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薔薇色の大理石の壁
ふりそそぐシャンデリアの光
ペルシャ絨毯の幾何学模様を踏んで
白いドレス姿の君が浮き立つ

言い知れぬ暗みと喧騒の中を
艶やかな笑みとともに君が通り過ぎる
氷を砕き、 ....
  一 風呂

 陽の涼しい頃。
「お風呂からどうぞ
と彼女(?)は云った、
日本式の内庭に案内されると
葦簾張りの小屋に岩風呂があった

霞んだ白に残した青み、
空高く尾翼は全く見 ....
風が死んで、
また一人、また一人倒れ
アジアでは奇形の動物達が生まれ
生まれては殺されて

蒸せるような夏
君が棄てた女
――は、ブラウス姿で
ごろり仰向けになり
天井を見つめたまま ....
 朝露に濡れた葉のギザギザ。地表を這うように草木を透かして訪れた地獄の陽を浴び、緑に燦然とかがやく【ヤマソテツ】と呼ばれる羊歯を踏みながら言葉なき森の奥深く、「幸」住むと人のいふ原始の密林を駆け巡る雛 .... M子はさぁ、
ちょいと小柄な女なんだけど
子持ちでキャンキャン働くOLで
けっこう可愛いんだけど だいぶ生意気。

去年の暮れ・・・・部長とさ
ホテルから出てくるクルマに
サングラスかけ ....
 「らんらんらん。

  婆ちゃん、爺ちゃん
   レロレロ ばー
 わけも判らず学校に通う
ぶらぶら歩く道すがら
 ヘンな匂いのする
化学工場の辺り

  湿った塀のつづくデコボコ ....
ほのぼのした顔で
有るったけ ふみにじり、
思う存分に略奪して
走り去ろうと
する

 と、

足に纏わりついた母
「行かないでおくれよ

なんて云うので
「ああ、そう
お腹 ....
想いは儚く
残す轍 遠き道のり

荷の重さ 辛く、
そぞろ立ち止まっては
見上げる空の哀しみの果て

日ごと人目に
焼かれる背の
痛みさえ忘れる夢、
また夢の夢

花に狂う、
 ....
白藤の棚にそよぐ 薄紫の風に
邸(やしき)じゅう、色めきたつ菫(すみれ)たち

草葉の緑に、ふるえる白いドレスの君。
房を垂らした大きな帽子から、ほんの少し
零れる笑みと恥じらいを覗かせて
 ....
もはやしとではなかった 

つまり藻は、
一緒に暮らしていた椰子と
買い物に出、
花を買ったのである。

苛々 )))
「ちがうちがう、
もはやひとではなかった 

あ、
しと ....
薄闇に見る、葦の原
風に穂を激しく揺らしては堪えきれず
茎の根ちかく 折れ曲がり、
ついに起きることもない

飛沫の散る 河原の
無常なる日暮れを
化粧の崩れた女と双んで歩く
水辺の冷 ....
 未来から来たという」あなた
ノースカロライナ州シャーロットから
遙々、次元高速鉄道アムトラックに乗り、
核の冬に埋もれる アパラチア山麓を越えて
ジミー・ロジャースの歌声とともに
揺れる/ ....
 確かに 彼の家系は
イギリスでは卑しかったものの
今やアメリカにおいては、彼は大富豪
夢を追いかけ、ついに想いを実現させた

愛用のジェットで空をゆく
まぶしい空に白い軌跡を残して

 ....
世界同時革命の僅か数秒前――
雪の溶けた路面に滲んだ血の色を見下ろす
LED信号機と、旧いアナログの時計台、
やがて爆撃されるであろう
銀行、教会、幾多の官公庁

崇高な思想に値しない愚者 ....
  ○
   。 
  。 ゜ 〇
ぶくぶくと発酵し、
白く泡立った発話の音が
プチン、パチンと弾ける刹那
手織の薔薇に包まれた沈黙の森へ
貴重な琥珀金を含んだ飛沫を散らす、
ランゲル ....
ないよ、
とくにない
まったくない
と、いう事もないが

餓えもせず、
とりあえずは寝床もあって
飯が喰えたら 好しとしなけりゃ
テレビも見れるし、
女がいて
子どもが育って
ま ....
僕の名前はリナ・ローウェン、
かの大詩人が即興で名づけた
 ニックネーム。 )))
彼は人並みに僕を抱いて
  「もう愛してなどいない
            と、言った

そしてパリで ....
遠く隔離された蜜月さえ、
 幼けな想いは生きつづけて
  門番の見送るリムジン
   用意された約束の時を
    幾度も見つめなおす
     腕のブレゲ


