蓮の葉ベットの上 雨水が風に合わせコロコロ遊んでる
水玉が転がる やわらかさで 落ちる闇の雫 揺れる花
心情も背景もモノクロで
理屈ばかり浮かんでる
疲労の蓄積に心も肩も背中も凝 ....
あのひとは
もう
忘れたのかしら
私の心が
届かない
あの人は
気が付いていないのかしら
私の思いは
伝わらない
何も
感じてはいない
振り向いても
くれない
あの人 ....
#response
地水火風って言うけどやっぱりむかしのひとって馬鹿なんじゃないかと思うだって火だけ仲間はずれ
つめたい地面
あたたかい水
つめたい風
あたた ....
静けさを測る術を探している。冷たさには限界があるのだけど、
静けさを測る術を探している。住宅街の、小さな公園の、真夜中、ブランコをこいで、こいで、鉄の鎖を軋ませて、泣いてしまいそうだ、どこかの家 ....
君を傷つけたくなかったんじゃない
傷ついた君を見て
自分が傷つくのが怖かったんだ
君を傷つけたくないからと
自分に言い聞かせては
君に伝えたかった一言を
どれだけ置き去りにし ....
080628
明日は大雨ですから
透明なビニール傘ではなくて
しっかりした傘でお出かけ下さい
天気予報が告げる大雨の予測
雨が降るから傘をさす
....
{画像=080627011741.jpg}
思いついたら
机に頭をぶつけてみることだ。
硝子板を敷いているので
本当に
ゴツン ゴツン
と音がする。
就職を前にした
五月の終わり ....
埃にまみれた卒業文集
将来の夢はパイロット
無邪気な瞳が描いた未来は
希望の光で満ち溢れていた
いくつもの挫折を経験し
いくつもの現実を目の当たりにし
妥協して生きるコツを ....
街の喧騒を抜け出せるくらいの
突き動かされるような
強い衝動が欲しくてたまらない。
それは ただ
「疑い続ける恐怖」
結局 あたしは一人の人間として
この時間を全て
あなたに ....
時を
切り刻んで
視線を
分割して
その間隙に
きみは潜りこむ
群れを裂いて
走ってゆく
群れの中を
歩いてゆく
孤 ....
今、触れた、君の唇は
悲しい味がした (苦くてしょっぱくてすっぱいんだ)
今、触れた、君の唇から
だらりと舌が伸びる (嫌いならほえてよ)
お菓子をください
笑っちゃうようなお菓子
....
甘い甘い過去の細工すかして何がみえる
べたついた
喫茶店の濡れたストロー袋と下品なガムシロ
実力は中の上
ちゅうのほっぺに
ペリカンの中で待つ54歳の
水のにおいがする ....
鏡に映るのはどんな顔?
寝癖をジェルで整えて
冷たい水で眠気を覚まして
ネクタイを強く結んで
勢い良くドアを開けよう
少し斜め上を向いて
お陽様とにらめっこして
こ ....
ニュースも見ない
気晴らしのバラエティーなどもってのほか
パソのスイッチは錆ついて
空を ほらこのとおり見上げて
小鳥の声が存在感を増し
たまの音楽はクラッシック
ベトーベンにフォーレ ....
{引用=
***
}
ブラック・ジャックのエピソードに
すきな人が帰宅するのをずっと後ろから見守ったり
雨降りにさりげなく傘を置いておいたりする場面があって
それに気づいた想われ人さん ....
この手紙を読んでいるころには
私は世界から消えているでしょう。
これは遺書なんかじゃありません。
残したい言葉なんかなにもありません。
ただ、このまま消えるのもくやしいので、
理由 ....
ひとりでに白熱する夜にまたがる
こんなときは
陽は昇らないものだと思い込んでいた
あらゆる許しを請う前に
あらゆる罪を犯したがる
あの人もわたしも
どうしても何故と思わない
夜は夜だ ....
{引用=刻む秒針の 大時計の音が気になるので
夜中の階段を昇るのだ
光る猫や人形の目を避けるように
しずかに しずかに 足音たてず
針はとまる
真夜中に僕の亡霊は 音のないダ ....
十年後の僕が 笑っているために
いま僕は 別れを選ぼう
十年後の僕が 笑っているために
いま僕は 寂しさを選ぼう
十年後の僕が 笑っているために
いま僕は 悔しさを選ぼう
そし ....
空は青くなかった
よもぎをもいでおばあちゃんにあげると
緑色の団子をつくってくれた
おいしかった
風の音が邪魔をしていた
小野くんはズル剥けだった
佐川急便のふんどしを触る ....
姉は鏡を持って出てきた
お母さんは?
と聞くと
買い物に行った
と言った
彼女は看護士をやっていて
だから、医者とは絶対に結婚しないそうだ
まだ、結婚に可能性のある姉が
希望をひと ....
080625
(ろくろの革を膨らます)
騰貴マネーが
ブリリアントな
ダイアモンドを
投げるのだとさ
どこでと問えば
とろろとろろと
....
思い出し笑いを
小さな箱に詰め込んだら
いつかのクリスマスプレゼントの
きれいなリボンで飾ってあげる
右手には甘いキャンディ
左手には苦いチョコレート
どっちもあげない
どっちもあげ ....
深夜、道路に沿い
一定の間隔を空け
点在している電柱
備え付けられた電灯は
足下を夜毎、照らし続けている
その灯りは何を照らしているわけでもなく
何を明るみに晒しているわけでもなく
....
こころ
を尋ねて
こころに
打たれて
場所を超えて
時をはなれて
....
早朝
周囲があまり静かなので
ちゃんと他の人が生きているかどうか
確かめるために
始発の電車を見に行く
路上に
昨晩お酒をのみすぎた人が
うつ伏せに倒れている
マネキンみたいだ ....
いっしょーけんめいやってる人を
いっしょーけんめいバカにする人がいて
意味不明な戦いが始まる
で 俺らはちょけて背中に酢昆布のタトゥー
ベイビー達はだまっちゃいない
ベイビーたちはだまっ ....
たかが女の髪ひとすぢ と
スウィフトは(そういえばドジソン先生も)
書いておられましたが
粉砕され漂白された木質繊維にさえ
人の思いこめられるものな ....
すこし昔の話をしよう
僕らがまだ幼くて
あまりに子供だった時の事を
覚えてるかな
手のひらにのせた楓の葉を
引き裂き 引き裂き
空に舞い上げた日の事を
母さんが好きだった桜の花を
....
満月の灰皿に
吸殻を押し付ける
真っ暗な犬
大きな体が闇に溶けた
此処に居るぞ、と
吠え立てる
ネオンに映える
スパンコールが
一瞬の流れ星
赤い車が
クラクションを響かせ ....
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