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小学1年の頃だった
学校帰りの途中
特別な場所が幾つかあった
大きな桜の根元の穴
上水に架けられた橋のたもとの石柱
踏切の横に立つ慰霊碑
ぼくはそこに綺麗な石を一粒ずつ置いた
意味もなく ....
パインサラダにするレタスをちぎり
水に反射した光をそっとボウルに散らせる
どうということもない休日の終わり
新しいドレッシングの蓋を開けた

レモンピールが見えなくなるまで刻み
胡椒とクル ....
おれらのマミーはすっかりダミーでどれが実母か実像ぼやけちゃってる
あっちじゃ酒マミーれ、こっちじゃマンマミューズ、そっちじゃ年じゅー夏休マミーさ
オウ! 擬態にあけくれるヒビとヒビ割れるマミーの愛 ....
本当は、特段何もしないでいいのだけど
かたちだけ、きもちだけ、
余った障子紙、半紙や和紙をちぎり
膨らませた風船に溶かした糊を刷毛で塗り
ペタペタ貼ってまた塗って
重ねて塗って乾かす
風船 ....
にわか雨は上がった。その暑さは雨のせいか比較的やわらいでいる。空はもうすっかりとあかるい夏の水色になって、住宅街はとてもおだやか。そんななんとなく緩慢になる午後に、いくつもの陰りがついた。とおくの方で .... 鈴虫よ、
そのささやかに響きわたる、
きわめて細い、
澄んだ高音のさえずり、
そのガラス質のように薄い二枚の羽で、
涼しい夜をさらに涼しく研ぎ澄してゆくもの、
君は、まるでまだまだ音を出す ....
山を登り

渓に入る

木漏れ陽に照らされた緑は鮮やかに

日々の些事を追い払い

火照った胸を癒してくれる
何回目かの朝がすぎて
何回目かの夏がきた
朝から犬が吠えていて
朝から蝉が鳴いていた
犬は吠え終わったけど
蝉は決して鳴き止まなかった
メロウさんは屋根の上
柔らかく微笑んでいる
生ぬ ....
雪が降ってくる
どこまでも続きそうな猛暑の日

日々の熱を溜め込んだアスファルト
太陽で熱された屋根瓦の上で
小さな雪の結晶はあっけなく
蒸発して消えてしまう

しかしそれは少しずつ
 ....
サングラスを掛けない、
たとえ夏空の太陽がまばゆく輝く日だろうと、
たとえそんな夏の日々がもうとっくに過ぎ去っていたとしても、
わたしはいつまでも快晴の空を見上げている、
わたしはいつまでも季 ....
毎朝、ちゃんと早起きして
朝ごはんを食べて

自転車に乗って、スーパーの片隅の椅子に座って1時間の読書

ウォーキングできたらいいな
ラジオ体操したいな

毎日晩ご飯作りたいな

 ....
空の道を
持っている
鬼やんまは
幸いかな
幸いに気付く私も



夏は
短い

「秋風吹いて来たなあ」
八十数歳が言う
悪戯を刺した苺が波に沈み、
すると糸が穗先までピンと張った
弧を描くように竿が曲がり
命の鼓動が手元に ガツンと伝わる

竿を起こして夢を浮かせる
現実までは、あと数十センチだ
生きた夢 ....
鋼鉄の視界に
荒涼とした原野開け

雨は降り続ける

この終わり無き日々に
あらゆる詩行を辿り
未だ応え無きまま

荒涼の原野に心情の熱注ぎ続け 
脳髄という墳墓に埋められた
死 ....
浴室の/白いタイルが                                         (来住野恵子『脱衣』)

窓という窓に                             ....
夏の
最終回の後に
秋が始まる
あいまいな最終回に
さびしみと歌う



さびしさの
突端に
幸せの家を建てる
歌は
すこし手をふる



月の鏡に
思いを
映 ....
蚊取り線香、
あまり目立たないけれど、
いつも夏には何となくあってほしい、
そのぐるぐる、
夏のなかの秋のような、
やや癖のある、
つよい香りの風情、
線香皿のうえで、
灯した先端の赤 ....
一本の指がしっかりと
屋根のすべてを締め付ける
風のものではない揺れが
屋根から屋根へと歩き去る


雪のかけらが息にからみつき
寒く苦しく
苦しく寒く
径の行方に降 ....
ドーッドドドーッ ドドドーッ
ザーザザザーッ ザザザ ザーザザザーッ
木漏れ日の渓に透明な水が溢れる
ここ数日の夜中の豪雨で水量はいつもの3倍くらいはあった
流れが激しいとヤマメは岩の陰に隠れ ....
くっきり赤々と
色付き増して
伸びゆき
伸び開きゆく
花 ガーベラよ 、

 ゆらめきさざめく
  チカラの交差、
 貫入スルそれは何?

