まあ 夢の話だ
乗り過ごした成人式を
だいぶ前にすませたやつが
不意に眠り込んでしまって
夢を見て
目が覚めても
こわさからは覚めきれなくて
夕方だったはずが
真っ暗なんだ
消し忘れ ....
わたし、さかな

あなたの前では息もできない
それは言いすぎかもしれない

だけど夜になると
淋しさを呼吸するわたしは
誰でもない一匹のさかなになって

どこまでも
きっと、どこま ....
        かなしみを
        おもいだすために
        すぼめられる
        唇から 
        洩れる 
        外国の うた、
       ....
奇跡みたいな陽射しの中を
僕ら目を細めて歩いていたね
陽炎が揺れていた
君は隣で微笑んでいた









思い出せなくなった匂い


あの夏は今何処に
一人歩き出す。
不安も期待も
背負って歩く
足をずって歩く

この思いを
胸に夢中に
生きる。
苦しい思い

ゆっくり落ち着いて
話す。
感情的にならず
冷静に。
闇 は闇だ

 もがいてももだえても闇だ
いかなる場合
 でも
闇だ


今までは  そうだった



光の類義語である闇に対して深海と太陽が協議した結果光と闇を同義語とするこ ....
大塚
都電の線路沿い
ホープ軒の隣の隣にある世界飯店は知る人ぞ知る世界飯店
一番の人気メニューはぱりっとした鴨焼飯
1000円
B級グルメというジャンルがあるらしい
B級
俺が今 ....
{引用=laisser vibrer

(音楽)鳴らしたままに。(打楽器で)振動を止めない。}

0,

ポリリズム、
異なるリズムの孤独が、偶然同期する
ほんの一時の間だけ、でも
 ....
一日が終わっていく
きょうは
1/150億年の一日
ちいさな一日

僕の一日は乾いていた
びしょ濡れだった人もいるだろう
途中で息絶えた人もいるだろう
寝過して飛ばしてしまった
 ....
序曲が終わった

冷却された意志と溜まる静寂が
上昇する
雲が出来た

狭い天井を突き破った精神と共に上空を彷徨する

新緑があどけなくこちらを見ている
同じように偏西風に吹き ....
スガイは或る貧しい村の生まれである
彼は五人兄弟の長男で
下は四人とも妹であった

スガイは十歳のときに夢を見た
光り輝く犬が お前は医者になれ と言う夢であった

スガイには両親が居な ....
紺碧の輝きを放つ
カラスアゲハの翅が
百合の花のつよい匂いに紛れて
大きくひらくのを見た

静止した夏の庭。

そこに私がいる
分岐の先に、
意識が流れてゆくのも――
移ろう涼しげ ....
朝焼けが
虹彩から奥を焼く
明らかな
明日に
確信が持てないから
夜を
終わらせずに
朝焼けの夜を
産んだ

ここは
降りる駅を寝過ごしてしまった
風景に似ている
生まれた日 ....
曖昧と
矛盾が口に残って
痺れてる

それが嫌で
自由のガムをポッケから
ゴソゴソ取り出し
口に放り込む



神様は生きるって
紙芝居をやっている
 ....
 
宝石
ではないものばかり
身につけて
宝石になる
女たちに
贈ったものたちは
埋もれた
地層から発見された
女だてらに
それは
光を失わない
夜空の星の数だけ
駆け ....
一方が立ち止まり、つられて顔部分を黒く塗りたくられた壁のはり紙を見はじめ、所感を述べあう二人がいた。一人は融けかけたアイスを食べていた。わずかに背の高い方はその内容に人生を絡めて例えた。少し背の低いも .... 昨日、彼女が逝った
家族に看取られ、布団の中で

彼女は少しうねるクセ毛の似合う女の子だった
名前は今じゃもうイニシャルしか思い出せない
K・Y
彼女はいつも名前を省略して、そう、物 ....
あなたがいるだけでいいの、あなたがいないと生きられないの
そんなによわくないもん
でもよわいんだ
月をながめてる
くだらないことだっていう
そんなことない
いつかあそこにすむんだ
うまれ ....
魂ヶ崎 


