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宵闇に鈍き銀の皿
さらさらと被る雲に
想いの念を映すことが出来ようか

輝く光に絡まる紐を辿いて
真理に近づくことが出来ようか

待つものが 空

来たるものが 虚

振り返る日 ....
荒い呼吸の中で
掴みとった紙切れには
はずれの文字

同じ紙切れが無数にばら撒かれた
この街で
静かに息をひきとる老人

あなたの一番の幸せは何でしたって
最後に聞いてみたい

 ....
一点を見つめる少女の目は
悲しみを捕らえ
メリーゴーランドの光を知らず
逆光に眩いレンズの光を睨んだ

その手に持つ赤い花は誰の血で咲いたか

モノクロで映る銀塩写真に
僕の目に映るは ....
苦しくて逃げ出した背中が透明に透けて
真昼の太陽がその背中を通して影を焼く
焼き抜かれた影絵には
傷ついた片羽の蝶が飛べない空を睨んでる

悲しくて差し出した涙が宝石に変化して
宵闇の光星 ....
少しは先の見える紫の道
ジャケットに着く雫の玉と
シールド越しに見える景色が
吐く息と共に白く曇る姿に
体感温度も下がっていく

宛てなどがあろうか
振動は尾骶骨から伝わり ....
缶を投げて地面に当たる時と同じ
空っぽの音がアタマに響く
うやむやにして隠れてきたこの街で
自分の存在なんかあるわけもないのに歩き続けた

知っているトコロ求めて
辞めた仕事場に ....
世界中から聞こえてくる
何をしているのかと聞かれている
黙ればほら掴まれる胸元
チギれたボタンの転がる先は
大抵穴の中って決まってる

ソッポを向いて殴られる
9の字に曲がる骨の音
イ ....
空を見つめる多眼の赤目
人はそれを畏怖し跳ね除ける

何をしたわけでもなく
何をするわけでもない
その赤目を忌み嫌う

嫌われても
嫌われても
微笑む赤目に
ただ一つだけ守りたいも ....
カナリア カナリア
快楽の中に今も尚
生きながらえた首を曲げた老人
苦しみなら信じられると
禁断の果実すら腐り落ちる
この土地を愛してやまない

カナリア カナリア
突発の中で育てられ ....
交差点の向こう
ギラリとした眼光の
ヤサ男が独り
こちらを睨む

興味本位な意識を飛ばし
かの男に憑依する

男15歳初めての殺人

それは見知らぬ男
母の上にまたがり
汗だく ....
夕と闇の間で
海蛍の群れに導かれ
滑空する機体の重さ
地面へと伝わる

伝わる振動は
両の耳鳴りを増幅する
アンプのように
硝子の中で火花を散らす

長い鉄塔につい ....
花を買いました
家でその花に火を点けました
花は死にました

おもちゃを買いました
姪にあげるつもりで買いました
家でそのおもちゃを捨てました

僕の命を買いませんか

僕と同じこ ....
カラダとココロの半分を
分解したとて
バラバラに動く心臓は
舐めたプラスのネジのように
右にも左にも
動かずに死んだ片隅

手を伸ばしたとて
動かない腕に
針を刺して痛感したくても
 ....
何を{ルビ抗=あが}らっているのだろうか

何故に晒すのだろうか

自問自答するならば
書き列ねる必要もなく

誰かに評されたい
そうするわけでもなく

詩人は

何に抗らって ....
仕事帰りに一杯嗜む・・・
たまにそんな気にさせる
漆喰のカウンターが恋しくて

おひとりさまですか

指を一本静かにたてる

壁面に無造作に映される
映画は鳥の映像
昼光色に反射し ....
湯船に浸かる銀ボール
滑らかな肌のカカオバリー

もう少し温まると
香りが増える
この子達ったら
熱したり冷めたりと
温度調節がいつも大変

ゆっくりと馴染ませた
生クリームの程よ ....
道に道無く目隠しの子供が座る
目の前に落ちた小さな手に生は無く
大人より食べない子供が
大人に殺されるのは何故

僕の耳に届く幻聴の手紙を
聞こえない振りをして無感情に振舞う
掻きむしっ ....
心打つ言葉があり

言葉を信じ

言葉に導かれ

言葉を愛する


言葉は朽ちても


心打つ君があり

君を信じ

君に導かれ

君を愛する
嘆きの雨を待っている
静かに下を向き
唇を噛みながら
雨が降るのを待っている

愚かな飾りと
人の目に固まり
身動きも出来ずに
涙を流せないでいた

あなたと居たくて
歩いてきた ....
 心が迷う そんな時こそ
空は青いということを思い出そう

光が空気中のガスに反射して

 ウンタラ
     カンタラ

空は青い それでいい

ならば
心が迷う 当たり前じゃ ....
自分が出したモノの行く末など
どこへ流れて最後はどうなるのかなんて
気にするものがいないように

自分が吐いた言葉の行く末など
本当のところは
どうなるかなんて
気にするやつはいない
 ....
暗がりの中で一滴水を垂らす
砂が命を吸い上げ源が潤う
暗潮に透過光 眩く

