早くしないと両手をもぎ取られてしまう
ころされちゃうよー
と両手をあげて走る
こども、
飯を食らわないと動かない体がもどかしい。
10秒チャージ2時間キープでって、12時までじゃん
....
生きている事に意味はない
日々が単調に過ぎてゆく
天井はやはり低く暗い
僕が生きているのは確かだけど
これは僕の意思なのか、
産まれてきてから
何度同じ日を迎えただろう
毎日が同じ事 ....
いなくなってから
選別しとけばよかった
なんて
ただ自分が
むだに
消耗したことを
嫌がるんだね
もう
出会えないものが
あと
何回あるのか
数えたら ....
「きれいな想いだけじゃあ、生きられないですよ」
何度も死んだと思いながら私は生きる。深く、
ナイフを突きつけて
血をどくどく流しながら
キーボードを打っている
そうまさに届かぬ手紙
君は一 ....
空の果てを見つけた日
ここから飛び立てないと知った
引っ張り上げる手下りては来ず
空っぽな瞳で見つめた朝
小鳥がぱたぱた飛んでいた
地面があったと気付いた日
一本道の砂利道を
ど ....
夕刻
雲羊の渡りを見ました
カモたちが飛んでくるのとは反対向き
行き交いの空の対角線を
群れの先頭は彼方
群れの後方も彼方
二列、三列の編隊を組んで
空を渡って行きました
羊た ....
暑苦しい夜空の中、自転車のペダルこいで。
ちょっとでも君に近付こう。
たまに吹く風が、そろそろ夏の終わりだと、
教えてくれてる。
けれど、そんなクールになんてなれないかな。
....
世界でもっとも無力でもっとも鋭利な武器
言葉をもって 詩をもって
何をする
綺麗事を書き連ねるつもりもなく
シャンデリアは宮殿の奥へと封印し
救済したいとか共感してもらいたいと ....
三つの
白い
華奢な
曇り空を透かすような
濁酒を清涼飲料にするような
涙ぐましい
冷酷な風に叩きつけられようとも
巨大な金属物体に煽られようとも
明るく微笑 ....
詩人は手で話す
読者は詩に目を傾ける
手で話し、目で聞く人と
生活の中で出会う
詩人の口も手も
まったく役に立たない
話す手は空中を泳ぎ、踊る
表現の塊だった
手話は発 ....
さよなら、の続きは。
元気でね。
さよなら、の続きは。
ごめんなさい。
さよなら、の続きは。
スキでした。
さよなら、の続きは。
君の後姿。
さよなら、は聞こえない。
....
風呂の戸を開けると
いつかの僕が
髪を洗ってる
背中を洗ってあげると
ありがとう
そう言って
妻がしてくれてると思ってる
湯船には
いつかの祖母が入ってる
髪を洗う僕に ....
無機質な温もり
の夏が終わる
今日も何もなく過ぎていき
変わることなく壊れていく一日
鉄とガラスとコンクリート
で出来た城が崩れる
今日も何もなく過ぎていき
代 ....
さようなら
音をたてて私の体が、バラバラに飛びちった。
胃から、昨日飲んだぶどうジュースが流れだした。
この面白いショウを見ながら、砂漠の向こうで人が笑っている
ほんとうに、四方八方に ....
ふざけて
うたたねしている君の乳首を食べようとすると
目を覚まして しょうがない子ね という顔をする君は、
君は、すこし悲しそうなので僕は、
僕はとても見つめていられなくな ....
けっこう簡単に
乗せられちゃうから
こわいよね
こわいし
繰り返し
繰り返しだから
かなしいよね
大国の野望が
小国を蹂躙とか
また新しいCMが流れ始めたね
....
今日も明日もどんなときもずっとずっと
※大黒マキ「ら・ら・ら」
庭の土を見てる
花ではなく土を
理由もわからずに
そこに横たわる
土の言葉で
言葉などなかったように
懐かしく対話する
知らない時を生きた
土の中に
句読点をさがしたら ....
夜中に目が覚めて
月明かりの中に夫の寝顔を見つけた
よく見ると額にはチャックがあって
少し迷ったけど
開けてみたら
不思議な記号や色や
匂いや音が
チャックの向こうに収まっていた
....
風が吹き
細い音を立てながら
僕の体が擦られる
鳥が大きく羽ばたく音
振り返ると
木葉のように舞い落ちる
一枚の羽
すでに鳥の姿はなく
もう空を優雅に
仰ぐことのない
一枚 ....
蒼い空の下 小さな雲を見つけるように
上を向いて 軽い足取りで学校に向かう いつもの道
彼はいないけど それでもまわりはいつもと同じ
彼はきっとおねぼうさんだから 今日も私が教室についたら
....
加害者だらけのこんな夜には、からからに息絶えた蝉の気分で夏は続くのだ。喪服の人影に懐かしい匂いと粉々になった灰にバランスを取った、汗ばんだまま笑っていた。会いたいと思ったら負け、僕の完敗。三番線発の ....
自動車の代わりに馬車が行き交い
アスファルトは荒い石畳で
街灯すらおぼろげな昔話の世界
その時代よりもずっと前から
取引は在り続けた
天秤にかけられるのは
いつも人の物だ
人の物とい ....
貴方が好きでいてくれる
私のままでいたいの
屋上、太陽、揺れる水
雨上がりの屋上。9月の放課後。
貴方がどうしてもと言うから、楽器の練習に付き合ってあげることにした。
....
これは詩ではありません。このテキスト自身、この幾たりかの文章は。ただ、昔、このフォーラムに、from no name の星たちがあったことを、水色や黄色の星を集め天の川のようにゆるく流れ落ちるスレッド ....
託すから
覚えておいて
ここにおいておくから
忘れてはいけないことほど
みんなさっさと忘れてしまうから
からからと
お経の入れ物を
高原の風が回し続けるように
永遠に永遠に回し ....
世界の大半は陽の当たる場所
だが都市はその光を跳ね返し
無機質な日陰が支配する現代の樹海
本能を吸収する統一社会から
戦争に行かない軍隊が生まれる
集団意識をインプットされ
アイデンティテ ....
冷たい雨粒を
頬に感じながら
いつか 夏は終わる
あまりに力を
入れ過ぎたので
折れた鉛筆の芯
車のフロント・ライトに
長く伸びる
二人の影の
行方
去って行く
夏の足 ....
凄惨極まる現場だった。ともから電話を受けて向かったときには既に門の辺りを警察や教師が占拠していた。周りを囲む人垣の年齢層は様々で、中には久々に見る顔もあった。二車線の道路の信号が赤から青に変わると、地 ....
この8月
ほとんど毎朝のように
新聞を読んで
泣く
いいかげんに
してほしい
感受性
あらゆるいのちと
沁み入る哀しみ
分かち合う喜び
低気圧のせいか
ここ数日
....
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