実が実を噛んで
光は動く
うねるかたちが
午後をなぞる


あたたかい布
罪びとは
そこにそのまま
あたたかいまま


咽 骨 頬
まるい羽
かたち ....
ひとりでぐるぐると迷いながら
ため息ついても
考え事は出てこない

道すがら色とりどりの
洋服や靴 メイク道具
ウィンドウには花が咲いてる

地下道を抜けて回り道
ネオン輝くお星様
 ....
果物をむく手つきで
言葉を探る
タダシイ方向へただゆきたくて

薄いカップで淹れる飲み物のような
少し冷たい感情ももっている

私の今日も北風みたいな想いがありました
このたくさんの星 ....
オレはざわめきの粒子に身体を打たせようと
再び青い扉を開ける
精神に帆をあげて進んでゆく
可憐な狂気が束の間の夢を羽ばたかせている
物憂げな空には最後の揺籃が揺れている
噴水広場には優し気な ....
雨が滑り落ちる
雪が零れ落ちる
花が乱れ落ちる
涙が伝い落ちる

決められた方向で
定められた法則で
ただ落ちていく

あらゆるものを
ありのままに
受け止める大地に
突っ ....
何処にでも
在る
言葉の塵

散らかしては
掃除する
片隅に追いやっては
在った事さえ
忘れてしまっている

でも

ひとつ

忘れられない
捨てられない

指輪に嵌めて

ひとつだけ

あなたからの ....
世界の崩壊する様なシアン
突然の雨にピアノは響く
雷鳴とのコンチェルト

鼓動の高鳴りとビオラの直線
空に向かって雨は斜め113°
浮かび消える水溜りの波紋

手のひらにある孤独
遠 ....
ゾウさんの鼻先あたり
あるべきものが無いというか
腰の高さでぐるっとフェンスに囲われていた

ご丁寧にも幼い好奇心を遮るシートまでかぶせてある

わざわざペットを囲いのなかへ入れて
おし ....
ドーナツはだれにでもあるもん

べつに朝から信じてないわけじゃない

ただのドーナツなだけだから

すこしねじれたドーナツなだけだから


あなたの忘年会にいちゃもんをつけたのは
 ....
ふいに終わる日
規則と壁の絵
路から径
灯と声の重なり
角から角
持たざる夜に
ひとつ わたす


棄てられた標の山を
風は昇る
地と空の雪
むすぶ波
真昼の ....
咽がカラカラよ
潤う体とあがる呼吸に
甘く香る枕が湿ってく


ください、くださいと
髪が揺れる

笑う貴方に
私はそっと泣く


震える携帯電話
一瞬目線を向けただけ
無 ....
あたりまえの朝を
あたりまえに迎えることを
あたりまえだと思っている
おめでたい自分に
ときどき気づく

あたりまえのベーコンエッグに
あたりまえのソースをかけて
あたりまえに頬張るだけの
おろかし ....
月にいちど血の塊を産む
生まれなかった卵と一緒にトイレに流す
私の体は痛む
痛みは臍の下から生まれて体中に(つま先までつま先まで)
それは生まれなかった卵の為に
じんじん じんじんと

 ....
この子は生まれた時から変わっていた。
どう変わっていたかってのは
ちょっと目に分からないくらい変わっている。
何が楽しいのか、絶対に笑わない。
笑わないってのが、また、一つの何なんだが
ニッ ....
爪を切る

快い音が響くたびに
日常の縁から否応なく
寸断されていく記憶

苛立ちの16ビートのリズムを
机の上に刻み続けた爪
つまらない照れ隠しに
痒くもない頭を掻いた爪

 ....
最初の一歩は
小学校の
とっても古い校門へ
向かう小さな坂道に
桜の花びらが一片(ひとひら)
二片ひらひらと

ピンクの風が吹く中を
母親の片手を握り締め
木造校舎の仮講堂
校長先 ....
君と会うため
黒服を着た 男たちをさけて
繁華街をライブバーへ向かう

半年ぶりに会う君は
また ひと回り細くなっていた

バーへ入り君を目にして
ハグし合う

いつもと同じ
申 ....
窓から差し込む陽光に
そっと手を翳す
翳した指の透き間から
幾筋もの光が
和音となって響き渡る
部屋中に響き渡る

そのハーモニーは
希望に満ちた朝の光
その中に両腕を突き上げ
仲 ....
鉄の街
街全体が銀色だった時期はとうに過ぎ
今錆び付いた茶褐色の空の色
その下に拡がる灰色のビルディング
アンドルーカーネギーの成功物語
全ては大陸横断鉄道から始まった。
鉄道レールの国産 ....
京都市内は天気雨
 
