すべてのおすすめ
答えのない戦争が笑っている
錆びた原子炉が急な坂道を転がって
色とりどりの女たちの股ぐらを
獣じみたつよい風が通りすぎてゆく
右のポケットには
ちょっと水色のビー玉一個と、
アーモンド ....
暗い夜の底から
柔膚を剥ぐように奪われた
土と草の匂いと、
家族の笑いを灯した明り
安穏な日々
を
揺さぶり壊して
一瞬が、
全てを奪った
星々をも掴 ....
やさしいことばで君をえがく
長い髪の、
今は
とても みじかく切ってしまって
君が泣いている
君が笑っている
でも本当は、
ひとり静かに怒っている
縁側でひざを抱いて座ったまま
....
いくらかの自負はある、
この戦いのうちで残した功績の
そこで仮面たちに地下室へ呼ばれると
――名誉の死、
――それとも賢者の椅子か?
と、尋ねられた
よくわからない
説明してく ....
あの火、
「ほ」が
やって来て
声も、血も、涙も、
水も、空気も、
ぜんぶ苦くなった
タ、タ、タ、
バ、バタバタ、
しんで
薄暗くなって寒い
カタチのない
「ほ」が
じ ....
マイナス16℃のニューヨークで
外では行列が出来ている
超有名人のやって来る
そんなゴージャスな店の中で
お前は、すでに死んでいた
だらしなく延びきって、
下品な臭いのするスープの中で ....
爽やかな朝が座禅を組んでいるのを遠巻きに見て、
賑やかに客が行き交う池のある庭に面した廊下に立っていたおまえは
鼻を垂らし、
昼も夜もなく透明な凍りついた顔で笑っている
やがて厳しい冬が過 ....
まるで、
天国へ来たみたいな
魔法の王国、
奴隷たちの楽園
貧乏な家の子供たちや
家のない少女たちが
一生に一度は行ってみたい
憧れの、別世界
ブルーランド
外は寒くて ....
火の年に、
大水の声を描く
詩人は、
自ら指を燃やして、
轟く稲妻にも似た
その声を、
陽に焼けて古びた愛と、
数々の秘密と背徳を埋めた土に
透明な色のインクを滴らせ、
....
馬鹿でっかい鰤のアラと
ぶあつい銀杏切り大根の入った
湯気のたつ味噌汁を啜って
海苔と胡麻塩の握り飯を食う
あー、うめぇなあ
海鳴りの音を風がさらう
子どもたちはまだ眠っていて ....
おまえは、
子供たちの注意欠陥とか
多動性障害とかの
関連が疑われる、
危険なタール系色素の中でも
青色1号や黄色4号を超えて
はるかにアブナイ、
赤色104号だった
けど、
そ ....
白いごはんと、
お新香と味噌汁があれば
朝はもう、
なにもいらない
そのあと、
インスタントコーヒーが飲めたら
美しい海辺の朝はもう、
なにもいらない
でも太陽と青空がないと困 ....
彼らは、けして日々の安穏を知らなかった
いや、
擬人化した爆弾そのものは
あの夏の日を、とうの昔に忘れてしまっていたのだが
リトルボーイ、
ファットマン、
君たちはこの世に生ま ....
たった今、水とルーだけのカレーをアルマイトの鍋で作ってる途中だ。煮えたら、茄子とキャベツの野菜炒めをそこへぶち込んでやるつもりだが、男の料理だし、丁寧に作るつもりなど初めからまったくない。肉がないので ....
....
艶かしい光感受性受容器が視神経を通じて見てはいけないアレの端末を脳中枢へと運ぶ。見てはいけないアレの端末であるグロテスクな映像には言葉にしていけない文字である淫らなアナタ自身の当たり障りのない日常的な ....
ホモスイッチは、
すべての男の人の
おしりの穴の中にあって
それを押すと
ちゃんとホモになれる
というか、
これを読んで
試してみようかって
考えただけでも
それを押さなくても
き ....
せんそうのあうとそーしんぐ
てきみかたりょうほうひきうけている
どこへだっていくしせいぎなんかしらない
おんなこどもだってへいきでころす
せんそうのあうとそーしんぐ
それはころしのびじね ....
緑色の小鳥が歌います
夜の夢という名の
美しく透明な時と場所で
小さな嘴で泣くように歌います
墜ちたら死ぬのさ
飛ぶしかない
飛ぶしかない
それが僕の一生なんだ
....
ぽん、ぽん、
ぱっ ぱっ ぱあ
ぱっ ぱっ ぱあ
ぽん、ぽん、
ぴーきゃら ぴーきゃら
ぴーきゃら ぴーきゃら
どら どら どら どら どら どら どら どら
ごん ....
雨のニューオリンズは、
曇った窓越しに少しぼやけながら
淡く水色に滲んではゆらめき
傘をさして歩くふたりを見るともなしに
鯰のフライを一口摘みながら
琥珀色した苦いカクテルを啜り、
ど ....
