紙屋町から橋を渡ると
折り鶴に祈りを捧げるための
順番待ちの列
それは確かに祈りのかたちだが
朝夕の公園掃除とは
似てもにつかない

ベンチに座り
おにぎりを取り出すと
えらそうに鳩 ...
湯気の中 愛の言葉を 囁かれ 貴方は一人 麺食らっている


「お返事」を 麺ごと伸ばす 極悪人 胡椒がわりの 沈黙楽しむ
そこにあたしを形づくる情報が載っていて

あなたの中にあなたの情報がひそみ

それらはどんな方法で共鳴しあって

めぐり会わせたのでしょうか

この広い世界で
セックスしましょ
とびっきり気持ちいいやつ
底なしだから絶対に近づいちゃダメだ
あなたはわたしの手をしっかりと握りしめて
沼の縁から大きく距離を置いて
濁った水面に視線を落とした
ときどき
得体のしれない気泡が浮かびあがってきて
...
名前を呼ぶことさえ躊躇った日々
嬉し恥ずかしいと赤面だったと思う
だから、僕は君としか呼んだことがなかったね

初めて二人で観た映画
その時流行りの純愛ラブストーリーだった
お互いの名前を ...
数千の水仙で垂線を降ろしたてまつり垂涎の水煙もて粋(すい)とせんとす 私のこころは晴れないまま

微笑むそらは
私のことなど待ってくれない







待ってなんて言える程強くない
スーツを着た蟻、粧し込んだ蟻
行列作ってバスに乗り込む
トウキョウシンジュク
混沌中枢
今生きてるのは僕らだけ
奴らはみんなエキストラ


「何かに向かう群衆の流れに逆らって歩いている ...
熱出したときの舌みたいなからだ
23時に絡め取られてたぶん今日の西日のせいだ
歩くときはいつも
見ている


電車に揺られている舌、たちが、
相槌のようにはずむ
電線の波打ちが速すぎる ...
貸した本返されぬままフラれたよ

目を覆うちょいワルファッション親父まで

自分まで刻まれるようなシュレッダー

あいうえおかきくけことてたちつくす
手につかず




風がそよぐ木陰の中を
散歩途中
ドブに足がはまる(なぜここにドブが)
(手でアリを潰した/そうしようと思ったわけではなくて)
そっと足を引き抜くと
膝は真っ赤に ...
 勢いこんで始めてしまった「近代詩再読」シリーズ。前回は長い詩暦を誇る草野心平をとり上げたが、今回はいきなり立原道造である。草野心平は八十過ぎまで生きていた人だが、立原道造はわずか二十四歳で亡くなって ... あたし せかいの
ひとかけらで
あるはずなのに
どこにも はまらないの
なんにも はらまないの
水平線に燃える虹
湿った土の上に立ち
海を見つめている双子
山は鳴り
鳥は飛び立ち
月はあふれ
浪へ落ちる



谷が川を分け
瀧が生まれる
炎が川を流れる
{ルビ速 ...
あのころに比べたら変わったと思うけど
やっぱり君の前に立ったら
あのころのように僕は泣くだろうな
やっぱり・・・

始発を待つ 4月の風
今朝も小鳥が空に歌って
無理やり世界を明るくして ...
ぼくは詩を書きたい

ふさわしい名はつけるのではなく
生まれるのである

今日もまた

朝の散歩をしていると
葵に出会いました

人が生まれるまえから
そこにあり
その葉は人の ...
薄っぺらすぎてまともに歩けないくせに

ことばの無駄毛ばっかり気にして前に進めず
何もわからず ポロポロこぼしてばかり
これじゃただの泣き虫だね 

追いかける毛むくじゃら

また泣い ...
  つれづれにつつじが丘の坂道で
  おもいがけなくつぶやいたのは
ちからを使いはたしたからだろうか
            それとも
 歳月をシャボン玉のように弾いて
  はじめてわかった ...
答えを伝えきれないまま
約束は坂道を下ってゆく
薄桃色したあなたの夢は
風に吹かれて宙を舞った

遥か春はまだ風と歌って
気付かぬままに通り過ぎ
身を置いた生温い空と夜
上り坂がやけに ...
ひとりの人に
ひとつのサイズだけがある
それはごまかせない
じぶんじしんしかだますことはできない

