寄りかかった柱の
  きずあとを指でなぞる

地面すれすれまで
  しおたれた こいの
    恨めしげな ギョロ目
      ソヨともなびかず

すみきった あおは
   ....
なまえなんか
どうだっていいのだと
その人は言った
なんと呼ばれたって
腹の中は見えている
なまえなんか
どう言われたって
かまわない

佃煮色の髪をなびかせた
神の化身と呼ばれた ....
ぼくは詩人

自分を願うことよりも
他人を願う願いこそ
自分への願い

今日もまた

朝の散歩をしていると
短冊に出会いました

神社の境内の中に
堂々と祭られた太く大きな竹の ....
薄曇りの空がからだを湿らせるだけの
ちっぽけな夜だから追いかけてみる

西の地平に月

最後に沈んだ
星の名を知らない、と
静かに胸に沈めた備忘録

    この体は赤道儀だ
   ....
ぼくは詩人

ふとした疑問を考え始めると
その流れは勢いをやまない

今日もまた

朝の散歩をしていると
水のせせらぎに出会いました

生い茂る葉の下をくぐりぬけ
心地よい{ルビ ....
遠い
いつになく
ほそく笑む
青ざめている唇に
小指で すっと紅をさす
星は 、
籠の小鳥と目が合った
さみしい というわけではないけれど
痛むのはなぜ
こんなにも嬉しい朝なのに震え ....
あれは人の形をした始まりだから
哀しいことだ

指の音楽が散乱する部屋
色のない幸福

乱反射する
使えない傘を持ったまま

満月の夜に干した
洗濯物は乾かない

あれは哀しい ....
長い髪を引かれた後に、残していった重さ
開いては閉じて、を繰り返す手のひらに
理由を隠す隙間なんて、どこにもないことに気付く


もうここにはないもの

空をかき混ぜた手
海から斜めに ....
   水見える能力

ある晴れた日の空の下
干したばかりの洗濯物の
内包された水溜りを
始めて見たのは 何時の事やら


いくつもの柔らかな固まりは
それから数時間かけて
風に ....
ぼくは詩人

詩であれ絵画であれ写真であれ
題材を探すのではなく
題材の中に入るものかもしれない

今日もまた

朝の散歩をしていると
春の花々に出会いました

水田にそばでは
 ....
横顔しかない女の人が
土木事務所の壁に
縦書きの落書きをしている

ビニル袋いっぱいに
梯子を詰め込み
狭い路地を走る子供
その影の跡を
母親が掃除しながら
やはり走る

隣 ....
高村さん お元気ですか! お忙しいんですか!
しばらく書き込みがないから 案じてます
猫目石さんもエールを送っておられますよ

私たちには春4月は多忙な季節です
人類は好き勝手に忙しがってま ....
 祖父が死んだ夜、私は世界の夜たちが一斉に瞬くのを知覚した。私はそのとき、一つのうつろな音階として瞬きの中に捕えられ、祖父の死んだ情念に触れた。その日、夜は間違いなく私を通過したのだ。背面から視界に向 .... ぼくは詩人

人は人として失いつつも
失った以上に人と成す

今日もまた

朝の散歩をしていると
タンポポの綿毛に出会いました

めしべと花びらを落とした
小さな子房はがくを翼に ....
先週教室のみんなで飼っていた「リス」が死んだ
死んだというか「窓」から逃げたのだ
クルミを食べるときに動くほっぺや小さな歯
かごの中を走ったりしているときの爪のかりかりする音
たいそう人気者の ....
  

すんでしまったことは 
もう
とつぶやく

握りしめたこぶしを
ためいきといっしょに開くと

あの頃の、
なんて夢がしわくちゃになって

君の高く振り上げたこぶしにも
 ....
白鳥が悲しい最後の鳴き声をあげて飛び立つ、
夕暮れの鮮烈ないのちの地平線が、
赤いインクで跡形も無く修正されてゆく。
絶えず流れ出ている蒸留水の蛇口に、
コップを置いて眺めても、
決して溢れ ....
ぼくは詩人

見えないものが見えるとき
それは美への認識

今日もまた

朝の散歩をしていると
風車に出会いました

無下に野原に落ちていたので
手ですくい上げて
風の吹く方向 ....
 嵐の去った大地に
 若い芽が顔を出す

 その生命
 その希望

 絶えることなく続く命のバトンリレー
 僕達もそのサークルの中で生きている

 さぁ 手を伸ばせ
 さぁ 心 ....
 
