ぼくはときにイカサマを愛し
嘘をつくことに夢中になる
やがてスルメみたいに
熱が冷めると
かなしいものを反らせている

反らせる部分でぼくは
誰かと繋がっていたくなる
ぱちぱちと吸盤が ...
にゃーにゃーにゃーにゃー

今日の朝飯何かにゃー
朝飯なんざあるかいにゃー
今日の夕飯何かにゃー
魚屋の主人にねだったろにゃー
ノラのおいら達にゃキャットフードなんか贅沢にゃー
マグロの ...
足跡つけて泥の塊は砕いていけ
ドーンダーンドーンダーン
地面に根を張りながら
根をはがしながら歩くんだよ
そう、完璧にひっついちまう前に足上げるんだ


コンクリートばっかりな世の中だか ...
ゆめの丘のひだで
   呑ん平のように
おのれの齢をわすれている
    セピアいろのねぼけ顔がある

ゆめの海のうえで
   ウインドサーファーのように
おのれの齢を誇示している
  ...
君はただじっと、守り続ける

君の大切なもの全てを

たとえ長い年月が世界と君とを違えても

その心だけは、けして枯れない

老木コンスタンティン

君が騎士であるが故に
泪が 手のひらに零れ
想いが 君へと零れ落ちる

伸ばした先に 心が在るなら
僕は 迷いなんてしないのに

想い合う 手のひらが
いつも傍にあれば 何もいらない

想いが 僕に流れこ ...
風にさわる手を
持っている 心

揺らいでいるのは
壁の外 ではなくて

壊す意味も途切れた
伏せた目の奥の ハンマー

持っていられない 紋様を
さらして 威嚇する蝶

かが ...
        1
ひかりがなく照っている太陽は、世界の黄昏を
予言して、黒いかなえた起点を、再びふまずに、西を眺めながら、海が飲み込む土地をたんねんに探していく。太陽は、誰もみたことがない、隠し ...
おとぎ話に現れるような青いガラス張り、きらきらと光る円形の家、艶やかな肉体を生きる双子の姉妹が住んでいる。空気が呼吸している肌を一枚脱ぎ捨てる、瑞々しい体液の雫を垂らす木々、凍る岩。双子の姉妹が暗闇の ... チョコでは暖められない冷たい優しさ
僕は気付いた 君を抱き締めた時に
「チョコなんて儚い恋みたい」
そう言って笑った意味
中途半端な「愛してる」
浮つきながら繰り返して君の中で溶けてく
抜 ...
卒業式に

思いを寄せる

あの人に

この思い

伝える

勇気など

この僕に存在無し

このもどかしさは

どうすればいいのだろう
ひとに頼ることのなかにも熱はあり
うつむいた舌打ちにも聞かせたいひとがいる
呼び出され 土を蹴るようにドアから
まっすぐに目指す先には
何もないかもしれないのに
ただ まっさらな空があるとい ...
冬になると
海水が凍って
氷の白い泥が海に溜まる
その中で薄くはった
産まれたばかりの流氷は
波の寝返りにあっさりと壊され
お互いを削りあい
まるで蓮の葉のような
角の取れた丸い薄い氷 ...


冬という字

それは

ゆきだるまの目とかの
くろいもの

アレで出来ている

たぶん
そう
焚き付けた割り木が
煙と 灰に
分かれていく

土に根を張り 
陽の光を 葉に受け

倒れたら
日陰に 宿るものを 育み

倒されたら
日なたに 凍える者を 暖め

遠い水脈 ...
「私がおばさんになっても」と森高は歌った
ついこの間のことのようだけど
もう十二年も前の話だ
その年に僕らは結婚した
つまり、僕らが結婚して既に十二年たった
ということだ

僕は一度、交 ...
白について
考える

 白といえば
 我が家の飼い猫
 うどんこ

 呼び名は
 うどんちゃん

にゃー

 彼は
 ある朝
 国道を
 横切ったら
 そのまま
 戻 ...
後ろばっかり向いてるから
うまく歩けてないぞ
来るものすべてはねのけた
何がそんなに怖いんだ

他人を受け入れる事は
自分を受け入れる事より難しくて

餌をもらって喜んだ
それが毒だ ...
薫風の夜には踊るよ
こんな夜は久しぶりさ

白金色の月がやけに明るいんだ
漆黒の彩りを熔かしてく月光

いいじゃんか たまには

ケダモノよ眠れ


夜風にまざった香りに惑 ...
天国を見る・・・我々の聖地は、太陽の歪曲された現実にある。そうだ、歪曲されているから、
太陽は、天国を見る。

私達の大地は、私達の腹部にあるために、私達は、わ、た、し、という言葉の局部を破壊し ...
嘘である。全ての物事は虚構により、成り立っているのである。のため、私が、どんなに嘘を書こうかつこうが、現実は、私の視点から成り立っているものなので、虚構なのだ。

