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母ちゃんの作る
貧乏な焼きそばが好きだった
ソース色の麺にまぶした
深緑のアオサと、
麺にちょこっとだけ乗った
紅い千切りの生姜も
それはそれは綺麗だった
豚肉じゃなく、
海老でも、
....
少し芯のあるパエリアを
何も言わずに食べる
失敗は復唱しない、
一度失敗したら、
もうそれで良いのだ
失敗は、
天国への階段だから
半年がすぎて
さあ、
もう一度パエリアを作る
....
鳥のように
花のように
深く静かに、
風が死んでいる
湿った潮気とともに
蒼いナパームの花の匂いが
甘く立ちこめていた
融けた日付が
なぜかナパーム岬を過ぎても
ヒロシまだ帰らない
....
胸の想いは、
薔薇色の珊瑚だよ
だから貧乏だなんて
口が裂けても
絶対に、
言ってはいけないよ
こんなふうに、
今は。
志のある人なら誰でも
・・・・とても
苦しい、時代だ ....
幽かに残された血の色が、
うっすらと赤く滲んだ )))
香ばしく焼けた肉の塊りを
荒々しく丸ごと無造作に載せ、
じゃが芋と人参のグラッセで飾った
輝く、銀のオーバルトレー
猥(みだ)り ....
紺碧の輝きを放つ
カラスアゲハの翅が
百合の花のつよい匂いに紛れて
大きくひらくのを見た
静止した夏の庭。
そこに私がいる
分岐の先に、
意識が流れてゆくのも――
移ろう涼しげ ....
境界の打ち水、
風が死んだ下町の昼下がり
狭い裏路地を通りすぎる
黒い日傘を差した女
夜に咲く花が匂う、
鉢植えの月下美人が
錆びた郵便受けの真下に
只ひとつ置かれていた
よう ....
数多(あまた)の田は
既に水が張られ
夜ともなれば蛙が鳴き、
やがて狂おしいほどの肌の火照り、
野鯉を釣った後の
烈しい血の騒ぎも抑えがたく
儀式は、六月のうちに
さも義人を装って
....
愛。それは多分に、
漠然とした表象の言葉で
ありのままの語彙ではない
――と誰かが云い
するとたちまち花は萎れた
漆黒の森に谺する
狼の吼える声におびえ
かよわき詩人らは外界を忌 ....
夜の海/ 陸地をはなれ水平線に向かってすすむ
その暗がりを/ 滑らかな波を逆撫でるように
いつ沈むとも知れない虚空をとぶ/ 僕の魂が
闇にまぎれ狂い泣きながら、ただひたすらに
沖へ/ さらに沖 ....
♪おかげでさ、するりとな、ぬけたとさ‥‥
江戸時代に幾度となく起きた「ぬけまいり」「おかげまいり」とよばれる現象。
熱狂的な、イナゴのような大群集による24時間街頭ミュージカルとでも ....
モリマサ公さんのatsuchan69さんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
焼きそば
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atsuchan69
自由詩
13*
22-12-22
天国は待ってくれる
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atsuchan69
自由詩
6*
22-9-26
ナパーム岬
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atsuchan69
自由詩
4*
22-8-7
ちゃんと御飯だった
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atsuchan69
自由詩
31*
08-10-1
ライク/あ、神への祈り
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atsuchan69
自由詩
10*
08-9-14
美しき残像_☆
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atsuchan69
自由詩
19*
08-8-16
夜に咲く花_☆
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atsuchan69
自由詩
15+*
08-7-18
夏越の祓_★
-
atsuchan69
自由詩
13*
08-6-22
愛なき殺戮
-
atsuchan69
自由詩
6*
08-1-31
幽明の境
-
atsuchan69
自由詩
4*
06-9-25
カオスの反逆
-
atsuchan69
散文(批評 ...
5+*
06-5-11
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