そんなわけで
行くあてもないおれたちは
足元の小銭を拾いながら
真冬の街角をとぼとぼと
歩き回るぐらいしかすることがないんだ
無遠慮な視線を巧みにかわして
無機物の保護色を纏いながら
自 ...
ギターの弦掻ッ切るような
痺れるカッティング
苛立ちと陶酔の間で
完璧にチューニングされた
弦と弦が唸りながら
永遠にループする
刹那の爆発
歪みきっているのに
限りなくクリアな
耳 ...
大人はみんな寝ている
休日の午前6時
フリデリカは乱暴に町中のドアを叩く
「大変なの大変なの!」
子供はテレビゲームに夢中
休日の午前6時
フリデリカは大声で町中の家々に呼びかける
...
全体を凍てつくされた冬の森めぐりあえない君とは遠く
ちら と目が合った気がしたその刹那巻き起こる風紛れ込むきみ
お互いを知っているのに永遠に言葉を交わすこともできない
粉雪がとけるこ ...
振り解こうとしたその腕の力に
恐れ戦き
声にならぬ悲鳴を上げ
逃げ出そうにも逃げ出せず
生き抜く事は人の本懐であるとしても
手当たり次第しがみ付く執着心は
どうしてこうも醜いのか
...
まちがっても
君のようにはならない
の はずが
まちがったら
君のようにはならない
と いってしまった
優しくありたい
麦の 名付け親である
やさありは
泥の 炎である
炎の 中には
渦が 種をまき
炎が 燃やす
ために
優しくありたいは
麦の 呼称なのである
...
わたしたちが 生きるために
この土地を耕し 田をつくろう
ここには 水がない
あるのは 乾いた土地だけだ
それならば
水源のある 何処かの谷へ
水をもとめて ゆこう
...
あんなにも
街中が躍っていたのに
クリスマスは、もう
両方の視界を跨いで
遠退いていったね
‥貴方と私
色あせたイルミネーション
雪の花が咲くのを待つ
‥雪の降らないこの町 ...
北国へ向かう車内は変わり往く訛り現る境は白河
その昔一山百文言われたが今や尊う世界遺産
使命に河北振興掲げ上げ四季目覚しい吾未知の国
手を
両手を広げ、そらへ
飛ぶように飛ばないように広げ、手を、そらへ
色々と自由になった気がして
交差点を、待つ
輪郭を見ている
箱の世界にいながら
回転を繰り返すのは
いつも ...
いつもの手紙の更新を、また忘れたりしながら
滑り落ちるような坂を
今日は黙って落ちる
街外れの図書館はいつも通りの匂いがして
さらさらと視界が変換されていく
名前を名前と呼んだのは何 ...
*
結婚式場で新郎と新婦が腕を組んで
全てのテェブルの上の蝋燭に火を点けて廻る
テェブルの前に立つ新婦の腕を取り
新郎を突き飛ばした
足下にあるポリタンクの中の灯油をブチ撒け
燃え上がる炎 ...
深夜3時
こたつを囲んで
女の子と語り明かす日
彼女はもう眠たげなようでいて 尚
止めどなくおしゃべりはつづく
ねえ
しらないでしょ
私ほんとうはね
本当は
どこに帰るのだろう
などとは問わない
会社帰りの雪道
星だろうと
街灯だろうと
導かないのならば
ただの明滅だ
一歩ごとに
すり減っていくのは
靴底ではなく
今日の賞味期限 ...
とめどなく とめどなく・・・
意味なんて あるようでなくて
楽しくて 嬉しくて
同じ時を 二人で過ごせること
今年も残りわずかに
あと何回 こんな時を過ごせるんだろ
...
たくさんのひとたちの こころの宇宙から
彗星のように飛んできた ことばの粒子
たとえばそれは
ことばの大地 ことばの空気 ことばの海
神話の森 うたの川 文学の町並み
ことばの ...
鼻が邪魔になるなんて考えた事が無かった
背中から肩へ
肩から鎖骨へ
鎖骨から首筋へ
首筋を上に伝い
頬を数回啄み
唇へと向かう
けむり
鼻が邪魔になるなんて考えた事が無かっ ...
純情な人間の恐ろしい程真っ直ぐな愛に対して
其れを裏切ると言う行為程
暴力的な行為は此の世に無いだろう
大切な真っ白いワンピースを来た女の子に
無理矢理カレーうどんを食べさせるような
...
もう何が何だか訳が分からないよ
こっちへおいでって声をかけられて
素直にのこのことやってきたら
いきなり両手で突き飛ばされて
かと思えば突然抱き寄せられて
けれども次の瞬間には足払いされ ...
今日医者から
私の身体は蛾に反応すると告げられた
モス・アレルギー
地球上に蛾という生物が誕生してから
何万年
何億もの蛾が孵化し
死んだ
その死骸は粉となり塵となり
地球上に時を ...
きつねの師匠が言いました
この道はきつね道
とても厳しい道ですよ
きつね道を行くものは
みんないつか死ぬのです
脳が退化し
便や尿を垂れ流し
胃に直接流動食を流し込まれ
喉に穴を開けら ...
