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声という声を泳ぎ切った星は
「優」という島に行きついて
そこからも笑いながら
切りすて別れあう

どっちつかずなため息は
底のない海に
小さい赤いシールになって貼られた
そこに何も ....
かん高いガダルの啼く声が
白群の山々に木霊して
間近に海を見下ろすメドの家の庭には
彩り鮮やかな草花が咲いていた

山腹にあるメドの家の赤い屋根には
ダ、ド、マ、の翅のある猫が巣をつくり
 ....
殴る、
蹴る、
電話が鳴る、
ルルルルルルルル
ルルルルルルルル
前歯が折れる
その顔で笑ってやる
生きてやる
まだまだ、生きてやる
電話が鳴る、
ルルルルルルルル
ルルルルルル ....
みどろの眼が睨んでいる
それを説明しては、いけないから
ボクはみどろのことは話さない
かわりに だーらんの花の咲くブーの森で
きのう夜の小人たちが踊った ギシキのことや
コーンベルべのたーた ....
晴れた日に雨靴を
履きたい気持ちを
雨の日に思いきり
傘ささずぬれたり


開いてしまったら
また閉めればいいじゃない
ひとつしかないのファスナー
そう思い込む
のだった
 ....
きみはどこに向かって
帰ってしまったの
それともまだ
帰り道のとちゅうなの

迷っているのなら
この手を見つけてほしい
ぜったいにぜったいに
離すもんか

きみのことをおも ....
草と魚の匂いのする
傲慢なことばに、
茹でたブロッコリーと
エディブルフラワーを添えた

ソースは煮詰めたバルサミコ酢
桜えびと蓮根チップスも散らして、、
皿はロイヤルコペンハーゲンのブ ....
聴こえるかい? プーチン、

 /////(ノイズ)。

私は詩人たちの口をとおして
今も尚、歴史を変えることが出来る‥‥

ウラジーミルは一九二四年一月二十一日に死んだ、
旧い日本式 ....
冬のあいだ降りしきる雪に閉ざされた最果ての地マンタに住む人々は、春の日を心待ちにしている。そして世界の終わりへとつづく分厚い氷壁前の広場では、毎年二月の初めにエロスを迎える祭り、オナ・フェラペリアが行 .... ひとの形をしている友は
寒い寒いくにへ行って
そのまま凍えて雪になった

ひとの形をしていない友よ
くちは利けずとも まだ
わたしの隣にいてくれる友よ
心臓などなくても
温かい友よ
 ....
好きすぎて噛んじゃったのかな?
鹿児島市平川町 平川動物公園のホワイトタイガー

お兄さん死んじゃったよ
死んじゃうとね、もう遊べないの

ホワイトタイガーのリクくんは殺処分されないのね
 ....
暑い夏がすぎた
ころ、
スーパーでは
松茸や
梨、
ぶどう、
秋刀魚が売られている

家では
百均かどこかで買った
ステンレスの型抜きを使って
たくさんの紅葉のかたちの人参を作る ....
うそみたいな
ねいきを立てて
みるく色の
おひさまのはーぷに
なでられて

しずかなおとが
きこえます
とおい とおい
そらの つまさきまで

「こんにちは」

 ....
悪の力について話すと、まずそれは人類が築いた膨大な量の知識であり、科学であり、文明の礎である。たぶんそれらは真の神を必要としない、もしくは、「悪そのもの」の究極の姿が‥‥いや、ちがう。むしろ「悪そのも .... 大粒の涙‥‥いやそれは悲しみというよりまるで馬鹿げてるとしか言いようのないほどの荒く凄まじい憎しみの雨で草木の葉は低くうなだれ足元はたちまち泥の河となった白く靄の立つ密林を飛び石のように跳ねながらやっ .... コの字の形をした控室に
ルームロッカーが並んでて
中身だけ抜き取られたように
ハンガーが各自一本ずつ整列している

その服を着て出たのか
それとも初めっから
誰もいなかったの ....
尚も人は、
七つの哀しみにわかれて
凍りついた虹の椅子に着座する
空はまだ無い

二度と汚されてはならない

新しい、昼と夜のために
星もなく陽もなかった
罪に染まった息を幾度もくり ....
彷徨っている、
京阪三条駅近くの篠田屋の
あの皿盛りが
なぜだか目蓋の裏にある
いや、それなら浪速区日本橋の
そば処まる栄のカツカレー丼だって旨いだろ
いやいや、やっぱり誰もがカレーハウス ....


