好み
maumi

唇が着くか着かないかくらい
斜め右から見るあなたの顔が好き

嫌なのは嘘ともつかない
稚拙な言い訳をする瞳の大きさ

背中を掻く時のあなたの顔は
母を困らす時の父の顔にそっくり

最初から細い目をする時は危険
実もならない花を買ってきては
私に見せておねだりするの
そこら中にあるけど
花を咲かせたものは1つとしてなかった

お風呂を洗う時のここも洗っておくか
そう思ってる時のあなたの目が好き

嫌なのはこれ見よがしに
請求権を誇示する鼻の大きさ


ドアが閉まって
音が消える寂しさは嫌い

ドアが開いて
疲れても笑ってくれる
前歯の一本抜けたあなたの口が

好き



自由詩 好み Copyright maumi 2006-01-11 01:20:41
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