なんか
一生懸命名に
書いている
それが
他人様から
みて
あーだ
こーだ
と
いわれても
まったくお構いなしで
つまり、
あいうえお、
かきくけこ
って、アレ?
まだ ....
妖しく燃え立つ大地の
白く輝ける夜更けに
残忍な、
神々の祝祭が終わると、
廃墟に零れた
紅い 涙の滴りを吸って
一輪の、
ことばの花が咲いた
その名は、わたしたち
生け ....
魂を売りに骨董屋へ行った
もちろん詩人の魂は売れなかったが
特別な思想とか宗教をもたないのであれば
家の掃除とひきかえに昼飯を食わせてやると言われた
それじゃあ、と言って
骨董屋の凝固まった ....
垂直に伸びた滑らかな心地よい破滅が、
有機LED照明の夜を華やかな血の色に染めて
犬になる、坩堝に溶かされたユダヤの歴史を切なく青い闇に灯していた
まるで愛のない‥‥産地偽装した悦びの声と
そ ....
天かす饂飩がウマイ
ほうとうも好きだけど
立食いの鰊蕎麦も好きだけど
断然、味噌カツがウマイ
って、あれ?
まあいいや
炊きたてのご飯がウマイ
ピザトーストも好きだけど
ミー ....
天にまで届く巨きな思想が地獄からのび生えている
虫けらの死骸を運ぶ蟻のように
縦型の思想へ群がった神の似姿たちは、
あるときは雷に撃たれ
またあるときは激しい雨に叩かれ
赤い翼のある蛇ど ....
消えた夏の色はメロンソーダ
あれは遠いとおいむかし日ざかりの庭で
風もなく揺らいだ瞳のなかの碧
バルコニーへ運ばれたグラスを透かして
チェリーの沈んだ泡立つ海へと
白い帆に秋の風をうけて走る ....
錆びたトタンの切れ端を腹に巻いた彼には、まだ、顔がなかった。二十もすぎて今更もう顔なんて要らないよォ、という。が、顔がないので当然、話すのにも口がない。にもかかわらず、「家に住むのに屋根がナインだよ」 ....
あたらしい妻とあたらしい夫、
あたらしい家とあたらしい隣人たち
愚かで口うるさい奴らは死んだ
そして煩く吠える犬もいなくなった
穴の開いた靴下はもう履かない
寝苦しい夏の夜に鼾を聞くこと ....
海さんの自由詩おすすめリスト
(943)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ぼくは笑わない
-
atsuchan69
自由詩
5*
15-10-21
水葬
-
atsuchan69
自由詩
8*
15-9-11
やさしいことばで君をえがく
-
atsuchan69
自由詩
5*
15-8-11
賢者の椅子
-
atsuchan69
自由詩
2*
15-7-25
あの火、
-
atsuchan69
自由詩
7*
15-4-19
ラーメンと日本人_★
-
atsuchan69
自由詩
8*
15-3-18
伽藍の春
-
atsuchan69
自由詩
8*
15-3-1
ブルーランド
-
atsuchan69
自由詩
6*
15-2-16
神の名前
-
atsuchan69
自由詩
5*
15-2-7
漁師だぜ、とりあえず今日も_☆
-
atsuchan69
自由詩
18*
15-1-8
赤色104号
-
atsuchan69
自由詩
6*
14-12-9
なにもいらない
-
atsuchan69
自由詩
6*
14-8-9
妄信する肢体_☆
-
atsuchan69
自由詩
8*
14-8-4
カレーの庶民_★
-
atsuchan69
自由詩
6*
14-7-22
削除
-
atsuchan69
自由詩
5*
14-6-28
キングコング岬_★
-
atsuchan69
自由詩
3*
14-6-21
ホモスイッチ
-
atsuchan69
自由詩
4*
14-6-17
Private_Military_Contractor_☆
-
atsuchan69
自由詩
2*
14-5-19
夜の夢
-
atsuchan69
自由詩
12*
14-4-16
タカタカ
-
atsuchan69
自由詩
3*
14-2-13
ルイジアナ
-
atsuchan69
自由詩
4*
14-2-8
どうよ?_
-
atsuchan69
自由詩
2*
14-1-18
わたしたち_★
-
atsuchan69
自由詩
7*
13-11-25
グリーンピースの意味
-
atsuchan69
自由詩
9*
13-11-21
幸せの風
-
atsuchan69
自由詩
4*
13-11-12
まあいいや
-
atsuchan69
自由詩
5*
13-10-26
縦形の神話
-
atsuchan69
自由詩
5*
13-10-22
メロンソーダ
-
atsuchan69
自由詩
10*
13-10-17
Mein_Sohn,_was_birgst_du_so_ba ...
-
atsuchan69
自由詩
6*
13-8-26
ニュータウン
-
atsuchan69
自由詩
8*
13-7-28
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32