   バーボンだ、もっと
   バーボンを焚け

今日 なにを焦がそう
もう 骨しか残っちゃいない
それでも 
小さな炎で 
じりっと炙れば

ピシ ピシと

春の芽吹きの ....
ぼくは詩人

挨拶は言葉と言葉を結び
心と心をも結ぶ

今日もまた

朝の散歩をしていると
アゲハ蝶に出会いました

バタバタ パタパタ
大きな羽の音が聴こえてきそう

まず ....
「樹を」
折れてゆく私の直線をめぐって溶け出す樹々、の泳ぐべき海の直線。泳ぐのは海、ひらくのは海。樹の斜線は海を分解して新しい樹々の斜線を生産する。いくつもの遠さに囲まれながら樹はかわくのをやめない ....
フルルフルルと
大地を震わせ
雨が降る
ふわっとむずむず
芽吹いて緑

ちっちゃくても
若芽はやっぱり
イチョウ型

ハンガーの代わりに
お寝坊な樹々の若枝を
ポッキリ ....
ぼくは詩人

時の流れとは世代から世代へと
その心をゆずり渡すこと

今日もまた

朝の散歩をしていると
ポケットコンピュータに出会いました

電卓よりもちょっと大きい
道ばたに ....
必死に壊れつづけている

飛び散る銀色のビス
耳には音楽のようにつづく歯車の諧音
プリミティヴな装置に
青い微笑み
必死に壊れつづけている

遠くから重く暗い地響きのようなうなり
は ....
ぼくは詩人

転がるときに感じるのは痛み
同時に気づかぬ優しさ

今日もまた

朝の散歩をしていると
川に流れる小石に出会いました

もともとは上流にあった大きな石
水に流され
 ....
昔から怖かった

♪ボクの大好きなクラリネット
 パパから貰ったクラリネット

この歌はコワイ

♪とっても大事にしていたのに
 壊れて出ない音がある

象徴しているすべてがコワイ ....
満ち潮のとき
右足を動かし

引き潮のとき
左足を動かす

波と風の楽団をバックに
けだるげな夕日の照明

そうやってわたしは
地球と踊る
まだ、透明でありたい
と願う
それでも底は見えない
私にも

小さな器に
海を夢見る私は
包まれているのか
包んでいるのか

穏やかな声
温かな手
優しい目

 その名を叫べずに

二重にも三重にも
 ....
ぼくはカエル

ふだんは道ばたでひなたぼっこ
からだが乾いたら水の中へ
のんきな生活

今日もまた

朝の散歩をしていると
シジンとやらに出会いました

シジン?
ぼくにはなん ....
阿麻さんのおすすめリスト(1119)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
*ちまき*- かおる自由詩10*06-5-1
男伊達- あおば未詩・独白5*06-5-1
ぽえむ君−短冊−- ぽえむ君自由詩5*06-5-1
私的星座、運行表- たりぽん ...自由詩1106-4-30
ぽえむ君−流水−- ぽえむ君自由詩3*06-4-30
花占い- こしごえ自由詩22*06-4-30
終わりをしんじて- シャーロ ...自由詩306-4-30
- 霜天自由詩506-4-30
水を含む世界にて- 千月 話 ...自由詩10*06-4-30
ぽえむ君−春花−- ぽえむ君自由詩6*06-4-29
ジョーク- たもつ自由詩806-4-29
惜春- あおば自由詩7*06-4-29
- 葉leaf自由詩506-4-29
ぽえむ君−綿毛−- ぽえむ君自由詩6*06-4-29
オバケちゃんへ- モリマサ ...自由詩15*06-4-29
絶対領域- AB(な ...自由詩606-4-29
いのちの荒野—不毛の夏- 前田ふむ ...自由詩11*06-4-29
ぽえむ君−緑風−- ぽえむ君自由詩5*06-4-28
隠居者- 山崎 風 ...自由詩4*06-4-28
蛍よ、焦がれては- たりぽん ...自由詩12*06-4-28
ぽえむ君−挨拶−- ぽえむ君自由詩6*06-4-28
啓示- 葉leaf自由詩19*06-4-28
*春を埋ける*- かおる自由詩7*06-4-28
ぽえむ君−時代−- ぽえむ君自由詩4*06-4-27
incomplete_poet- 塔野夏子自由詩12*06-4-27
ぽえむ君−転石−- ぽえむ君自由詩7*06-4-27
呪文- よーかん自由詩7*06-4-27
円舞曲- アマル・ ...未詩・独白806-4-27
あなたの居る場所- LEO自由詩12*06-4-27
ぽえむ君−詩人−- ぽえむ君自由詩8*06-4-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38