秋はいいよね
ストーブは焚けない季節だから
おふとんの中
冬のおふとんはあったかすぎるから
パジャマのボタンを外して
背中に手を伸ばし合う
私の胸の脂肪は つぶれて横にはみ出る
私は君の ....
都市の地下には、巨大なトンネルがある。
憶えておくといい。この地面の下にトンネルがあると。
「工事再開まで後わずか―、」一面を飾った新聞記事。
鼠たちは配水管のなかを走り回っている。男たちが
 ....
ガソリンスタンドの自動販売機は
ドリスのために置かれている、なんて話が
囁かれている人気のない小屋。雨風に曝された
プラチック板は、透明というより白濁色。
おぼろげな陽射しにあふれた―、そこに ....
ドリスは世界中の言語を使いこなす。アマチュア無線も。
電波の類はお手の物といった感じで、彼女は
星のあかりさえ消すことができた。
ドリスは注文する。「自画像を描きなさい」とか、
「表現する前に ....
(ここでは宇宙をスプと言います)
最前列右の左のスプを見た見たもの全て衛星で死亡



(ここでは宇宙をンと言います)
ンの声がロケット破壊しつくしてβ・γ線上の{ルビAir=アリア}
 ....
コスモス
すすき
金木犀






青く
それはほんとうに青く
筆で掻き毟ったような雲と
焦点を目指して伸びていく高速道路の
今日は至って空が高い平日に


走る車
 ....
からだ/ことば


●ZERO POWER http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=16220
{引用=
 仔犬じゃなくても
 わたしの甲をなめてもい ....
海上を突っ走るマリーノ超特急は
どこまでも青い廃虚やら波濤やらが
混じりあったりのたうちまわったりで
車輌の隙間から
夜が入りこんでくる頃には
俺もアンちゃんもいい加減しょっぱくなる。
 ....
都市計画 黒いビニールテープが人です

輪廻転生 蛆の姫になる籤を引く

怯えて待つ夜の八百 一部ダミー

秘境に行ったひとりの男を
行間に消す

折れたハンガー地に刺し生きた霊魂注 ....
バスを駆け下りると、ドアが背中でパスンと閉まった。
ブロロロロロ………・・・
行っちゃう。あれに乗ってれば、出勤時刻に間に合った。
ため息。バスストップのベンチに座る。
お尻に変な感覚が残って ....
泣いている文字は、
餌を欲しがる豚みたいだ。
間もなくすっかりゼロになる。
どこに誠実さを置くかによって、そのエゴイズムも変わってしまう。 寒い夜。

私の心が寒いのか。

世間の荒波が寒いのか。

ニート。

ニート。

ひきこもり。

ひきこもり。

世間は世間の荒波のせいにするけれど。

我々の心は。 ....
幸福よりも興奮を選ぶ世代―、路上に転がる
ポリタンクから危険な液体が流れるように。
 洋服屋の娘は、ハンドバックが見つからない!と
二階の窓からその他一切を放り投げている。
落ちてくる花瓶や本 ....
幼い妹の髪を結いながら
長い髪を結いながら
きっとこの髪は
風に{ルビ凪=な}がれて
哀しみを絡みつけているんだろうなぁ
なんて思う

それでもあんまり
真っ直ぐしているから
私には ....
モスチーズバーガーと
きんぴらライスバーガーと
ポテトのSと
コーヒーシェイクのMを
ひとつのおおきなシゴトを
やりとげたときに垣間
見せてしまう男気溢れる顔をして
注文し ....
かみさまはしんでしまった
わたしはいつものように学校に行く
あめは降らない

三年間生きたので許してください
かみさまはしんでしまったから

「あしゆび」から水が出てきて
わたしはみに ....
たまに都バスに
揺られて
目的地を決めず

地面と近い
おおきな窓から

東京の景色を
楽しむことに
している

山のような
仕事を持ち帰って

いざは ....
建設途中の高層
マンションを
逆光のなか
ぼんやりと眺め
点在する雲に
かかる夕日が
とてもきれいだったので
携帯で写真を撮ろうと
とりだすけれど
小さい画面に映る ....
ドビュッシーを聴く
なんとなくの気分で
なんとなくの夜
泳いでいると ちくり
ふいに

