くはない
もう何処にも染 ....
こんな顔をして家には帰れない気がした
ヨシミは自転車で夜を町を走っていた
お母さんをさがしてパチンコ屋さんをわたり歩いていた
カゴのなんでもバッグにケイタイがのぞいていた
目からなみだがあふれていた ....
氷の粒で描かれた
白い真一文字は
いつかの憧れに
まっすぐ向けられた
誰かの眼差しに似ていた
すぐに解れてしまう
白い真一文字は
いつかの過ちに
未練たらしく絡みついた
誰かの言い訳に似ていた
....
夕暮れに迷いこむ
迷いこんだつもりもないのに
迷いこんでいる
青灰いろに
おかされてゆくまえの薄暮
じぶんが何処へゆこうとしているのか
一瞬、いや、しばらく分からなくなる
それはまるで ....
ぼくは高校卒業まで叔父叔母に育てられた
母さんはぼくと妹にいちども会いに来なかった
誕生日にはお金が送られてくると叔母は言っていた
叔母ぼく妹で買い物に出かけると
きまった店でよく服を買っ ....
寄せる波に向かって
心の潮「A/アー/(ラ)」の音を放つ
わたしと海はパラレル
返す波からは原始の抑揚
「G/ゲ-/(ソ)」の音がかえってくる
海は ....
時間があるなら桜の名所にご案内しますよ
待たせていたタクシーで駅ではなく桜の名所、展勝地にゆくことにした
運転手さんの話を聞いているうちに展勝地につく
北上川の土手道2キロに1万本の桜がつらなっている ....
流れ往く雲に
人を見て
自分を見て
気がつくと
薄い天幕を破って透過する粒子が
浅い深呼吸を促す
何てことのない
モールの吹き抜け
何てことのない
ありふれた日常
....
しらなかったんだ
影を洗ったら自分が消えるなんて
くさっぱらで泣いていたら
あんまり汚れて見えたから
涙をためて洗ってあげたんだ
ねえ
僕はどこにいると思う
渡 ひろこさんの携帯写真+詩おすすめリスト
(53)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
結びの花
-
るるりら
携帯写真+ ...
20*
12-1-12
夢ならば
-
乱太郎
携帯写真+ ...
16
11-11-22
くるっと
-
乱太郎
携帯写真+ ...
18
11-11-15
人間の幸福
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
11*
11-11-15
秋の炎は
-
あまね
携帯写真+ ...
19
11-10-6
玉蜀黍
-
乱太郎
携帯写真+ ...
16*
11-8-24
青空と灯台
-
乱太郎
携帯写真+ ...
16*
11-7-25
哲学
-
乱太郎
携帯写真+ ...
17*
11-4-1
春雨は罪つくり
-
あまね
携帯写真+ ...
4
11-3-24
新橋みたい
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
8
11-1-25
壁
-
nonya
携帯写真+ ...
9*
10-12-23
言の葉
-
乱太郎
携帯写真+ ...
16*
10-12-15
あたりまえ
-
nonya
携帯写真+ ...
8*
10-12-12
桃色時間
-
nonya
携帯写真+ ...
18*
10-12-4
もふもふ
-
nonya
携帯写真+ ...
12*
10-11-24
うさぎ
-
nonya
携帯写真+ ...
13*
10-11-21
蛍光灯
-
nonya
携帯写真+ ...
9*
10-10-26
そっと
-
nonya
携帯写真+ ...
16*
10-10-24
感度良好
-
nonya
携帯写真+ ...
7*
10-10-23
金木犀
-
nonya
携帯写真+ ...
17*
10-10-11
夕陽ビルディング
-
nonya
携帯写真+ ...
12*
10-9-15
金平糖
-
nonya
携帯写真+ ...
6*
10-9-6
群青のサンドウィッチ(_最終回)
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
17+
10-6-27
飛行機雲
-
nonya
携帯写真+ ...
9*
10-5-11
街の風景
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
12
10-1-27
四人家族のマネキン
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
25
10-1-3
渚のドレミ_アゲハの音_木星のカケラ
-
夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
19*
09-5-11
展勝地にて
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
5
09-4-25
天窓のため息
-
オリーヴ
携帯写真+ ...
11
09-4-24
僕、聞きたいんだけど
-
プル式
携帯写真+ ...
6*
09-4-16
1
2