たとえば
カーテン越しの陽だまりに
できるだけぽつんと
たよりなく座ってみる

時計の針の
こちこちという音だけが
胸にひびくように
明るみの中で目をとじる

いつの日かお ....
ぼくは旅に出る

キドウアイラクで感情をむき出しで

雲に登りたかった

今もそうだった

でもその記憶はもう

アーティフィシャルインテリジェンスに

破壊されていった

 ....
あなたは 土にならず
離れず 月に なった

継がないはずの 木々の名も
つなげぬからだ わたる鳥も

襖に 閉ざされた 小雪冷え
焚きつけたストーブ その奥

影に ....
見たことのある大人の
さらりとしたもうお帰りなさいの言葉が
肌の羞恥で
ぽた、
と、密かに融けた夕方5時


ええ
子供はわざと赤
のち、黒でした、その速度を把握でき ....
{ルビ穏=おだや}かな初春の陽射しを{ルビ額=ひたい}にあびて
目を細め のんびりと自転車をこいでいた

狭い歩道の向こうから
杖をついたお{ルビ爺=じい}さんがびっこをひいて
ゆっくり ゆ ....
午前三時の張りついた
テレビジョンが映すのは
夢に飢えた幻
街灯は常日頃
暖房とコップ一杯の水
憂鬱の揺れ
たったヒトイキの息

デジャヴのネオンは過激さを増し
ショッキングピンクが ....
暗闇の中
まっしろな雪が
舞っている

遥か彼方の高みから
白い花が舞い落ちる

音も無く
無邪気に
降り積もる雪は

やがて
世界を
ひといろに塗り込める

憶 ....
発売まで指折り数えたCDを
ようやく手にして
するするセロファンを
むいているときのときめきは
リンゴを倍速でむいているみたいで

ポンと
再生ボタンを押すと
さらに加速度を増して
 ....
すぐさま起きる月夜の晩に
指の隙間から 月光浴

後ろ向きに着けた 狐の面
太鼓の音で 起きそうだ

硝子玉のような林檎をほおばり
ユラユラ泳ぐ金魚は 紙の上で跳ねた

よつゆに濡れ ....
時の泉に 群れ飛ぶ月の 彼方
のべる腕 さしだす酷に くれて

守る いわれのない 裸の花
晒し 望む 天の 枕木

はしり 散らす 吐息の杖
くぐり 舞い戻る 夜明け
願うことは
罪ですか?

あなたがすき
あなたがすき
あなたがすき

願うことは
罪ですか?

わたしのしあわせは、あなたのしあわせとは違う

しあわせになりたい

そ ....
目蓋に浮かぶのは 淡い光
脳裏に浮かぶのは パソコンの残照

会社から帰ると
バスタブよりもベッドよりも
まずはソファに沈みこんでしまう

ストッキングを脱ぐと
両脚が渇きを満たすよう ....
和紙で切り抜いた蝶が飛ぶ
アヒルを抱く少女がひとり
唄をうたう

裸足のキリンが通りすぎる
今日は8頭も通りすぎる
それよりも大きな啄木鳥が
鼻唄のボリュームをあげる度
口から漏れる蝶 ....
真夜中眠れずかぞえた羊
眠ろうとするほどに増えてゆく

小さな柵をとびこえて

いつしかそれは羊ではなく
羊のようなものになって

やたらと足が長かったり
やたらと顔が大きかったり

すっかり見とれて ....
理科教室のカーテンの陰
ビーカーに入れられた
子供の悪戯とクロッカスの球根
こっそりと 育つ日々



昼の太陽 夜の月
揺れる隙間から漏れる
光りの栄養を貪りながら
薄情な薄明か ....
シュレーディンガーの仔猫たちは
母を捜して彷徨っていた、
小雪ふる池のほとり、
量子の石榴をもとめる彼女は、
仔猫たちをみつけるたび貪った、

死ね、
さもなくば生きろ。
いつもの時間に
スーパーのプラスチックの袋を
振り回しながら
その女の子はやってくる

道路に落ちた吸い殻を
熱心に拾い集めていく

この寒空の下に
しかも素手で
そして左 ....
無理難題を あげて
彼女が 仏門に 入るという
魔女だったのに

三味線を 奏でる 指が
笑っているのだ
だが それは 数年前の事
私に 指は 生活と 音だけのもの

仏を 愛した  ....
私は何も無いものを持っている


全て捨てさってしまった日から
いったいどれだけの月日が流れただろう
空っぽになることで満たされたのは
きっと悲しみだったはずなのに

いつの間にか
笑うことができるよ ....
今朝書き終えたばかりの
手紙を紙飛行機にして
あなたへと向かう
風を探している

雲ひとつない晴天の空は
太陽の傾きが眩しすぎて
方向を示すものが
見あたらない

そこへ向かう風は ....
  