   (いつの日か
 ....
ナベダ。と、いえば白菜
椎茸と人参、牡蠣も好いし
牡丹肉も好い、
豚でも鶏でも好いけど
鴨が好い。素晴らしく鴨は美味い

しかし皮ハゲも好い
肝をすり潰したやつとポン酢でいただく
そし ....
朝夕、ゲロゲロ唱える祈りの声が隣近所から
いや、TVをつけてもあちこちの局で
流される多種多様なゲロゲロ。
誰ひとり信じてなどいないが
とりあえず、まあ平和のために
皆は仕方なくゲロゲロと唱 ....
曙色の大気に染む甘美なる夢の輪郭
そよぐ小風に香るバニラの匂いとともに
家々のケーキを焼くオーブンから立ちのぼる煙
見渡せば、丘の向こうの不可思議な光・・・・
淡いピンクに赤を混ぜた規則正しい ....
 ゴロしがぐね、
かちゃときの罵びん

 よくとめの帰しに
   ガザン、
     パ毛。

 野の雲、身すらくも
  奈菜フェル 
   藻爬p数 )))

メレぬこし 花咲 ....
 「そうじゃなく、忙しくて

 「つい・・・・

 無視するつもりは終(つい)ぞなく
 なんとなく、踏んでしまった過ちの日を重ね
 やがて君たちが冷たくなって 眠る街に
 雪は降り積り  ....
 ここから最終行までを いっきに
  ロープで吊るし、
     よし ブランコだ

サーカスのはじまり
  はじまり〜
    のまえに
  「お腹空いてないかい? 

  ....
白い花弁に滲んだ色は、
褪めた肌の哀しみにも似て
わずかな岩の裂け目へと根をつけた
くらしの危うさを今も孕みながら
押殺した声の倹しい日々さえ底なしに
やがて崩れ落ちる恋に焦がれて

夢 ....
さらさらと、枯れ落ちた葉が
校庭を這う風に追われ
やがて空へと逃げてゆく放課後

音楽室のピアノはショパンを奏で
窓からのかよわい陽射しと
僕を汚す、黒板のひどい落書き

鞄を逆さにす ....
     干瓢もなく、
    胡瓜も
   ピンク色した田麩も
     高野豆腐もないままに
    風は吹き

    サラダ巻きでも、
     納豆巻きでも、
      鉄 ....
たとえ
 罪に赤く塗れても、
許しはいつも傍にいてくれる
 酷くさむい朝、
遅れて目覚めた僕に
 「おはよう。
という、君の柔らかな笑み

 テーブルの上のベーコンエッグ
淹れたての ....
ブリキのこうせんじゅうを片手に
いっしょうけんめい
ゆめなき夢をむそうするが
キャバクラのお姉ちゃんとえっちして
わすれちゃった、ゆめのなかの夢

しんぴなる
じゃあくなにおいが
鼻を ....
 午ちかくにもなって
太陽が燻されるように見え隠れする、
いたるところに立ちのぼる煙の墓標/廃墟となった街に
  なきさけぶ声、
 地上を這い回るかのような
低く呻く「うううう・・・・という ....
海さんの自由詩おすすめリスト(1878)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
The_Butler's_in_Love_☆- atsuchan69自由詩10*07-3-27
秘密- atsuchan69自由詩8*07-3-21
匂い立つ四月- atsuchan69自由詩11*07-3-17
郭公の見る夢_★- atsuchan69自由詩7*07-3-14
M子- atsuchan69自由詩10*07-3-8
妖しい色どり- atsuchan69自由詩10*07-2-17
かよわき人々- atsuchan69自由詩11*07-2-13
花弁- atsuchan69自由詩12*07-2-2
春の陽射し- atsuchan69自由詩7*07-1-30
怒りの日- atsuchan69自由詩5*07-1-30
月は、夜を照らすのも忘れて- atsuchan69自由詩8*07-1-27
///ノイズ&CM。_★- atsuchan69自由詩5*07-1-26
なんちゃって- atsuchan69自由詩12*07-1-22
ノーブス・オルド・セクロルム- atsuchan69自由詩9*07-1-17
スヴァスティカ_☆- atsuchan69自由詩8*07-1-9
何かひとこと- atsuchan69自由詩9*06-12-30
新世界- atsuchan69自由詩7*06-12-27
エメラルドグリーンの吐息- atsuchan69自由詩4*06-12-24
ナベダ- atsuchan69自由詩8*06-12-19
ゲロゲロ- atsuchan69自由詩8*06-12-19
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ゴロし- atsuchan69自由詩5*06-12-10
累積されたカン違い- atsuchan69自由詩8*06-12-8
サーカス- atsuchan69自由詩7*06-12-5
奈落に咲く_★- atsuchan69自由詩20*06-11-30
四次元のリコ- atsuchan69自由詩14*06-11-26
竜巻- atsuchan69自由詩11*06-11-23
冬空に手を高くあげて- atsuchan69自由詩10*06-11-22
漆黒のゆめ- atsuchan69自由詩7*06-11-20
獣の眠るかたわらで- atsuchan69自由詩9*06-11-17

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