風通し悪い部屋
 北窓の部屋

 たばこで煙ってる部屋
 ぼくが途方にくれてる部屋

 新しいベッドがきた
 寝心地はいい

 なんでも人や物のせいにすることは止めた
 時間をま ....
唇が着くか着かないかくらい
斜め右から見るあなたの顔が好き

嫌なのは嘘ともつかない
稚拙な言い訳をする瞳の大きさ

背中を掻く時のあなたの顔は
母を困らす時の父の顔にそっくり

最 ....
服を着た悪魔 身を乗り出し覗いた先
ずぶ濡れの女がひとり歩く先に断末

声もなく花もなく ただただ枯らし泣く
気にすることもなく 過ぎる目の前

握りしめたポケットの中の最後の言葉
命を ....
つめたい指をしている 
と あなたは言って
ふたまわりほど大きな掌で
包みこんでくれた

ゆきうさぎの見る夢は
ほのかに甘い想い出ばかりで
わたしは人のぬくもりに
慣れていないから ....
このはれた
けれどもとてもさむいひに
うみにあらわれたはまべで
きみというこどもは
いたずらをくりかえす

うみねこたちがなきながら
きみのいたずらをみている



きみがした ....
ぼくはヒトリノ人間だ

ぼくは世界を平和にすることはできない

まして世界を地獄におとしいれることもできない

これ以上でも以下でもなく

ただ普通なだけだ

そう人一人救うことも ....
「ことば」は
「言刃」ではないから
「刃」で人は救われない 
凍てつく孤独は
癒せない

あなたの心が温まるように
言の「葉」集めて
焚き火をしよう

若い葉 枯れた葉 落ちた ....
やりたい事がある
でも考えてるうちに面倒くさくなって
結局何もやらない


やらなければいけない事がある
自分の能力は分かっているから、逆算してギリギリまでやらない
結局間に合わない
 ....
白百合の季節ではないから
梅の枝を切ってきた
山の梅だから
きっと白い花が咲くだろう

ほんとのことをいえば
白い花はあんまり好きじゃない
私が好きな花は深紅の彼岸花で
それも墓地やな ....
がんばれがんばれがんばれがんばれがんばれ
がんばれがんばれがんばれがんばれがんばれ
がんばれがんばれがんばれがんばれがんばれ

携帯のメモ帳に

死にたいと思うたび

一つずつ増えてい ....
底から見上げる水面が
青く青く煌めく

僕等は魚になったのだ

こぽこぽ
君の吐く息が
光の結晶になって
水中を揺らめかす

こぽこぽ
僕の吐く息が
滑らかな
螺旋をえがく
 ....
あの 光は なんだろうか・・・
あの 光は なんなのだ

重い 障害を 持ちながら
手には 重い 本を 持つ
バイブルである
ために
彼女の 唇に 唾液が 溜まっていたとしても
彼女の ....
はちまきを締めて
タンクローリーで
液化天然ガスを運ぶ

おまえら
圧力の掛かったボンベに詰められ
おとなしく液体にされたままのガス
見栄も誇りも持たないのか
唯々諾々と頭を下げて ....
かりそめの逆月のように
心変わりを繰り返す衝動は
裸足で歩く土の痛みにも似て
剥き出しの無垢なここを刺激した

病であるはずもない
まして重病ではない

ただ風になびく黒髪の
一本一 ....
学 校 に 行 き た く な く て

初 め て 学 校 を さ ぼ っ た 日

何 を し て い い の か 分 か ら な く て

コ ン ビ ニ で コ ー ヒ ー と パ ン を 買 ....
言葉遊びに嵌ったら

これがなかなかの迷い路

右往左往して そらを見上げる

亜麻色の髪をこがねに輝かせ

少女は 湖一面に映った満月に

いったい どんな祈りの言葉を放 ....
あすになれば
大人になる気がする

実感もないまま
大人になって
平気で
ひどいこと
はなす気がする

感じもしない
郷愁を
良いとおもったり
焦って沢山の駄菓子を
買い込ん ....
階段の踊場の風 冷たい息 通り過ぎる冷静
君を想う気持ち 崩れる土壁 不安な情熱

握るコブシに一段と力の入る瞬間
まだ僕を知らない君が横を過ぎる

知らない君への妄想は普段の僕を壊す
 ....
でもね
ショッカーにもママがいるのよ
って教えてくれた
幼稚園のさゆり先生が
交通事故でびっこになってしまったと
ママが教えてくれた

ボーイフレンドのバイクで事故ったのだ
ランドセル ....
ある時は私の心の支え
ある時は私の心の安定を乱す
ある時は私の心を満たし
ある時は私の心を空っぽにする

ある時、あなたは女神であり
ある時、あなたは悪魔となる
ある時、あなたは恋人であ ....
散りゆく影を追い
夢は螺旋を描く

振り向かれることも
交錯することもなかった
微笑みが蘇る

たゆたう まなざし
銀は舞い散るのに
光りは指から
こぼれる

触れられず ....
夜が好き

塗り重ねた紺碧が
恥ずかしい輪郭を
消してくれるから
たやすく嘘がつける
夜が好き

冬が好き

穢れのない雪は
{ルビ男=ひと}を疑う心黒さを
隠してくれるか ....
狂い咲く雷の道を
まだ歩いているというのかね

わたしの脚は動かずにいる
ついには逢えず終いだ

若かりし頃の面影を
ぼんやり思い出そうとするのだけれど
暖炉の前の陽炎のように
ゆら ....
かすれた声で
おめでとう
実家からもってきた赤飯は
冷たくておいしい
氷のようだ
誕生日
からだが溶けはじめる
誕生日

わたしは
生きていて
頭がざわめいて
こんにちは
わ ....
触覚で考えてみるとこうだ
たとえばいまきみが四六時中スーツである必要があれば世界は終末をすでにむかえている
そんなときは生き残っている事実を中心に思想を固めるべきだとわたしはおもう
今はまだシャ ....
歌うのが好きなんです
とても自由になれるんです
気持ちいいし温かいし柔らかい
とても幸せになれるんです

それはもう一つの宇宙なんです
私は歌って遊ぶのが大好きなんです

自由を満喫す ....
プロント入ったアキバのサテンで
何故か君に出会ったよ
孤独な魂の叫びを聴きたいと
君は誓いのリングを探す旅に出た
確かにこのサテンはネットで繋がっている
居ながらにして魂たちの叫びを聴く事は ....
1.

かみさまはいるよ、
って 
教えてくれた人は
もうすぐ死んでゆく人だったけど
それは黙っておいた


だって、あいしてるんだ



2.

きのう、かみさまを見か ....
言葉を紡いでいる人がいるという
言葉の繊維を解きほぐし
紙にしたり
糸にして布にしたりしてから
その上に文字というものを書くのだという

最近は、
言葉が不足しているから
誤解 ....
白い空を数年振りに見た
忘れ去っていた朝の風景
身体の中の狂った時計のネジを巻く
鏡の中の自分の顔に化粧する
少しずつ笑うことと泣くことが同化してゆく
欠けたものは戻らない
せめて偽ること ....
阿麻さんのおすすめリスト(1119)
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