「喫茶店にて 私も理解できぬ他人との会話に関する考察。」








そんなに悲しい歌を詠んでばっかりじゃ、誰にも評価されないよ。


 ....
射殺! 
ビルが崩壊する 
足の肉刺はパチンと惑星爆発を起こす 

あぶらかたぶら
異国の呪文を理解できず

防波堤! 
疾風の戦闘機 
時刻を爆撃! 

真っ直ぐ歩けない
体 ....
そこにいますか?

パソコンの前ですか
画面に向かってますか
世界と向き合いたいですか

何語で話してますか
伝わっていますか
手ごたえを感じますか

新しいともだちはいますか
 ....
ひたひたと打ち寄せる若い海が、
青い匂いに弄ばれて、言葉の果てで立ち尽くす、
夏に縛られながら。
波は立ち眩んで、一滴ごとに、ほころびる海の雫が
暑さに滲んでいく――。

散らばる熱が ....
どうしても捨てられないものがある
幼い頃母に買って貰った運動靴
靴入れの奥に今も大切にしまってある
いつかあなたもシンデレラになるのかなと
七歳の誕生日に買ってくれた運動靴
そういえばこの季 ....
まもなく船が出航します。

情熱や倒錯を積み込んで
まもなく船が出航します。

気概や理念を飲み込んで
まもなく船が出航します。

海に連続する川から
まもなく船が出航します。

 ....
 おれを
 崇めよ
 讃えよ

 おれを!
 おれを!
 このどうしようもないおれを!
 この可愛らしいおれを!
 このほろ苦く甘いおれを!


  黒い円盤状の ....
以前、私は、現実とはなんであるのか、という事について触れた。
最近、現実とは「何かをつかむ(実感)」ものだと思いはじめてきた。

確かに、全てを虚構といえば、虚構であるかもしれない。しかし、それ ....
 変則日程により15:30退社
 翌8:30出勤予定
 翌々9:00休日出勤予定


  (6時間睡眠と仮定して)
 9時間30分の自由のために 急ぐ家路に
 立ち込める重い夏雲 ....
おーちた落ちた
なあにが落ちた

あーめだ雨だ
なあにが混じる

いっときの
よどみの色
ほら
白いシャツが
汚れちゃった
でもいいんだ
洗ったらそれでおしまい
クーラーをつけると
ぼくの部屋は涼しい
六畳一間で生まれて初めてのクーラーだ

どんなに暑くても
すっぱだかで
眠れなくても眠っていたのに
ぼくも贅沢な身分になったものさ

クーラー ....
(でっかいのが、死んだ。)

風殺すようないかり肩に丸刈りの白髪頭乗せて来るのは あれは
ロブス 漁師で 工房の隣の教会の管理人だ
逆光でも分かる お調子者の いつものいたずら ....
 二〇時二四分
 摂氏二二度
 じき戻る家族のために野菜を切る手を ふと
 止める

 来ているのが分かる      壁を隔てて
 すぐ後ろに
 ずっと向こうに


   (月も ....
これは6月にはじまる
怒りのものがたり
無にされたひとの墓碑
降り続く雨のなかに
いつのまにか青く牙を開いた樹
物言わぬものが
そんなにも美しいか
君!


大文字で書かれたNOT ....
  *

雨のにおいがする。
気がつくとそこには死んだ魚が呼吸をして
メールの件名には「ごめんなさい」が書いてある。
中身までは、見ていない。

  *

これで、三回目だ。
 ....
土星をめぐる氷に乗って
電車の中吊り見るように
星々を眺める
あの青いのが地球だね
とあなたが指さした

氷の中に一匹の虫
琥珀に囚われたよう
土星に住んでたの
なぜここにいるの
 ....
 花つき言葉   −もとこへ−


一周年の祝いに
なにか書いてみせようと思ったが
気負いのせいかどうもうまく書けず
かといって最初の年に
なんにもなしでは済まないぞと思い
月並みだが ....
時計のない部屋で羽ばたいても
自分が鳥じゃないと知るばかり

飛んでも堕ちていくのは
飛び魚でもなく
人間だからだ

助けあい
潰しあう醜さ
サヨナラしたくて
崩れた翼で
飛び始める

飛行機は便利 ....
深い水の中でラジオが鳴っている
口からこぼれる泡が宝石に変わっていく
ラストシーンだけが続いていく
水の中は記憶が溢れていて
時間を逆さまにする
今夜またネットにつないでも
私の独白を
だれも聞くことはできない

