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耳の不自由な彼は
音が見えた
と 言った

わたしには聞こえただけだった

目の不自由な彼女は
色が薫った
と 言った

わたしには見えただけだった

後ろめたくなかった
 ....
銀河の岸で
七夕の日
小鬼の私は
手紙を書いた
ムーミンの切手を貼った
 ひそやかに
 風 渡りすぐ音のする
 竹の飾りは夏をむかえて

 ショッピングモールで
 友人に勧められて買ったマーメイドスカート
 そのレモンイエローに、つい気持ちがはしゃいで
 揃 ....
夜をすぎて混ざりあった
イエローとピンク、
パステルカラーの朝が 
たなびく空に滲む

満ちた潮の香りと
膨らんだワンピース
裸足になったキミは、ひとり
貝殻の残骸を数える

砂浜 ....
白い紙の上にこぼれてにじんだ
わたしのかなしみ、
あなたのりんかく

揺れながら
つめたく細い流木のような腕を
にぎりしめたときを
かみしめる
揺れながら
幼子が ヒーローの名前 ....
 青いそらに
 一本の縄バシゴをかけて
 一人で昇って行くのだ

 小さくなってゆく姿を
 地上の人々は
 誰も気付かないままに

 陽に憧れてのぼって行くのではない
 高い塔か ....
5時30分に起床
アイス珈琲を飲みながらグールドによるバッハのゴールドベルクを聴く

           *

7時30分朝食を採る
納豆たまごかけごはん、残り物のチャーシュー、水茄子の ....
なみだ、
ぽろぽろと剥がれ落ちてゆく、
頑ななウロコの溶解、
あつい塩水が、
頬をつたうたび、
こころは、
飾らない、
まっさらな素裸になる、


なみだ、
かけがえのない、
 ....
納豆たまごかけごはん

自家製チャーシュー

丸ごとトマト

きゅうりの浅漬け

チョコレートアイス
渓に静と動あり

静は岩

動は水

森はそよぎ

小鳥がさえずる
明日の天気は午後から大雨の予報

明後日は1日上天気だという

日曜日は釣り人が押し寄せて釣りにならない

渓谷の王や女王に臨むのは来週になる

ただぼくは仕掛けを作るのみ


 ....
深緑の
葉の
光合成をする
魂(いのち)の
静かさ
 昔 暗い電柱の蔭に
 鮮やかな口紅を咲かせていた女と
 細くしまった腰をもった男との
 悲しい抱擁を見た時
 思わず浮かび出た詩は
 美しかったけれど

 月が厳しい弧を描く
 夏の ....
愛情の渡し方には方程式があるみたいだ
式を間違えると渡すことができない
そんな顔しないでほしかったけど
たぶん間違えたのは私の方だ

こんなに不自由なら
渡さずにしまっておくほうが良かった ....
これほど繊細で美しい釣り竿は無い
先端径は1mmを切っている
細くて見えない糸で
これで30cm以上の渓魚を釣るのだ
30本に上る竿たちは
袋に納めるとどれがどれだか解らなくなっている
仕 ....
文字通り{ルビ酒盗=しゅとう}というものは酒を盗む
土佐の山之内容堂公が名付けたといわれる
カツオのハラワタを塩辛にしたものだ
ちっとも生臭くなくて香ばしい
メーカーによってはとても塩辛くて食 ....
歩んできた日々を
振り返る