どんなに愚かであろうが、知った事 ...
地中海といえど
地中に海はなかった
あるのは焚き火の跡のみ
煙は方角を知らない
はにかみながら
風の渦に飲み込まれる
まるでそこに
海があるように
飲み込まれてしまう
君がはや泣こうとしている

握りつぶされる二つ割りのバレンシアオレンジ
日本列島を雲の太股が締め上げじわりと性器が湿る

僕も泣きたいけど泣けない

フィクションの積み木がカタカタと音を ...
君の気持ちをわかってあげられなくてゴメン。
君を幸せにしてあげられなくてごめん。
思った以上に幸せな日々をありがとう。
すべてを記憶の片隅に追いやってしまってもいつか思い出すこともあるんだろう。 ...
浜辺に漂いついた瓶のように
ひとり暮らしの郵便受けに
届いた宛名違いの封筒は
丁寧な文字で
差出人の住所

きっと昔、この部屋に住んでいた
誰か宛の誰かの手紙
なにかの縁だろうと
不 ...
光をうみだすものの哀しみも痛みも絶望も、
それを求めるどれだけが判り得るだろうか。
光の中の闇を、一体誰が何が気付けるのだろうか。

いつだって、
闇を見付けることよりも
光を生み出すこと ...
"あなたの為なのよ"

そう、言葉の裏に書かれて吐き出された言葉は
遠い未来のためであって、
今日を、今を生きるわたしのための言葉ではなくて
今日、今のわたしが欲しい答で ...
Dada!有給休暇で北へ行く
スケッチ帳片手に町の端を収集気分で切っていく
そういう暮らしに憧れなくもないね今日の月はやや明るい
あーまたどこか行こうか
あー
また
どこか
...
とてつもなく怖いものだけど
限りのなく優しいもので
そのうち意味すら解らなくなって
またある時意味を噛締め
涙を流す

でも今
意味の解らないままの人が増えて
当たり前のこととなって
...
いつまでも続くといいね
つながりは離れないまま
穂先だけ実っていくといい

そしてコウベを垂れ
時折
お互い顔を見合わせて

笑う

たったそれだけの

コト

繰り返して ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
イカサマから視覚的に繋げる孤独tonpek...自由詩10*06/3/12 16:42
_瀬冬翼流未詩・独白106/3/12 16:23
コンクリート自由詩006/3/12 16:13
落人の詩(十七)信天翁自由詩106/3/12 15:51
老木コンスタンティン美味自由詩1*06/3/12 13:33
手をつなごう自由詩1*06/3/12 13:23
いるはずなのに砂木自由詩6*06/3/12 12:31
偽・大洪水—散文詩前田ふむふむ自由詩4*06/3/12 12:21
青い円形の家—双子の姉妹自由詩4*06/3/12 12:11
チョコレート電脳ノコギリ自由詩206/3/12 11:36
思いを寄せる 卒業式こめ自由詩306/3/12 9:22
淑女走れ走れ吉岡孝次自由詩006/3/12 9:13
蓮葉氷の路蒸発王自由詩6*06/3/12 8:54
日朗歩野自由詩306/3/12 8:18
かえす砂木自由詩7*06/3/12 7:27
もし君がババアになったらたもつ自由詩15*06/3/12 7:07
アザラシと戦...自由詩9*06/3/12 6:06
衝動じゃこ自由詩206/3/12 3:21
薫風の夜なごまる自由詩1*06/3/12 2:14
酔中乱文奥津 強自由詩106/3/12 1:56
途中から酒が入り、薬ともあい混じって、多分翌日は忘れているで ...散文(批評...106/3/12 1:51
「地中海」プテラノドン自由詩2*06/3/12 1:20
君が泣こうとしている右肩良久自由詩206/3/12 0:46
しろ。未詩・独白106/3/12 0:40
あの、手紙はたりぽん(大...自由詩13*06/3/12 0:29
対極明空自由詩006/3/11 23:47
誰が為に。自由詩006/3/11 23:46
月を見て泣こうよ半知半能自由詩106/3/11 23:31
生命粕身鳥自由詩306/3/11 22:44
稲穂のようにmac自由詩106/3/11 22:39

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加筆訂正:
ナイーブ/よーかん[06/3/12 8:15]
またしました
/アザラシと戦うんだ[06/3/12 6:10]
微調整しました。
a sense of distance/朱華[06/3/12 3:02]
語尾を少し修正。
ステラマリス/キリヱ[06/3/12 1:13]
御教示頂いたので、色々直しました。最後だけ、文語に上手く変換出来ません。少し、考えてみます。
偏光由来/ヤギ[06/3/12 0:25]
はがれるだろう→はがせるだろう に偏光。
6.05sec.