ちいさすぎる人がいる
それがぼくではなかったのは
ただのぐうぜんなのだろうとおもうと
...
新しいリズムはとりあえず不要です、
ただ一つのリズムを繰り返してください。
確実に、丁寧に、譜面を追ってゆけば、
高まりゆく陶酔がそこにあります。

繰り返し繰り返し繰り返すリズムは ...
長いこと油を注してくださらないので
歯車がきしみます。
近ごろはゼンマイも巻いてくださらないので
動きはすこしずつ鈍くなってゆきます。

けれどわたしはまだ動けます。
きこきこと歩きます。 ...
確かに君の胸の鼓動の音は聞こえる

けどその音の本体が見あたらないよ

愛しい人から作ってもらった

ミサンガは君が置き手紙を残し

出てった日にプツリと切れた

そのミサンガに込 ...
手に吐きダコができてるじゃない
吐いてばかりいると歯がボロボロになるよ
下剤を使った方がまだマシだけど
吐かなければならないのなら吐くしかない

気が滅入ったら口紅を変えるといい
...
先生は何時だって正しかった
僕等は何時だって間違っていた
それでも僕等は僕等を正当化するのに精一杯で
何時だって先生を毛虫みたいに嫌っていたんだ

何もわかってねぇって殴られた

行儀良 ...
ピストルズのシドみたいな顔している赤ん坊程の大きさのキリギリスを
僕はブリティッシュ・パンクなラバーソールで踏みつぶした
ピストルズとは無関係なナンシーみたいな
そんな断末魔の声が聞こえた
...
五月の あまりの美しさに

ことばを 失ない

その 緑 みどり…


 透きとおる五月

 優しさにみちて

 息 と 声 は

 とおくあおく 呼ぶ
...
 さつき晴れ
 疏水を十石船が波しぶきをあげ
 行き来する

 子供達は太陽の子
 眩しい日差しの中を飛びまわる

 一人で佇む伏見港公園
 柳が風に揺れている

 僕の心のよ ...
――そのことが村人に大へん親しまれもし喜ばれもしておりますぞ。――[ 1949-12-18 ]

彼岸が近い。水面に村の景色を映せるといいと思った。旧い物語は再現できないが、うたかたの映像では、父 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
使者とは呼ばない、鳩よたりぽん(大...自由詩12*06/5/22 0:39
_10010短歌006/5/22 0:37
遺伝子茜幸美自由詩0*06/5/22 0:30
紫煙堂イズBurning虹村 凌自由詩1*06/5/21 23:56
アンテ自由詩506/5/21 23:43
呼び名海月自由詩1*06/5/21 23:42
水仙10010自由詩106/5/21 23:34
嵐のあとfuchsi...携帯写真+...406/5/21 23:34
十円ギャング風船ヤング/N自由詩306/5/21 23:30
かざす船田 仰未詩・独白206/5/21 23:09
心の中がよく見える五月かな新守山ダダマ川柳606/5/21 23:06
手につかず加藤泰清自由詩206/5/21 22:49
近代詩再読 立原道造岡部淳太郎散文(批評...15*06/5/21 22:22
そろもん(ブルーデイの話)みつべえ自由詩606/5/21 22:09
灰 Ⅱ木立 悟自由詩206/5/21 22:04
始発電車ケンタロウ自由詩206/5/21 21:33
ぽえむ君−葵詩−ぽえむ君自由詩6*06/5/21 21:29
パラパラ漫画の主人公アサリナ自由詩3*06/5/21 21:25
にびいろの叫喚信天翁自由詩206/5/21 20:40
ふわり雄太自由詩006/5/21 20:11
サイズこそすべてZUZU自由詩206/5/21 19:52
Don't move too fast, please佐々宝砂自由詩3*06/5/21 19:51
あけがた自由詩206/5/21 19:49
雨上がりの蜘蛛の巣は綺麗になったよこめ自由詩306/5/21 19:48
あからさまに言うなら佐々宝砂自由詩0*06/5/21 19:48
沼先生なんていやしない虹村 凌自由詩2*06/5/21 18:52
キリギリス自由詩0*06/5/21 18:33
五月の朝まどろむ海月自由詩4+*06/5/21 17:26
伏見港公園山崎 風雅自由詩6*06/5/21 16:12
むかしゆかしあきろともろ自由詩006/5/21 16:01

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