一週間前に通り過ぎたばかりの
森の出口で道は消え失せている

歩んできた日々を
振り返る

あなたが遺した道が途切れてから
見知らぬ景色の中を彷徨 ....
 いつか、詩人は、わたしに、森 鴎外の『舞姫』のパスティーシュを書きたいと言っていた。


 愛がわたしを知るとき、わたしははじめて、愛が何たるものかを、知ることになるのであろう。言葉の指し示す ....
サボテンとの別れ

きみとは何万語のことばを交わし
無言で見つめあったろう
きみはわたしの髭を
わたしはきみの棘を
お互い数え飽きなかった日々が
あえなく終わろうとしている

サボテ ....
7 いいいいいいいいいいい!
8 いいいいーーーーー
9 いいいいいーーーーー!
10 い
11 い
12 あぁ

13 うぇあ!
14 ぎゅぇあ
15 ぎゅえあ

18 
1 ....
涙の夜に
生と死を思い
絶望を失った。
生を楽しむ
そう決めた
明日は梅雨の中休み

曇りのち晴れだという

渓谷の奥深く入り

源流の王イワナを狙う

バッハの無伴奏チェロを聴きながら
未だ幼木の胡桃の木の後ろには籾乾燥施設があって
霧はそれらを囲むように包んでいる

疲労という疲労は
体のあちこちに固形物のようにしこりとなってとどまり続け
筋肉や腱を蝕んでいるような気がす ....
グラスの縁を
指でこする
音は
遠いあの日とつながっている
あの日もじんわりほほ笑んでいた
ゆっくり上がって
ゆっくり下りる

破綻のない円を
描き続ける密室の中

あなたと向かい合った

あなたが指差す方向に
ひきつった笑顔を向けながら
まだ信じることが下手だったわ ....
 陽のかげる時
 美しくなる人だった
 陽の輝く時は
 自分から遠くなった心を
 捜しかねているのだ

 まして雨の時など
 濡れた頬に
 昨夜のベーゼが生き生きと甦っている

  ....
「真実なんて、どこにあるんだろう?」と、ぼく。
「きみが求めている真実がないってことかな?」と、詩人。


でかかった言葉が、ぼくを詰まらせた。


文章を書くということは、自分自身を眺 ....
 朝から雨
 雨はすき間だらけ
 貴女へと降りそそぐ雨

 雨傘の下の
 雨漏り
 或る足音を乱す雨

 アルコールを和らげ
 甘く染まり
 悪童に遊ばれる雨

 雨に出会うと ....
大気の芯はつめたく溶けた硝子で出来ている

濃い影に瞳を浸し

耳は遠い過去でボートを漕いでいた

死んだ男の携帯番号を消していないのに気がついた

やせっぽっちの若造のまま逝ったやつ ....
風景が霞むほどの雨のあと
水たまりには青空が映る
梅雨明けも近い

空を見れば
もう次の雨雲が控えていて
ころころと変わる空模様

そんな空の下を
こどもたちが
笑いながら走ってい ....
海さんの自由詩おすすめリスト(2639)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
五感- 夏井椋也自由詩8*24-7-8
※五行歌「銀河の岸で_七夕の日」- こしごえ自由詩7*24-7-7
たなばた- リリー自由詩9*24-7-7
海の風- atsuchan69自由詩12*24-7-7
空白- 唐草フウ自由詩9*24-7-7
夢、- リリー自由詩8*24-7-7
日記- レタス自由詩4*24-7-6
なみだ- 本田憲嵩自由詩1024-7-6
_晩餐- レタス自由詩4*24-7-5
五行歌_【渓流】_- レタス自由詩7*24-7-5
五行歌_【渓流】釣り待ち- レタス自由詩3*24-7-5
※五行歌「光合成をする_魂(いのち)の_静かさ」- こしごえ自由詩5*24-7-5
赤い髪- リリー自由詩6+*24-7-5
すなわち- 四十万  ...自由詩424-7-4
渓流竿- レタス自由詩5*24-7-4
酔いどれの戯言- レタス自由詩5*24-7-4
- 夏井椋也自由詩9*24-7-4
Sweet_Thing。- 田中宏輔自由詩7*24-7-4
サボテンとの別れ- soft_machine自由詩624-7-3
叫び- 林 理仁自由詩2+*24-7-3
※五行歌「絶望を失った」- こしごえ自由詩4*24-7-3
五行歌【渓流】源流行- レタス自由詩5*24-7-2
霧の朝- 山人自由詩11*24-7-2
※五行歌「あの日もじんわりほほ笑んでいた」- こしごえ自由詩7*24-7-1
観覧車- 夏井椋也自由詩11*24-6-30
或る女- リリー自由詩15*24-6-30
The_Show_Must_Go_On。- 田中宏輔自由詩8*24-6-30
- soft_machine自由詩824-6-30
葬夢- ただのみ ...自由詩6*24-6-30
雨に濡れても- ヒロセマ ...自由詩12*24-6-29

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