かけがえのない命の満ち引きは
今 満月の力を借りて海に帰らんとする
握りしめてこの世に生まれしお子は
全ての災 ....
くるくる回る
ピタと止まる
生きているから
小さくても感じます

繋がるのはカラダだけじゃなく
その手になりそうなトコロも
高くなりそうな鼻のトコロ
長くなりそうな足のトコロ
あるか ....
背くことも従うことも
いつか見た夢喰いが製る幻影
と 去就の門を依頼したのだ

止まる思考は廃墟のビルになり
留まる思考は看護士だけの病院に
固まる体は魔術師のいないカラクリの箱

弱 ....
栞の挟まる先に
色んな世界が広がり
お客として見るも 主人として見るも
それは自由だ

時には竜のその背に乗り
山の頂にて戦いを広げ
時には別れ間際に涙して
雨に打たれながら助けを呼ぶ ....
フレンチローストと
イタリアンロースト
メニューの前で悩んでいたら
後ろの人が舌打ちをした

怒ってはいけない
珈琲というものは
ココロを落ち着かせる為に
飲むもんだ

と おじい ....
雪が降りるかもしれない
そのくらい寒さで首をすくめた

今年初めての手袋をして
いつもの道 寒さを感じないよう
ゆっくりと歩く

足跡はまだつかないでいる

仕事が終わる頃には
も ....
暗闇に落ちる雫

その音に紛れて足音
草履と布擦
円を描く竹の先端に月夜

業物の波紋が揺れ海の如く
深となる藍い闇
こよりを尖らすよう
気が張り詰め
月に照らされる藍に
一線の ....
すぐさま起きる月夜の晩に
指の隙間から 月光浴

後ろ向きに着けた 狐の面
太鼓の音で 起きそうだ

硝子玉のような林檎をほおばり
ユラユラ泳ぐ金魚は 紙の上で跳ねた

よつゆに濡れ ....
和紙で切り抜いた蝶が飛ぶ
アヒルを抱く少女がひとり
唄をうたう

裸足のキリンが通りすぎる
今日は8頭も通りすぎる
それよりも大きな啄木鳥が
鼻唄のボリュームをあげる度
口から漏れる蝶 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
残月- maumi自由詩106-6-3
Way- maumi自由詩2*06-4-6
Flower- maumi自由詩3*06-3-28
僕の道標- maumi自由詩2+*06-3-21
ループライダー- maumi自由詩1*06-3-3
コンティニュウド- maumi自由詩2*06-2-25
ネイム- maumi未詩・独白1*06-2-17
赤目の蟲- maumi自由詩1*06-2-17
カナリア- maumi自由詩2*06-2-11
復讐するは我にあり- maumi自由詩1*06-2-11
ラヂオ- maumi自由詩3*06-2-9
無題- maumi未詩・独白2*06-2-5
銀塩に映る明と暗- maumi自由詩3*06-2-5
犬死にせしもの- maumi自由詩1+*06-2-4
おひとりさまですか- maumi自由詩1*06-2-4
カカオのおまつり- maumi未詩・独白1*06-2-2
逆さに育つ花- maumi自由詩3*06-1-31
独りの言の葉- maumi未詩・独白4*06-1-31
嘆きの雨- maumi自由詩1*06-1-30
青い蒼いハナシ- maumi自由詩3*06-1-24
ふれあい下水道- maumi自由詩2*06-1-24
理り- maumi自由詩2*06-1-22
小さい蓮のハナシ- maumi自由詩3*06-1-21
去就の門- maumi自由詩2*06-1-19
栞のテーマ- maumi未詩・独白1*06-1-19
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見上げると雪は- maumi自由詩3*06-1-18
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狐の面と指の隙間から花火- maumi自由詩1*06-1-15
和紙で切り抜いた蝶が飛ぶ- maumi未詩・独白1*06-1-14

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