降り積もる
ジカン
キセツ
ユメ
イノチ
見える日
見えない日
浅草の古い映画館が
今年いっぱいで閉館になる
その知らせを聞いたのは
年も暮れかかっている師走だった
『映画館の恋人』
祖母は映画好きな人だった
忙しい母に代わ ...
人が死ぬときにする 小さな音を
まねしながら このうたを うたえ
生き死にのリズムで このうたを
「きみは いきろ ぜったいにいきろ
まっくら闇
煌々とひかるのがきみのひとみだけ ...
彼等は天使なのだから自由に降りてくる
ひとは誰も彼等の姿を見ることができない
彼等に思想はない
彼等は天使であり善でも悪でもない
天使は通り過ぎる
ありとあらゆるものを刺し貫き ...
朝。
夢からの目覚め、その一瞬の微睡み。
静寂
空気がキレイ。
自転車の鈴の音。
犬の鳴き声。
朝。
ベッドの温もり。
君の体温。
冷たい足先。
密 ...
信じてくれなくてかまわない
あたしはあなたをすきだった
それだけが、あたしの真実でした
口の中でいちごを
つぶす
ぐしゃり
ぼくのこいがおわりました
ぐしゃり
ぐしゃり
赤が滲む
酸味が舌を伝う
ぼくのこいがつぶれていきます
...
君は突然、高く美しい声で
僕の名前を呼んだ
君の優しい歌声に
うっとりしていた僕は
はっと我に返る
でも君は大舞台に立つ歌手で
僕はその中の一人の聴衆
どうして君が
僕の名 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冬の旅人
大覚アキラ
自由詩
1
05/12/29 10:03
音
〃
自由詩
1
05/12/29 9:49
フリデリカ(「ミーミームウ」みたいな詩になる予定だった歌)
和泉 誠
自由詩
1*
05/12/29 8:27
シロ
一代 歩
短歌
4*
05/12/29 7:54
傷痕
恋月 ぴの
自由詩
11*
05/12/29 6:41
和解
米倉瑠学
自由詩
0
05/12/29 6:36
やさあり
奥津 強
自由詩
2*
05/12/29 6:23
生きるために
馬場 こうい...
自由詩
2
05/12/29 3:24
何にも染まらない黒の
LEO
自由詩
3*
05/12/29 0:40
白河以北一山百文
十六夜
短歌
1
05/12/29 0:34
ウインカー、揺れる方へ
霜天
自由詩
8
05/12/29 0:18
オレンジジュース
〃
自由詩
4
05/12/29 0:17
ロメオ&ジュリエッタ
虹村 凌
自由詩
0
05/12/28 23:14
女友達
和歌こゆみ
自由詩
1*
05/12/28 22:57
くつぞこ
たりぽん(大...
自由詩
8
05/12/28 22:56
大切な人と。
空 春色
自由詩
3*
05/12/28 22:53
夢の飛行船
馬場 こうい...
自由詩
2
05/12/28 22:45
誰が為に煙草は燃える
虹村 凌
自由詩
0
05/12/28 22:42
カレーうどん
〃
自由詩
1*
05/12/28 22:31
一体全体君は僕に何をどうしろって言う気なんだ?
和泉 誠
未詩・独白
1*
05/12/28 22:16
モス・アレルギー
北乃ゆき
自由詩
4*
05/12/28 22:03
きつね道
チアーヌ
自由詩
3
05/12/28 21:58
毎日
cyuma
自由詩
0
05/12/28 21:50
映画館の恋人
蒸発王
自由詩
4*
05/12/28 21:24
生き死にの音のうた
第2の地球
自由詩
11
05/12/28 21:12
蒼白の天使
佐々宝砂
自由詩
9*
05/12/28 20:50
あさのあお
ナイトー
自由詩
2
05/12/28 20:12
あなたに見えなくても、たしかに存在してるもの
逢坂桜
自由詩
2*
05/12/28 19:25
すとろべりぃどりーむ
北乃ゆき
自由詩
2*
05/12/28 19:02
君と僕と大舞台
和泉 誠
自由詩
0
05/12/28 18:56
6446
6447
6448
6449
6450
6451
6452
6453
6454
6455
6456
6457
6458
6459
6460
6461
6462
6463
6464
6465
6466
6467
6468
6469
6470
6471
6472
6473
6474
6475
6476
6477
6478
6479
6480
6481
6482
6483
6484
6485
6486
加筆訂正:
フリデリカ(「ミーミームウ」みたいな詩になる予定だった歌)
/
和泉 誠
[05/12/29 9:31]
一応完成です。
君と僕と大舞台
/
和泉 誠
[05/12/28 19:48]
最後に一小節追加。
君と僕と大舞台
/
和泉 誠
[05/12/28 19:28]
これで完成です
君と僕と大舞台
/
和泉 誠
[05/12/28 19:10]
最後をちょっと修正
7.34sec.