くやし
くるおし
わがこいは
いつでも
はたんの
みちたどり
{引用=ばたん――
ドアがしまるような
収穫の音がして、巻きあがる
走り去ったランナーの
一陣の風
よみがえる
まなざしの白さ、
青い息
ゆらぐ光彩に
ぼっ
と一点とどまる
....
幾重にも連なった言の葉-pain- 災の種と
誰かの唇が語る 悪夢も白昼夢の内也
終焉を待つ民に幸は在らず 背徳の華
水を待たずして咲いては 狂う声に
恨む的も 最早 誰か何か判らん ....
目を開けても
何もかわらない。
口をあけても
なにも出てこない
朝が来る
光につつまれた
心を開ける
見えない光
本当は
なにがかわるんだろう
雲が太陽にやかれて
もしそうにしている
我の美は完成したか
逞しい声を持つあなたの
輪郭の確かな言葉
私のか細い声も存在も
綿毛の如く吹きとばし
私の頼りは土の温もりだけとなった
私に備わっていないものを
自然に身に付けているあなたを
私は心 ....
去年の朝の
球根が
臓器のように
どしんどしん、と
土の表皮で呼吸した
高く鳴る
拍動に
ためらう闇が
蒼く余韻し
彼の路を隠しゆく
慣れぬ夜を呼吸して
水路を拓き
彼 ....
春にまいた種が
いつのまにかもう
つぼみをつけていたことに
気づいていなかった
「先生と会えるのは今日が最後なんだよ」と
ひとりの生徒が言ってきた
本当は
知っていた
....
Aメロ
英雄は平和の為に
hero is the sake of peace.
日々戦っているけど
Though it fights every day
人間は己の為しか
Ma ....
昨日喧嘩した彼女と小川へ
蒸し暑い中で何時間
喧嘩したっけ
汗をかきながら
小川は澄んでいて
透明な絹が川底の小石をなでているみたい
彼女の足の指はまるで
ボタンに見える
きれいに ....
遠くそびえ立つビル群
人間が高さを競うように
草木は深さを競い合い
私の横たわるこの下で
取っ組み合いの陣取り合戦を繰り広げている
負けるのも勝つのも好きではないと
酒のない酔いに飲ま ....
また戦争が勃発した、らしい…。
深夜の報道番組が新たな紛争を伝える
花火のようなミサイルの雨、
轟音と共に崩れ落ちる構造物、
逃げ惑う人々の引きつった顔、
叫ぶように惨劇を伝える記者の声、
そ ....
タンゴの旋律に
呼吸を合わせるように
茜色のロウソクの火が
ゆらめいている
凪だった{ルビ水面=みなも}を掻き立て
眠っていた感情に爪を立て
ゆさぶりながら
身体の中を貫 ....
2階のテラスで
お茶を飲みましょう
音楽を聞き
犬とじゃれる。
気持ちが落ち着く
楽になる。
弦の張りを緩める
喉のつかえが取れる。
コーヒー飲んで
シャワー浴びて
ポニョ ....
新しい波線が
次の更新を終えてしまう前に
浜辺の水跡を
ジグザグとたどっていく
からだの左側は
いつもより無感覚に支配されて
向かってくる白い音に
何かを奪われている心地が ....
{画像=080713215510.jpg}
街角に子供が一人
地に染みる影を従え
かくれんぼする
まゆに包まれて いくようです
あなたも わたしも
目をつむると
おくるみに くるまれた あなたが聴こえる
全てが崩れ去ってゆく
全てが消え去ってゆく
今まで築いたものが
無になる。
寂しい事だ
喜びも悲しみも
苦労も皆水の泡
思い出だけが残る
心の隙間
できる限りの事はした
悔 ....
最初はそれなりに期待していた
散々魅力的な話を聞かされたから
小さな希望も胸の中で芽生えていた
だけど現実は思っていたより味気ない
大人だって思っていたより大人気ない
それは惰性で噛んで ....
また新しい朝に、自転車でくだる、長い坂道で
To moreover, a new morning 、It goes down by a bicycle.、 . On a long slop ....
生きることを諦めたら
死にも辿り着けないのに、
あたしは 今も
虹をさがしてる。
君は 今、
空を見てる?
明日の空を知らぬまま
灰色の街を歩いてる...
そうか、 ....
月曜日
仕事から帰って
メイク落としシートで顔を拭いた
ゴミ箱に捨てる瞬間
シートがため息を吐いたような気がした
火曜日
上司に怒られた
理不尽なことが世の中には詰まっていて
....
携帯電話のカメラモードを
セピアにセットして
梅雨の晴れ間の街を歩く
写り込む世界は
春まだ浅い砂浜で風に吹かれ
総てをなくしてしまったことを悟った
あの時のまま止まったように
....
たゆまず あせらず 回り道
オブジェクト指向 ずーん ずうん
急ぐな 休むな 回り道
それが春夏冬 ずーん ずうん
春夏冬二升五合 五合
目指せ 春夏冬ビト
そうれ 春夏冬ビト
....
夜の池に
落ちた星達が沈みゆく
あこがれは
しろい石となり
ざりがに達の
洞くつとなる
メールに添付された
君の写真ばかり眺めていたけれど
「さっきはごめんね」
そのメッセージが 愛おしい そっと
撫でた
そうやってぼんやりしていたら
ノートパソコンはいつのまにかシャ ....
静かにも笑い声散る花火かな
君の声があまりに優しすぎるので
僕は泣いてしまう
ほら 今 朝を迎えて
少しだけ大人になる
変化を渇望して そして恐れた
いくらでもそれを繰り返すのだね
もうどこにだって行ける
....
同級生はドラッグストアで働いていた
名前はみらいちゃん と云った
休みの日には呼び出されて
公園を匍匐前進させられたり
炎天下の坂道を延々往復させられたり
首を革紐で縛られたり
草を食 ....
青空高くリンリリン
田んぼは緑のハンカチ
アイロンかけたて
自転車のペダルを踏みふみ
これから告白しに行く
100%駄目って知ってるし
すごい迷惑だろうけど
アイスだってイチゴだって ....
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