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かなしみを
おもいだすために
すぼめられる
唇から
洩れる
外国の うた、
....
意 味
人の影が路上に焼きついている
今も猶、夏は
幾百万の鐘をならす
それは
べつの希望の道をひらく
祈りへの
合槌 ....
余 熱
そこは
しろい花が咲いていて
緑も若やいで うつくしい
空気は
いつまでも清澄であり
....
こころ
を尋ねて
こころに
打たれて
場所を超えて
時をはなれて
....
潮風にのって白髪が
飛散するのを
じっと
唇をかみ締めて
耐えていた、
(藤壺を舐める舌の痺れ)
....
いま、ここでできること
わたしのなかの
もう忘れた 日々のなかの
灰の底で まだ暖かなものを
はだかの ゆびで つまみ
てのひらのなかで
そっと 吹きかけていくこと
ああ 雨が窓を打 ....
「かえして、ねえかえしてよ、あたしの世界。」
ばらばらになったのは、
あの日、
窓から自分の身体を放り投げたのは、
わたしたちという、世界そのものである。
あなたは、
蓬髪をさかだてて ....