禁止され、去勢された独白

「コミュニティ」の内側で
旧友同士のようにふるまいながら
もうだれも 独白することはでき ....
市民プールで、きみはいい年してプールの中にゲロを吐いた
バイトの監視員がみなにプールから上がるように言った
水から這い上がりながら男がきったねえと言った
ぼくは思いやりのない言葉だと思った 
 ....
 君は守られてきた
 君は飲み込まれてきた

 世界は広い
 類は友を呼ぶ

 新しい世界に飛び込むのは勇気のいることだ
 君も飛ばなきゃならない

 君を照らす太陽の下で
 エネ ....
くろく輝く
あおくさい、剥き出しの
欲動となって
飛来する/潜り込む もの
海面をこえ
意識の縁から奥へと
あらがいがたい、神々しいかたさよ

天空の色彩を裂き、
ふり注ぐ叫びに
 ....
                         

5人の河童がやって来た
黄色くてツルリとした額に
胴長短足痩せた手足は青白く
きりりと晒しを締めこんで
夏祭りの夜にやって来た
 ....
喘息


白い天井
保健室

泣きたいけれど
泣けない身体

思い出す
風邪をひいて ベッドに横たわると

音だけもれてくる
清潔で淡い色合いのカーテンの壁

 ....
どこまでも続くこのみち駆け抜けて旗をかかげて名を刻もう さびしさなんていう気持ちに押し潰されて
圧死するような死に方はまっぴらなので、
心の中で何かを爆発させ続けて
思考のスピードを倍ぐらいに上げてみる。
孤独という言葉のほんとう意味を
膝を抱え ....
  




 歩道橋の真ん中に
 枯れた花束があった
 しなびて横に傾いていた
 錆びついた階段を
 とにかくのぼって
 誰かが飛び降りた





 歩道橋の下の
 ....
俺は今の現実をぶち壊したい。どこか別の世界へ抜け出したい。

少し前は抜け出す必要なんてなかった。
そこにいるだけで十分すぎるくらい満たされていた。
俺が望み、そして自力で手に入れた世界だった ....
缶コーヒーを手の中で温めた
缶コーヒーを手の中で温めた

沸騰する前に プルトップをカシャッと開けて
ぬるい 缶コーヒーの液体を飲む
公園のベンチで飲む

頭の悪そうな子供らが駆けながら ....
モリマサ公さんのおすすめリスト(2019)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ランパルトの盲雨____________懐中日記より- 木賊ゾク未詩・独白7*06-8-3
動く要塞- 狩心自由詩3*06-8-3
世界が始まる前と終わった後の海の色は同じかもしれない。- うめバア自由詩206-8-2
海—夏の匂い- 前田ふむ ...自由詩20*06-8-2
捨てられない運動靴- 恋月 ぴ ...自由詩47*06-8-1
プロペラ風車が小さくなって- ブルース ...自由詩3*06-8-1
オレオ- 大覚アキ ...自由詩506-8-1
神さまが教えてくれたんだお☆(実際、アホみたいなもんですが汗- 奥津 強散文(批評 ...406-7-31
夕立ち- スリーピ ...自由詩106-7-29
ゆうだちこだち- アイバ  ...自由詩2*06-7-28
クーラーで風邪を- ZUZU自由詩206-7-28
パサヤ・ドニバネには道が一本きりしかない- 水在らあ ...自由詩56*06-7-27
道漂- スリーピ ...自由詩10*06-7-23
ジューン・ブライド- 大村 浩 ...自由詩7*06-7-22
テクノプラズム- 仲本いす ...未詩・独白406-7-21
地球投げ- 下門鮎子自由詩5*06-7-17
花つき言葉- 大村 浩 ...自由詩22+*06-7-17
「ささくれの背中」- 木賊ゾク携帯写真+ ...3*06-7-15
塩水- green ink自由詩206-7-13
細い線の上で- nt未詩・独白4*06-7-12
殺菌- ゼッケン自由詩406-7-12
寝言- 山崎 風 ...自由詩5*06-7-10
翼竜- nt自由詩3*06-7-9
黄色の雨合羽- あおば自由詩8*06-7-8
保健室- しいこ。自由詩9*06-7-7
2006年06月分- 秋山真琴短歌606-7-5
水を飲ませてください- 大覚アキ ...自由詩406-7-3
レモン水- カンチェ ...自由詩806-7-3
もう一度、俺に夢を見せてくれ。- 腰抜け若 ...散文(批評 ...1+06-7-3
ハワイアンブレンド- しいこ。自由詩3*06-7-1

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