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(じゅるりと甘い豊水梨
まだ食べさせられていない
疲れこんで放心
ひととおり過ぎてペタと座り込む)
 
一人で悠悠と横たわりながら耐える
くらしと
半生を捨ててあまい缶詰の汁に
溺れる ....
 
Curly and honey blond from his mom’s side,
Black eyes from my side,
He looks so gorgeous unde ....
 よく冷えた梨が好き
 隣席のあなたがそう言ったから
 出勤前に、この梨を剥く
 
 指先を滴るまろやかな甘い汁
 一切れつまみ食いしてる間に
 時計の針が進んでしまう
 あわてて梨 ....
樹々のささめき
秋のまなざし
土の殻を脱いで
風鈴と戯れる
あの風のよう
出奔し
残り香をたぐる
民族という幻想の
ゲル状の遺跡を渡る
無造作に繊細に
ごぜの指先の
せつなの逡巡 ....
まるで涙の川ね
 ルイ、リバー

わたしの胸に、
水音がせせらぐ

白い河原と、
仄かなことばが残した
透明な軌跡

ひとり、
揺らめく水に姿を映し、
零した、
 哀しみの、 ....
「逢う」と「会う」の違いが
分かりますか

「夢」と「現」の境目が
見えますか

埋火のような想いはどうやって消したら
よいのでしょうか

叶わぬ願いを此処に置いて行っては
い ....
北国ではもうほとんど涼しい。秋の陽。こどもたちのみずあそび。さきっぽを踏んづけて、長い青いホースにはとても小さな小さな穴がいくつも開いていて、そこからとても細い細いやや霧状の水が勢いよく飛び出してきて .... 妹とふたり
霧雨のシンフォニーホール

舞台の上はふたり
セピア色の照明に浮かび上がる

息を吸うたび
音が全身に満たされる

長く透き通る高音の波が
眉間を通過し
思わず目 ....
白銀なる
柔らかな耀き放ち
天空の
まん真ん中、
真ん丸に縁取り
幾つもの
歳月を踏み響かせる

御前、この地に人を繋ぎ留め
いくいくの果て宙へと解き放つ 、

陽に身を預けたあ ....
他人(ひと)のことを
悪く言うのは
言った自分も
傷つけてしまう
それでも言うか?



 ※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
了にもつと空筈だから
仕方なく数字の
られつでしたねローマ文字

きみとぼくと神とそうじゃない
者たちは異教徒だから
誰もが崇めるのは
なんだかんだ化学だったの
今も昔も現在も
ただ ....
女優は
お笑い

強いは
弱い

イカれは
まともなり

普通は
病んでる

私、モデルなんです
監督
監督じゃなくて上層だから

今日は
日曜日だから
月曜日です ....
忘れていませんか
と自分に問う私を
失われた記憶の空は
いつまでも青く
青く広がっている

絶対的に 失われた存在は
二度とここに戻って来ない
これでいいんだ
と自分に言い聞かせる私 ....
ある意味
本物だけが
残る
残った存在を
大事にしよう



 ※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
葉群れの揺れる
風吹かずして
緑葉の群れ揺れ

ゆうらゆうら 
ゆうらゆら

眠りながら夢見ながら
いつしか目醒めながら
意識に至り思考して
葉群れの揺れ見入りつ
思考の目の己を ....
どんなに断ち切られたって
生え出てくるものが在る、それっ!
過ぎゆくものの根っこを眼差す

