煙草ふかしながら 流れる人の顔を見る
今夜は誰と飲もうかと ぼんやり考える

ブルースマニアの公務員は 最近付き合いが悪い
オンナができたと噂があったが どうやらホンマみたい

不景気の風 ....
空はいつからか
うそをつくことを忘れたようだ






また 冬に近づいた







寄せ集めた言葉で
とりあえず冬を迎える準備をした






 ....
溢れる私を
指先で小さな歌にして
空に、伝えようとしたら
途端に青く
それは多分
あの人形の瞳くらいに
青く、なってしまったから
私は未だ
その時溢れていた歌を
伝えられないままだ
 ....
めまいがするほどに単純な設問の数々
「はい」か「いいえ」のいずれかで答えよと記されていた
簡単な筆記試験だからと
人事部のひとはわたしを残し出て行った
小一時間もあれば出来るよね
何だかなあ ....
白い浄化を溢れさせて
黒澄みの空

甘く 冷たい
雨を滴らせて

カーテンの先
闇の深みから
雨音は ほてった一日を
冷却して眠らせる

人は明るい蛍光灯の下
深い息を溢れさせ ....
君の抱いてるウサギのポンちゃん

「寂しい」って鳴いたりしないの?

吠えることもなし いつもおとなし

 ねぇ ウサギも 人も 犬や猫だって 寂しすぎると死んじゃうと思う


意外とポンちゃんは独り ....
出張先で接待をすませ

ホテルで仮眠をとると

もう5時のアラームだ

シャワーを浴び

チェックアウト

3時間飛ばして会社にもどる


冬のそんな時間帯が好きです

放射冷却で

町の底には白が溜 ....
猫のながぐつ、なっちゃんは
アヒルのくちびるで
せんべいをコリリ
よくきたね
あくしゅ、あっしゅ


星のくつした、さくらんぼ
唄いながらお絵かき
なっちゃんは、ようせい
(たんぷ ....
あれは 紅葉が色づきはじめた 去年の ちょうど今ぐらいの 時期でした
朝晩が 冷え込み出した頃

夜中に ベランダに出て 遠距離の彼女と ある流星群を観ながら

ケータイ電話で お話を

 ....
ランチのあとについてきた
小さなニューヨークチーズケーキに
君は幸せそうな顔をしてた

コーヒーの苦みを
よりいっそう素晴らしく思うのは
君が喜んでいるからかな

 鏡の中 はしゃいで ....
図書館の本は
公務員みたいに黙って
読まれる、という役目を
少し怠そうに待っている

田舎の図書館は
どうも品揃えが悪くて
本にも覇気が無い

手に取ってみても
抵抗はしないけれど ....
昨日のゴミ置き場で 
幸せそうに日向ぼっこしていた 
白い便器の蓋が 
今日は無い 

腰を痛めて十日間 
介護の仕事を休んでいたら 

先月の誕生会で 
目尻の皺を下げていた 
 ....
液化燃料が
静かに燃えて
街に灰が積もり
鋼鉄の箱を疾走させ
アスファルトは
平行に立ち上がる 蛇
どこまでも続き

ゴムのわだちが軋む

騒音の車道を折れると
路地が佇み
生 ....
who

おまえは誰だって問われても
わたしって誰なのかな
今のわたしがわたしなのか
ほんとうのわたしは他にいるのか
自分探しの旅路
だなんて聞き飽きた科白だけど
わたしってやつは
 ....
掌に溢れる
小さな小さな
名前を持たない海は
誰かが忘れた
いつかの涙

そっと還した砂浜に
魅せた幻想は
いつかの真実

風舞い香る
刹那の宴
海をなくした掌は
冷たさと戯れて
指先を転がしている
 ....
君と私が会うと
言葉を 眼差しを交わすと
りんどう色の深淵が しずかに生まれてゆく
言葉を 眼差しを交わすほどに
それはしずかに 深まってゆく

二人して覗き込む
そのなかば透きとおった ....
正しい 陽光が見える
肌に心地よく
暖かな圧をともなう

今日を確信させる
無色・透明の公正な陽射し

なんぴとも
この太陽を正しく享受して
あまねく
全人的に正しく暮らさねば
 ....
ピアノのあしは楽器を支えているのか
それとも音楽を支えているのか
ギターをかき鳴らす仕草は
そのあしに似て、共鳴する独り言
マイクを持って空を指したとき
ひとはただのマイクスタンドでしか ....
僕らが待ち合わせるのは

いつも駅前のCD屋で


僕が 君より早く着くと 

たいして好きでもないんだけど

難しそうな JAZZを視聴して待つ


 *

     ....
舌先が絡める熱い銃口の鉄の苦みは血の味に似て


約束の指でいざなうライフリング自我突き破る濡れた弾丸


背徳を縛る鎖の錠を撃つ。ふたつの魂(たま)は逝く果てもなく
たいていのものは飲み込める歳になった


鞄の中でイソジンがこぼれた


五センチの隙間からチェンジと言われている


携帯小説読んでも文学少女と呼ばれ


なじみの客がとってくれた宅配のピザ


 ....
優しい国のふもとでは、
テレビのなかで、パソコンのなかで、
夥しいテントが並べられている。
積み木のような高層ビルの森の透き間を埋めて、
資本家の設計した本土総力戦を生きた、
こころに赤い傷 ....
中国からの客人が

仙台に連れてゆけと言いだした

松島を訪ねたら

日本三景を制覇することになるのだそうだ


伊丹空港から仙台に飛ぶ

田里津庵で食事をしたあと

待たせたタクシーで松島に向かう
 ....
いっそ 四季を消してしまおうか
心地よい日に 均してしまおうか

曇天の雲 垂れ込め
視界は暗く
雨の混じる 歩道に足音

涼しげな日
空も街も
僕の好きな 
灰色に沈んでいる
 ....
誰かとつながっていたかった
ひとりは嫌だった

そのために
偽りの名をつかって
この電脳世界という海の
情報という荒波の中を
藁をもつかむ思いで泳いだ

自分と似た人がいてほしかった ....
産まれたのは透明な冬
冥王星のなまえをもらった



彼女は海に飛び込む
後姿は蝶の背骨
白い指で息を止めても
朝はきっと来ない
細い髪がやわらかくゆれる
スローモー ....
きんにくを やわらげるため
首をゆっくり 回す
伸びをして 深い息をついたら

本を読みつつ
心が弛緩して
魂が解放されてる

喫煙喫茶のいつもの席
音楽がたおやかに流れて
集う  ....
愛する男を傷つけることしかできない人

哀れな 癒せぬ女


困難なことから 逃げるだけなら簡単で

可愛いだけで 我が侭が通るのは若いうちだけで

年老いた社会は 理不尽なこと ....
しーっぃぃ 静かに
静かに

耳を澄ます

耳を澄ますほどにやって来る
夜があるではないか

届こうとする

届こうとする夜が
やって来るではないか


いくつかの笑顔と空 ....
子宮から産道を通って思いっきり息を吐いたら
絶望が打ち寄せてきた
だけどまだ、母の温もりを知らないので
知るまでは死なないでおこうと思った


階段を登ろうとしたら
絶望が打ち寄せてきた ....
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