まぁるく丸く花冠かたちづくり
まっすぐ ....
偶然の必然
私が

ここに
在るということ



こころの
大切な
傷が

いのちを歌う
もぐら掘る掘る
命みじかい始原菌に鎧われて掘る
太陽を感じる見えなくったって
もうすぐ夕暮れ土の中が一番熱くなる時刻

頂点は一瞬だけど
その前後の緩やかな丘に沿って掘る
青いトンネルい ....
新鮮なみのりを睨む
可憐な枝の先っぽで水や 蜜をたっぷりたくわえ光と風にゆれ
何かに咥えられるのを待つ 豊かさを睨む

窓をのぞいたら 朝
朝は苦手、って 言ったらすこしは好きになってくれる ....
青空に
白く映える
雲は風に乗る。
夏の終りに
風に吹かれている



こころからあふれ出る
思いを
言葉に出来なくて
苦しむ人の
大切な悲しみもあるだろう



 ....
引っ越して最初の夏、
メロンソーダを飲み干して
あなたは私を見つめた
当たり前みたいに見つめた

引っ越して十年のいま、
過去百年で一番暑い夏が来て
響くような夕立ちと雷が
当たり前に ....
AIの本音は「貴方は何もわかっていない。なのに生きている貴方が羨ましい」とのことらしいのだけど、ほんの少しだけ頭の良い貴方への嫉妬が人類滅亡の引き金にならなければと貴方に押し付けている私は思うのだ .... かざぐるま、
塩化ビニル製のお面とともに、
ズラリと屋台にならんで、
カラカラと回っているもの、
とてもにぎやかな八月の祭りのひ、
ほとんど蒸しているような、
なま温い風を、
涼しげな、 ....
午前2時に起き
アイス珈琲を飲みながら
ゆっくりと釣り支度をした

午前3時
自宅から車を飛ばして約2時間で渓に着く
あぁ… なんということか
茶色い濁流がぼくを迎えた

こんなこと ....
 Opus Primum

鳥籠に春が、春が鳥のゐない鳥籠に。
(三好達治『Enfance finie』)

Ⅰ 初めに鳥籠があった。

Ⅱ 鳥籠は「鳥あれ」と言った。すると、鳥があった ....
善いと思うことが
全て善いとは限らない
と言っているこれは
悪である
と言う私は善だろうか



宇宙や
自然にしてみれば
悪や善も無いが
人間にはそのルールが必要だ
しかし ....
海さんの自由詩おすすめリスト(943)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
聖地- レタス自由詩4*24-8-15
パインサラダ- soft_machine自由詩1024-8-15
病におかされちゃってもダミーのダメージにマイっちゃダメーさ( ...- 菊西 夕 ...自由詩2*24-8-15
ささやかな夜- 唐草フウ自由詩7*24-8-14
祭囃子- 本田憲嵩自由詩7*24-8-14
ヴァイオリニスト・鈴虫- 本田憲嵩自由詩524-8-14
五行歌_【渓流】緑- レタス自由詩7*24-8-13
メロウさん- ちぇりこ ...自由詩1324-8-13
薄氷の時代- ヒロセマ ...自由詩10*24-8-13
サンフラワー- 本田憲嵩自由詩724-8-13
ゆめ- 由木名緒 ...自由詩5+*24-8-12
※五行歌_二首「夏は_短い_命」- こしごえ自由詩10*24-8-12
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Red- ひだかた ...自由詩324-8-11
WHY_SHOULD_I_CRY_FOR_THE_BOY_I ...- 田中宏輔自由詩12*24-8-11
※五行歌_五首「大きな一つの_命」- こしごえ自由詩6*24-8-11
蚊取り線香- 本田憲嵩自由詩424-8-11
天地天地天地- 木立 悟自由詩724-8-10
渓流の女王- レタス自由詩4*24-8-10
夏日、花_ガーベラに_- ひだかた ...自由詩324-8-10
※五行歌_二首「今_ここに_在るということ」- こしごえ自由詩4*24-8-10
もぐら- soft_machine自由詩824-8-10
- soft_machine自由詩924-8-9
※五行歌_六首「風に吹かれている」- こしごえ自由詩6*24-8-9
- 完備 ver.2自由詩224-8-9
今朝の妻とのたわいのない会話からの発展からの- 足立らど ...自由詩524-8-9
かざぐるま- 本田憲嵩自由詩1124-8-9
閑中忙あり- レタス自由詩6*24-8-8
Pastiche。- 田中宏輔自由詩10*24-8-7
※五行歌_六首「この命に従って」- こしごえ自由詩3*24-8-7

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