たましいがさきで会いましょう 

希望の岬で会いましょう 


あなたが飲んだ、その泥までも
あなたが裂いた、その腹までも 

すべてを洗い流した場所へ
 ....
かえでやかえで
ぼくらが うたう
くるくる まわって
わ になって

あかも きいろも だいだいも
みんな みんな
くるくる ひらり

ぼくらの てのうえ
あかく きいろく ....
欲望は眠りこけて
苦痛が姿を消しているとき
其処に幸せがボヤ〜っと突っ立ってる
乱反射する日常の事務と
隙間なく入り乱れた選択の連鎖のなかで
時々息苦しくなり
ぼくらは空気を求める
夏の ....
最後に見た夜空の星は

100光年の彼方からの100年前の光だ

それを見ながら僕は

緑色に濁った冷たい泥沼に沈んでいく


永遠と瞬間の狭間で息をして

一瞬の間に100年分 ....
きみはあたまのいいひとだね
そういってとおざけているのは
ぼくのほうで
きみのそのあたまのよさを
うらやましいとおもうし
にくいし ずるいなっておもう
でもそれはとてもすてきだとおもう ....
お盆休みが来ると

街は色を変えていく

都会から若者が消え、生まれ育った静かな町が

騒がしくなる

目も覚めやらぬ
太陽がまだ2度寝をしている頃

私は家を出た

日 ....
これからぼくは
いくつのことばを殺すだろう

それを
知らずに生きぬいて
いつか必ず殺されるだろう

ことばへ死にゆく
ぼくなのだから



これからぼくは
いくつの ....
一回分の歯ブラシ
一回分の石鹸
一回分のタオル
一回分のアルコール
一回分のコンドーム
一回分の努力
一回分の愛
一回分の人生
そして一回分のタバコ

一度きりの時間が流れた
今 ....
 
 
私の好きな人は
嘘が上手な人で
必ず日曜日の朝
遠くに出掛ける
 
ガラスの中の生き物を
何時も大切にしていて
コーヒーを飲みながら
流れる曲線を見ている
 
 
  ....
ゆるやかな緑の山稜から
墜落した日差しに
めまいがする
真昼の木陰はさらに黒くて
鳥たちも飛ばない季節風
私の見えないところにも
染みこんでいく

切り絵の空に逆光のきみが
遠く ....
 
せまい部屋の
小さな飯台をかこむ
家族がいる
いつもの朝だった

祖父はよく
僕のおかずを間違えて
食べた

だれも
気づかない
静かに人が食べる
音だけの
朝がつづい ....
十字架の下で貴方に会ったとき、私、
言い忘れてた事があったわ―


ピエタに寄り添う


私の教会。

小さな村の、たった一つの教会。
大きな十字架の下に、
「ピエタ」がある ....
モリマサ公さんのおすすめリスト(2019)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
赤語- 佐々木妖 ...自由詩7+*08-8-22
わたし、さかな- タマムシ自由詩27*08-8-22
函_館_2- るか自由詩8*08-8-21
もしもあの場所へ帰れるのなら- なるせ自由詩208-8-21
クラップユアハンズ- ペポパン ...自由詩8*08-8-21
なくなった- KETIPA自由詩208-8-21
世界飯店XXXチャイナ- rabbitfighte ...自由詩10*08-8-21
laisser_vibrer- rabbitfighte ...自由詩23*08-8-19
1/150億年の一日- 乱太郎自由詩22*08-8-19
積乱する自由が世界を食い荒らす- KETIPA自由詩208-8-19
スガイのこと- 吉田ぐん ...自由詩2008-8-19
美しき残像_☆- atsuchan69自由詩18*08-8-16
カリカチュア・『シンメトリカルアトラス』- しろう自由詩608-8-16
意_味- 北斗七星自由詩508-8-16
「宝石」- 小川 葉自由詩1*08-8-15
冷え性の男と中学生- 詩集ただ ...自由詩208-8-14
ホットミルク日和のゆったりとした空気の中で- 詩集ただ ...自由詩308-8-14
月の子と地球の子- ki自由詩408-8-14
たましいがさき- わら自由詩20*08-8-14
あき- 長谷川智 ...自由詩8*08-8-14
水の落とし子- 餅月兎自由詩408-8-14
碧い月- 皆月 零 ...自由詩7*08-8-14
百点より価値のある零点- ゆうと自由詩1*08-8-14
忘れないで- 蜜柑自由詩5*08-8-13
これから- 千波 一 ...自由詩8*08-8-13
一回分のうた- maynard自由詩208-8-13
隻眼少女- からくり自由詩208-8-13
残照、とりのこされて- たりぽん ...自由詩708-8-13
暮らすように歌う- 小川 葉自由詩13*08-8-13
ピエタに寄り添う- セルフレ ...自由詩2*08-8-13

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