烏丸通りを東へ進むと うっすらと虹の橋が

鴨川のあたりから 色づいた東山を通り 比叡のほうへと伸びている

消えそうな七色の向こうに

カメオベージュ、アイボリ ....
今季一号の木枯らし吹き荒れた次の日の朝
あれだけ騒々しかったのが嘘みたいに静まり返っていて
近所の児童公園にはこれでもかってぐらい散り積もった落ち葉

これってプラタナスだよね

比べてみ ....
センスが凄いんだよ と嬉々として言う
十九歳の甥は トロンボーンに夢中
目標にしている人もいるらしい
学校時代は吹奏音楽一色で
働きながら地元の楽団で演奏するという道を
まっしぐらに歩んでい ....
息も乱れ、瓦礫の町を彷徨えば
徒(あど)なく見あげる空は燃えさかり、
逃奔する馬、羊、火を吹くF‐35ライトニング?
目視の肩撃ち式スティンガーに撃墜された、
――あれは有翼の機械獣。
 や ....
浄化する現実路線

聖なる賄賂

信じて舞う

瞳を閉じて ひらひら 揺れて 恋


きらめく滴 雪は溶け 水

誰にも知られない部屋に

内側から閂を掛ける

時計の針 ....
終わりたくない昼と
始まりたくない夜が
西の空で見つめ合っているような
そんな色だった

手放したくない光と
受け入れたくない闇が
西の空でせめぎ合っているような
そんな色だった

思いがけない桃色 ....
早いもので
もう
師走ですなあ
スキンヘッドに眉剃った
袈裟着た師が
猛ダッシュで
次々と
どぶに落ちますわなあ

ところで、わたくし
二十歳で童貞を失ってというもの
女川を流れ ....
箸に陰部(ほと)を貫かれ
哀れそのまま亡くなった
倭迹迹日百襲姫尊命※
(やまとととひももそひめのみこと)

三輪山大物主神の妻
大和の護神は
出雲の神
大国主の和魂(にぎたま)で
 ....
 すれちがったトラックには
 零れるほどのいのちが
 ひしめいていた

 通勤車両ではこばれる
 ひとみたいに
 いっせいに体をゆらしていた

 くろい体毛
 くろい顔
 ....
十二月の今宵、それは生まれる
光りを放つ発光体さながら
何かの対価としてではなく
忘れていたすべてを思い出させる核のようなものとして


すでに街は、待ちわびる螺旋の中心を軸に動き始め
 ....
心の病で
眠り続ける君へ
すきなパンを届ける

細い目がパンをとらえた瞬間に
あがる口角とゆるむ頬をみた

君の肩をだきしめたくなった

外は寒いよと
話す私の顔をみないまま
頬 ....
渡 ひろこさんのおすすめリスト(2910)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(ひとつ_けだもの)- 木立 悟自由詩410-12-15
迷路- 自由詩2*10-12-15
夜の駅- 朧月自由詩610-12-15
遊歩者- 塔野夏子自由詩4*10-12-15
落ちてくるもの- nonya自由詩12*10-12-15
言の葉- 乱太郎携帯写真+ ...16*10-12-15
- プル式自由詩410-12-14
砂上のひと- 恋月 ぴ ...自由詩1910-12-13
ねじれドーナツ- 吉岡ペペ ...自由詩310-12-13
ひとつ_はずれ- 木立 悟自由詩210-12-13
ください、くださいと- 幼虫バニ ...自由詩11*10-12-13
あたりまえ- nonya携帯写真+ ...8*10-12-12
しっぽのついたいのち- とんぼ自由詩1610-12-12
かわりんぼう- ……とあ ...自由詩16*10-12-10
- nonya自由詩15*10-12-9
気づいてみれば一二月−道5- ……とあ ...自由詩8*10-12-9
壊れているのは僕だ- 森の猫自由詩20*10-12-9
コード2- ……とあ ...自由詩610-12-8
スクラップビルド- ……とあ ...自由詩6*10-12-7
秋の天気雨__虹が架かる空- 北大路京 ...自由詩14*10-12-7
片付けるひと- 恋月 ぴ ...自由詩31*10-12-6
今宵_演奏会- 砂木自由詩12+*10-12-5
蒼い唇_☆- atsuchan69自由詩11*10-12-4
◆_黒裃_◆- 北大路京 ...自由詩15*10-12-4
桃色時間- nonya携帯写真+ ...18*10-12-4
女川- 真山義一 ...自由詩1810-12-4
日本昔話- ……とあ ...自由詩5*10-12-3
運ばれた先で待っているもの- 石川敬大自由詩19*10-12-2
season's_greeting- 月乃助自由詩16*10-12-2
メイプル- 朧月自由詩510-12-2

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