もう自分の場所に
やすらぎがあるので
という理由で
前に進むことを停めた友へ


アガー整骨院は
久茂地交差点の近くにある
それは痛いという意味なので
痛くなったらおいで ....
いったい誰がどうして落としたのか
道端にポツンと淋しくひと袋
飽食なこの国の片隅に置き去りの
真っ白な「えのきだけ」
その宿命をまっとうできないまま
秋風にさらされて
さぞ寒かろう さぞ無 ....
(またぁ〜?
鼻声でぼやきながらも
まだ真っ白いきみは
名を呼ばれれば起き上がる

腹筋に力をこめて身構える僕と
わずか三行で寝付いた妹の間を
髪を揺らしながら
へこまし、へこまし
 ....
1.僕が許せないこと

僕のお菓子を食べること
知らない誰かにメールすること
時々黙って家を空けること


僕は君を愛している
世界で一番愛している
だから僕は君を許せない


 ....
僕は夢を見ていた
それは長い長い夢だった
夢の中での出来事
僕はその全部を覚えてる

もうすぐ朝日が昇る
それは僕が望んだ事のような
それは僕が望んでいなかった事のような
夜は朝日が昇 ....
この体の中 真っ赤な血が 堕ちてゆく

 シアワセな夢よりも 最低の悪夢に
 与えられた愛よりも 報われぬ恋に

この体の中 狂気の花が つぼみをつける

 蒼い満月は 意味深な歌を
 ....
穏やかな春の陽光がイトオシク感じるようになるころ
青年時代という果実は爛熟のときをむかえる。
熟しきった果実が無様に地上へ落下することを惨めに思いおそれおののく者もいれば
落下し、ぐしゃりと潰れ ....
ぼくには人間であるという誇りがあって
なんにでもかんにでも
名前をつけて
上か下か
いいか悪いか決めてしまう。

ぼくより正しい者などいるわけがないかのごとくふるまい
現実とぶつかりくし ....
津波が 津波が

消える ああおぱsjf

ありysgほ

あrふぁあrtfあkfkごさ

振るので
私は 傘を 用意した

sdfかろ^−えw

skりあせら@

1 ....
日溜まりの青空でダンスを踊る君は
或る日
突然
斑模様の水面となって
5番目のドアを叩き続ける
まるでドラムのように
5番目のドアを叩き続ける
まるで魂の叫びのように

自分が何者な ....
阿麻さんのおすすめリスト(1119)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Lesson- 落合朱美自由詩40*06-1-15
アーバニズム- こめ自由詩106-1-15
射かける_しぐさ- 砂木自由詩11*06-1-15
融ける帰路- A道化自由詩10*06-1-15
そらにひびくこえ- 服部 剛自由詩8*06-1-15
静かなバリウム- 本村K自由詩1*06-1-15
*結晶*- かおる自由詩7*06-1-15
つぼみの風- まほし自由詩13*06-1-15
狐の面と指の隙間から花火- maumi自由詩1*06-1-15
の_あと- 砂木自由詩9*06-1-14
I__wish__for__my__happiness.- 逢坂桜自由詩4*06-1-14
アナログの月- まほし自由詩8*06-1-14
和紙で切り抜いた蝶が飛ぶ- maumi未詩・独白1*06-1-14
真夜中の羊- ベンジャ ...自由詩4*06-1-14
花監禁- 千月 話 ...自由詩14+*06-1-14
量子と猫と鬼子母神- 佐々宝砂自由詩10*06-1-13
*まど*- かおる自由詩5*06-1-13
魔女が_仏門に_入るとき- 奥津 強自由詩5*06-1-13
I_have_nothing- ベンジャ ...自由詩4*06-1-13
風便り- LEO自由詩13*06-1-12
連音/ほうげんふだ- AB(な ...自由詩806-1-12
えのきだけ- 佐野権太自由詩7*06-1-12
かすがい- 佐野権太自由詩5*06-1-12
ビフォーアフター- 恋月 ぴ ...自由詩13*06-1-12
目覚め- 和泉 誠自由詩3*06-1-12
あたしの中のベティに捧ぐ- スイレン ...自由詩106-1-11
第二章- 七尾きよ ...自由詩1*06-1-11
ぼくには- 七尾きよ ...自由詩2*06-1-11
薬中乱文- 奥津 強自由詩1*06-1-11
5番目のドア- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-1-11

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