近頃やたらと
涙もろくなっちゃった
なんでかな
自宅で映画の予告編を眺めていても
気がつくと
ぽろぽろしている
自分に気付く
やっと梅雨入りしたんだってね
紫陽花は
お隣 ....
この宇宙のどこかで 広がる景色は
どれだけの時間を 刻み込んでいるの
海の底に沈む 悲しい歴史は
変わらない気持ちを 物語っているの
真実の愛も 錆びついてしまえば
嘘に変わ ....
「詩集を作るアイデア」をある朗読会に持っていったところ、
現代詩フォーラム的にはOK、朗読的にはOK、でもここではだめというような
趣旨のことを言われた
確かに受けないだろうと思って持っていく自 ....
女の嫉妬は文学になる
男の嫉妬はキリストを殺す
風にふわふわレジ袋
器用に車をよけ
ひとにぎりのおなら
ポテチあい
口笛
イヌは見てない
フリをしている
山のむこう
泡のようにぶくぶくぶくと入道雲
「ぼくは雲を作ること ....
ぼくのココロとかいう愚がプラスチックでできているらしい、とのことを知った夜だった。冷蔵庫は突然ブイーンとか鳴って、唐突な哀愁の、青色を特集した雑誌がぼくらをブルーに攻め立てる。明日いつどこだか知らない ....
きらいじゃないんだ、ほんとうは
ふたをあけてみればそう
まるでうそをついているみたい
ことばだけじゃ、いつだって
しんじることはできないから
かみなりさま、どうか
きげんをわるくしない ....
プロフィール読んだら
すごく嫌いなタイプだけれど
言葉の使い方が上手いんで
ポイントあげます
いままで
まったく
こっちの作品には
ポイントを入れてくれてないけれど
描かれてる情景 ....
ふつふつと醗酵を始める嫉妬の萌芽は
決して所在など確かめぬまま
春の夜風に放り捨てればいいのだ
分かっていても
握りしめた手のひらはこわばったまま
開かない
体温のある限り{ル ....
子ども電話相談室で
かめさんは なにをたべるのですか
と訊かれた おねいさんが
かめをかみと聞き間違えて
とたんに 形而上学的哲学的になってしまった
疑問符を 回答の先生に たら ....
夕方のあと現れた群青に
三郎はじぶんのからだじゅうの
すべての毛穴が開ききってゆくような感覚をおぼえた
そして
宇宙にひとり
ぽつねんと浮かんでいるような気になった
....
コルトレーンのサックスが
僕のペンを踊らせて
水色のノートに
リズムを覚えた言葉達
派手に転んでは
また立ち上がる
詩がダンスなら
人生だってダンス
空白のページに
素敵な言 ....
大切なもの 見えなくなること ときどきあって
失ってから 気づいてしまって 泣くこともある
悲しい想いは したくないの
寂しい瞳は 見せたくないの
どこまでも空 ....
ポイントなんていらない。
ポイントなんて、いらねぇよ、初夏。
ポイントなんて どうでもよくない? よくなくなくなくなくセイ イェーッ!
、、、嘘です!
ポイント欲しいです!
ポイント入れ ....
みずたまりにおとした
あなたがくれたとけいの
ゆらしたわたしのめと
ちいさなきおく
やわらかにかさなる
みどりのそら
あなたをまった
こもれびのないひはずっと
わたしのかさを
....
目覚まし消して20分二度寝
軽くヤバス
やばいけど煙草を吸う
そしてなぜかいつもより丹念に今日着ていくニッカのコーディネートを選んだりする
少しうんこが出そうなのでうんこをする
マ ....
、、、言ってみたかっただけ
あまえるなら もっとじょうずに
I want you
I want you
すなおになってよ もっとさあ
I want you
I want you
おとなになんかなんないで
か ....
どこもかしこも歪んでるんだ
だれもかれもが歪んでるんだ
僕の未来も 悲惨な過去も
MOTHER FATHER BOTHER わかんない
BABY ジィチャン バァチャンじゃ なおさら
....
ぼくをいじめないで
ぼくは消しゴムだから
えんぴつで書いたものを
消すために生まれてきたんだ
だから
ぼくに直接えんぴつで書くのはやめて
さらに
えんぴつは書くものであって
注射器 ....
いろんなもんに辟易だわ
だからって今すぐずっぱり頚動脈切る気にもなれん
決定的に血の欠けるまでの35秒間で
全てを諦められるほど強くないことくらい
かろうじてわかる
だからって
無為す ....
灰に浮く花は崩れた春の迷彩
非植化物の黒い目をして這ってすすむ
風上を骨まで笑う羊飼い
槍たててみる砂場おなじモンゴルまで
無を紙で包んで馬の形にする
待ちびと来たらず鏡 ....
「ひかりの信号」
ぼくは星にいた
ひとりぼっちで
裏側には、うちがあって、
温かい家族は居て
それは幸福なことだと思うけど
何故だか
ぼくはひとり
たぶん
ほ ....
「ゆうれい列車」
ホームで下を向いていたので
うっかり
ゆうれい列車に乗り込んでしまった
しまった
向かい合った二列のゆうれいたちが
脚をそろえて腰掛けている
脚は途中か ....
モスグリーンが青と黄にちらちらと分解していくのを
みていた
あるいは
モ、と、スグリーン、に
モス、と、グリーン、に
モスグ、と、リーン、に
中央から
突 ....
川のせせらぎかと思った
マンホールの奥に それはある
空気入れで押し込めたタイヤの中にも
いわば
作りかけでいたはずの 夏の星座
暗闇を並べるのは不自由するばかりで
地平まで 窓に映る蛍 ....
果物を持って歩いていこう
どこに歩いていくかは知らない
ポケットに入らないこのでかい果物
手に持って歩こう
どの国から輸入されたのか
どの船に積まれてきたのか
フルーツよ!
....
うちの家には お金がない
僕がいるから お金がない
だから僕は邪魔者
だから僕は消えなきゃ
うちの家には お金がない
娯楽なんかの余裕はない
だから僕は消えます
だから僕 ....
シャワーは記憶
流れる水と共に
思い出が蘇ってくる
(故郷が蘇って消えていく)
田んぼの匂い
故郷が溢れる
夕暮ノスタルヂア
6時の鐘
流れた音のあとの憂鬱
(少年の ....
数年前に買った銀色の灰皿
他にも試したことはあるけれど
結局またこれに戻ってしまうんだな
吸殻が4本も入ればいっぱい
筆箱は大きいほうがいい
そんなにたくさんのペンを持ち歩くわ ....
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