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{引用=
夜の窓に遠く
過ぎる電車を
手のひらにのせる
人気の少ない座席に
ごとごとと震えながら
閉ざされたあなたの
かなしみは 何処へ行くの
私の身体は
透き通 ....
{引用=
激しい風もやんでしまえば
ほっこりほっこり 春の夜空
過ぎ去ってから わかること
あれはやはり春の嵐だったのか
冬のルシフェルも 今はまどろみの中
しばら ....
黄昏時に 影が伸び
逢魔が時に まどろむと
冷たい風にさらされた
まかりいでたる 紅マント
不気味に微笑む白面に
口をふさがれ さらわれて
茜の空に 舞い上がる
夕焼け雲か 蜃気 ....
散りゆく影を追い
夢は螺旋を描く
振り向かれることも
交錯することもなかった
微笑みが蘇る
たゆたう まなざし
銀は舞い散るのに
光りは指から
こぼれる
触れられず ....