音楽が死んだらきっとかなしい
なんておもってしまって 私

父が
美意識の問題だね
といっ ....
誤解を解いてはいけない
それが誤解であることを知られてはいけない
誤解は誤解のままでなくてはいけない
誰にも打ち明けてはいけない
それが誤解であることはあなた以外が知っていてはいけない ....
亡くなった人の事
考える
最初に浮かぶのは
ごめんねって
言葉

いつも
いつもだ

きっと僕もいつかいくその日まで
ずっとそうだ
あたしのかわいいUSAKO
ずっと前から飼ってるよ
ちぃちゃくてふわふわで
いつでも撫でていたいUSAKO
お前がそばにいてくれるから
あたしは幸せに生きていける

  そうさアメリカ人 ....
藤根の
公民館の屋根の下
雨宿り

雨やみますか
恐らくは

白濁窓ガラス
その向こう側のアナログ時計
(さて そろそろかな)
毎日変わらず六時半

雨やみますか
もう すぐ ....
電車が脱線したと聞いて顔も知らない運転手を罵る

京大卒の政治家を見て知性を感じられない

中学生が自殺したと聞いて馬鹿な奴だと呆れる

負けて泣くエースを見て情けない野郎だと言う

 ....
光沢感のあるベロアトップスの列車が、
ボーダ柄の線路の上を走るシルエット。
三分も経たない内に、次の
大きな国旗形のバックルの形をした駅に止まった。
「ブーツイン」「ブーツイン」
小麦色し ....
はっか飴が苦手なほどに
あなたは幼い

丸めて・形よく
献上した
嘘の後

重ねて
垂直にうばう
目の前・生命線


わたしが服をぬげば
あなたも服をぬぎますか


グ ....
黄色い帽子を
被った水色の
三角のコドモたちと
ひたすら昇る
地下鉄の階段で
右耳から外れた
ヘッドフォンを
左手にモチカエ
笑顔で渡る
秋の風が漂う
横断歩道 ....
詩のおっさんは夕暮れ帰り道を歩いていると後ろからちゃりんこで
追い抜いていく。そしてしばらく進んでから「追い抜いたらあかん
がな」とひとりつぶやくのだが再び戻ってくるほど律儀ではない。


 ....
あおいやみに
朱色と白の
まだらな金魚が
泳ぎはじめる
明け方に
病みそうな頭を
かかえ
そろそろ
限界かなと
思いつつ
浅い眠りにつき
見る夢は
疲れ ....
モリマサ公さんのおすすめリスト(2019)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おふとんのとり- たちばな ...自由詩605-10-24
「トンネル」- プテラノ ...自由詩2*05-10-21
『ドリス、ささやいて』- プテラノ ...自由詩3+*05-10-20
『注文するドリス』- プテラノ ...自由詩3*05-10-20
ここでは宇宙を- ふるる短歌50*05-10-19
原風景- 捨て彦自由詩405-10-19
浸透と破水/キキ氏の作品について- 渡邉建志散文(批評 ...605-10-16
流星雨の夜(マリーノ超特急)- 角田寿星自由詩805-10-15
ひとりあそび- 黒川排除 ...川柳605-10-14
終わりのない唄_-the_reverse_side-(nov ...- とうどう ...未詩・独白6*05-10-14
ペテンの詩一篇- プテラノ ...自由詩2*05-10-14
格言2- 汰介未詩・独白205-10-12
_- トール自由詩105-10-11
アーケード- プテラノ ...自由詩3*05-10-11
手櫛- 日和自由詩14*05-10-9
(_L_)- なかやま ...自由詩305-10-8
かみさまはしんでしまった- さいらと自由詩405-10-6
都バス- なかやま ...自由詩305-10-3
解凍ファイル- なかやま ...自由詩405-10-2
父の美意識- 簑田伶子自由詩14*05-9-30
呪文- Monk未詩・独白2105-9-27
echo- とうどう ...未詩・独白12*05-9-27
USAKO- 紀ノ川つ ...自由詩205-9-23
雨宿りの時間- 加藤泰清自由詩505-9-22
ちっぽけな神様- 自由詩3*05-9-22
着まわし力抜群!この秋大活躍するトレンディアイテム続々登場! ...- プテラノ ...自由詩6*05-9-21
はっか飴- 簑田伶子自由詩8*05-9-20
ひたすら- なかやま ...自由詩105-9-20
詩のおっさんのこと- Monk散文(批評 ...2405-9-19
爾来- なかやま ...未詩・独白105-9-19

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