私がひとり降りた夜
バスは静かに荒く息を吐き出しながら
また次の者を乗せ降ろしして
それ自体 拍動しながら
もう 見えなくなっていく
のこされた私は
安堵を荷物に 歩き出す
 ....
2年前に脳出血で死にぞこなって
子供の都合に出掛けるために
生き延びたのだと幸せを実感して

今このままの宝物ハウス

別名献本たっぷりゴミ屋敷

わからないから
わたしが死んじゃっ ....
先輩死んじゃったの
同窓生だと聞いてAmazonで古本買っていたけど誰かわからなかった。

先輩死んじゃったの
ネットで本名を検索して誰だったのかわたしの中で一致した。

生きている時に先 ....
ひとりで ずっと待っていた
帰省先で亡くなった男性が住んでいたアパートの
部屋の畳は思っていたよりきれいだったが
乾拭きをして ちょんと座って

ひとりで 届くのを待っていた
荷 ....
5月の陽射しは、
夏を隠した薄鼠色の空の隙間から
光の階段のように降りてきて
美しい虹を作り、
いくぶんつよい風を呼んだ

――さっと、

曇り空の幕を開けると、
碧と白のまだらな空 ....
いちごみるくのいちごとみるくをぱっくり分離した色の
花は散っていったけど
四月のバリアに張り付いて流れていったけど
またね

ありがちなころがる嘘につまずきたくて、
だけどおとなの ....
約三時間前にサイレンが鳴った
そのあとやけにテンションの高いリサイクル業者の声が一帯を過ぎる

テレビをつけて相撲中継

七年経った
母は画面に正座で向かったまま
頭を垂れて舟をこい ....
鮮紅色の空が液状に溶け出し、細かな雫となって降りそそぐとやがて男の立っている意味のない地名も時間のないそのマカ不思議な場所も遠く何処までも濃く赤みがかった不吉な色に染まった。白いガンダムは、オレンジの .... もうすぐ日がめくれ
いくつか数えた頃
かの女はバラをたくさん落としてきたが
もうプロポーズされることがなくなったからと
時ごと綿毛に包んで
夏の来ない春に明け渡そうとしている

 ....
紙を破いたら
鳴りやむことを知らない
何度も何度も波が
静脈から動脈に往復する

黄色の傘を置いて
小さな傘を置いて
歩いてきてしまった
わざと忘れてきてしまった

日常は全然ゆる ....
刎ねられた首の、落武者ヘアーの見慣れた顔がそこに在った。
所々に空いた障子の破れから庭の繁みを覗かせた薄暗い茅屋の畳のうえに
斑に変性菌類の付着した身体のない見慣れた鼠色の顔は飄々とした面持ちでご ....
わたりがにのフィデウアは、僕の恋人
半年に一回くらい、僕と妻は君を食べる
君はいつも白い渚からやって来て
まるごとぶつ切りにされ
黄昏の陽を浴びた二人に食べられる

君を飾る赤と黄のパプリ ....
海さんの自由詩おすすめリスト(2291)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
太陽が来る- 唐草フウ自由詩6*19-6-7
メドの赤い屋根の家_☆- atsuchan69自由詩5*19-5-29
ストレートプレイ- atsuchan69自由詩2*19-5-21
みどろの眼- atsuchan69自由詩2*19-5-13
待たない- 唐草フウ自由詩4*19-4-27
シークレット・ブーケ- 唐草フウ自由詩5*19-2-5
ことばの序破Q_☆- atsuchan69自由詩5*19-1-29
シベリアン・スイートハート_- atsuchan69自由詩2*19-1-22
ミルクの祭典- atsuchan69自由詩2*19-1-12
わたしの冬- 唐草フウ自由詩7*19-1-8
ホワイトタイガー- 鵜飼千代 ...自由詩15+*18-10-9
秋刀魚のパエリア- atsuchan69自由詩10*18-10-4
あさに_おわる- 唐草フウ自由詩13*18-10-3
神の蕾_☆- atsuchan69自由詩3*18-9-4
ビンタ_★- atsuchan69自由詩4*18-8-24
Air- 唐草フウ自由詩3*18-8-19
アメジスト- atsuchan69自由詩5*18-8-10
カツカレー_目蓋の裏めぐり_☆- atsuchan69自由詩4*18-8-7
Kodo- 唐草フウ自由詩6*18-8-4
終活- 鵜飼千代 ...自由詩6*18-7-11
ただ悲しい- 鵜飼千代 ...自由詩12+*18-6-28
緊張と弛緩- 唐草フウ自由詩6*18-6-10
恋人の来る場所- atsuchan69自由詩4*18-5-28
うらうら- 唐草フウ自由詩8*18-4-11
_- 唐草フウ自由詩3*18-3-11
歩行と舞踏_★- atsuchan69自由詩4*18-3-1
三月の花摘み- 唐草フウ自由詩918-2-24
こたえのない曇りの日に- 唐草フウ自由詩7*18-2-19
見なれた顔_★- atsuchan69自由詩5*17-4-10
わたりがにのフィデウア_★- atsuchan69自由詩6*17-2-11

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