今を生きるに全ての日々が凝縮され
全ての日々に今を生きるが凝縮され

あらわれ或る朝の
鮮や ....
この街から
本当の暗闇が消えて
どれほどの時間が
過ぎ去ったのだろう

街の暗闇から追われた
人ではない者達は
やがて人の内の暗闇に
棲みつくようになった

今宵

宴の余韻を ....
たぶん失望されたと思い
失望された方がいい

元々そんなデカいものではないので

ダメな奴だと思われてれば
イヤな仕事も回ってこない

これ、至高

ダメな人たちが、好きなんだ
 ....
細切れ時の隙間に

上弦の半月、今宵
黄白く耀き
傾く西の夜空に、
ヘッドライトに照り輝く
草群れの緑の青々と眼下、

見て魅入られ
刻み込まれる狭間の時に

ノイズ、ノイズ、ノ ....
さっちゃん

その絵のお空  きれいね

うん
見えるとおりにクレヨンぬったの
心を持った先生だった

さっちゃんのその画用紙は
全部が青色だけで塗りつぶされていた


園庭の ....
二十歳くらいの頃
梨の皮をビーラーでむいていると
それを見た父が怒りだして言った
「そんな梨は食べたくない」

わたしは内心、バカみたい、と思ったのだが
火に油を注ぐのも面倒なので黙ってい ....
次から次へと物事が起きる私は
次から次へと物事を忘れてしまう私は
次から次へと新しくなる。そうして
死んでは日々を生まれてゆく


それでも
なかには
おぼえている存在もあるのです
 ....
新米を炊いた
土鍋で炊いた

二人暮らしなので
小さな二合炊き

二十分蒸らして
蓋を開ければ
しあわせの香り溢るる

神棚に供えて
日々の糧に感謝

「こんな美味しい米 ....
足元の
石畳から
ひろがりつづける
あおうきの
さかい
とぽんと
深く

トビが
青浮いて

空のベンチから
晩の献立を
湖の
はるか稜線まで




/即興ゴル ....
鎮まる夜の静寂に
隙間のすぅうと
空き開き 、
奥まりいく
明るむ半月の照り返し
やはらかちかく
息を殺し潜むもの
息を潜め吹き返し出し

だれ?なに?
問えば 、

アナタの ....
目覚める
 と、
ここは深夜の密林

灯火に浮かぶダイニングバー

戦闘服のジェシカが店で
バナ・ナンカを刻む

よく切れる
薄刃包丁を手に、
ジェシカが正義を振り下ろす

 ....
  〇


きのう、友だちと水死体について話していたのだけれど、水死はかなり苦しいから、水死はしたくないなと言ったのだけれど、ヴァージニア・ウルフは入水自殺だった。ジョン・べリマンも入水自殺 ....
時は、風化の砂塵
  砂丘より 蒼い星を子どもたちが
みつめる
 大気のない無音のそこからみる
星は かぎりなくウツクシイ


集約される
かわらぬ 社会の列車は喧騒のすえ
プラット ....
ドラッグストアでペプシゼロとヨーグルトを買った。
夜の店内は空調が効いていて、白っぽくて、乾いている。

手をつないだ恋人たち、メガネを掛けた会社員、綺麗な身なりの女の人。
みんな等間 ....
有明の海岸から、薄気味の悪い歌が、聴こえてくる
ぺしゃんこになったアリンコが、必死で生き残るための道筋を探し求めている
マリリンマンソンが新聞を片手に、マイクマイヤーズが出演しているコメディショー ....
海さんの自由詩おすすめリスト(2639)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
旅がまたはじまる- 唐草フウ自由詩14*25-9-7
混血- 月乃 猫自由詩10*25-9-6
- リリー自由詩16*25-9-6
彼女のゼリービーンズ- ただのみ ...自由詩12*25-9-6
ルイ、リバー- atsuchan69自由詩19*25-9-6
逢坂(おうさか)- 夏井椋也自由詩10*25-9-6
ちいさい夏- 本田憲嵩自由詩1725-9-6
響き- 花野誉自由詩14*25-9-6
満ちる月下(改訂)- ひだかた ...自由詩7*25-9-5
※五行歌「他人(ひと)のことを_悪く言うのは」- こしごえ自由詩11*25-9-5
きまりさがり上がり- カッラー自由詩3*25-9-5
ずれとらん- カッラー自由詩225-9-5
送り火- こしごえ自由詩8*25-9-4
※五行歌「本物だけが_残る」- こしごえ自由詩3*25-9-4
伝播(改訂)- ひだかた ...自由詩425-9-4
せいっあっ- ひだかた ...自由詩425-9-3
暗闇坂(くらやみざか)- 夏井椋也自由詩7*25-9-3
ギャロップ- りゅうさ ...自由詩5*25-9-3
夜陰_、しずかえくすたしぃ- ひだかた ...自由詩525-9-2
さっちゃんの空_蒼風薫_____- 梅昆布茶 ...自由詩625-9-2
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石鹸の匂いのする、八月の- ねことら自由詩2125-8-31
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