意 味
北斗七星







曖昧と
矛盾が口に残って
痺れてる

それが嫌で
自由のガムをポッケから
ゴソゴソ取り出し
口に放り込む



神様は生きるって
紙芝居をやっている



両手をポケットに
突っ込んだまま
遠巻きに眺めてる


ガムはクチャクチャ
物語は続いてる




日も落ち
ひと通り紙芝居は終わり
片付ける神様

自転車の後ろに
紙芝居は縛りつけられた




難しすぎる話しは
何一つ
僕の頭には残らず

相変わらず僕は
ポケットの中を
次のガムの一枚を探りながら

咬み続け
空を見上げた




結局、紙芝居の
物語は何一つ理解出来ず



でも紙芝居の最後の
最後の一枚に描かれてたのは
虹の絵だったことは
覚えてた



そして
自由のガムの味は

ミント味でもなく

ミルク味でもなく



意 味がした





自由詩 意 味 Copyright 北斗七星 2008-08-16 02:08:59
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