霧のかかった幻のなかで
俺は一人佇んで
通り過ぎ行く人や車や季節を
ぼんやり眺めている
救急車が夜の街を支配する
隣りの部屋では
まだ若い大学生が
寝息を立ててるのが ...
うまくいかない毎日に
うんざりしながらも
今日も煙を吐きながら
最前線へ向う
魂は血みどろになりながらも
ただ、この地球に留まることに
希望を探し
自分のちっぽけさを ...
それでも、あたしのブライアンは
はっ、はっ、はっ、はっ
なんて、口をあけてからだぜんたいで呼吸をして
わずかに首を傾けているだけだったし
こ ...
死にたいと
言えば自分が悲しくて
せめてシャワーにまぎれて週末
我が命幾千億の転生を
過ごしおりしか銀河輝き
転生を重ね重ねて積みし骨
量を重ねて{ルビ大山=たいざん}のごとく
世の終わり悪を孕みし終末が
...
あの娘は世界を見つけた
そこには世界が広がっていた
周りをどれだけ見渡せど
世界だけが広がっていた
縮み上がるような冷気の中で
小さな小さなこの場所から
世界を知ってしまっ ...
私の心を哀しくさせる
温かく強い光は天高く遠のき
私は切ない気分になる
枯れ葉舞い散る風の中
私の心は千々に乱れる
秋風よ
どうか私の心から温もりを奪わな ...
カステラたべたい
ロールケエキを
うちでは
ばあちゃんが
カステラとよんでいたので
いまもそれで通る
家庭とは
そおいうものである
ちなみに
ブランデーケエキや
...
(それは罰でしょうか
それともただの汚辱でしょうか・・・・・・)
樹の幹につと掛けられた梯子に登ったのは
愚かさでしょうか
それとも下卑た好奇心でしょう ...
悪夢に魘され 目を覚ます
暗闇に 君をさがしても 見つかるわけもなくて
僕はイヤな汗を背中に残したまま 少しだけ熱い額に 手を翳すのだ
泣かないで。どうか。僕の愛で 君の身体はもう守 ...
細胞すべてが気づいてしまって
指の先から砂になる
寒さの合間で魚を逃がすと
私の鬼が ホウ と鳴く
息をするのは喉でない
呼吸をするのは肺でない
青い一つが ...
窪んだ目と
掠れた声で
それでも
微笑んでくれた
あなたは
そうやっていつも
きっと辛い時も
きっと苦しい時も
我侭で屁理屈好きで
拗ね者を装う愚息を
だいぶ痩せたねっ ...
冬のすじ雲に
数羽の鳥が列をなし
横切ってゆく
あの空は海
冬の枯れ野に
数羽の雀が群れをなし
降り立ってゆく
この地は空
天は恵まれ
幸福は満たされ
その喜びを
地へと ...
いつも眠たいだけの目が
パッと開くような
あなたが放つ言葉
矢のような
熱い
冷たい
言葉
眼差しの
赤
青
黄色
無視できない
みんなでやればこわくない
自分を守る ...
前しか見てねえ 上しか見てねえ
12月であろうが何月であろうが
詩人は走らなければならんのだ
走るように詩を書かねばならんのだ
感情の爆破装置はいつでもスイッチオン
そうでなければ嘘だろう
...
つい さっきまで
おかねを かぞえていた
手で
詩を かぞえてみたら
にそくさんもん だった
【第一幕】
あたしは不出来なお人形。求められるモノは貴方への絶対の従服と忠誠、そしてこのカラダだけ。他には何も要されない。誰もがあたしを自分色に染めては透り抜けてゆく。それでもあたしは、唯の ...
ねぇ、どうして海が碧いのか知ってる??
それはね、空の蒼が映っているからだよ。
じゃぁ、どうして空が蒼いのか、知ってる??
そうだね、きっと、世の中の全ての悲しみを知っているからだよ。
...
海の音は巻貝の中に閉じ込められた夢の残滓である
それは耳の奥で息を潜める
息を
息を潜める渦巻いた器官のひそやかな記憶である
僕は肺魚の涙
細かな砂粒の上に身を横たえて
黒曜石のつやや ...
風紋をつまみ
風紋になり
つままれ もどり
風紋に満ち
{ルビ真沙羅=まさら}に揺れて
刺すように
さすり さすり
骨ひたす色
踊る{ルビ要=かなめ}
花 ...
雲だらけの
空
住居 見知らぬ
住居だらけの
風景が切れて
河だった
対岸が見えない
河だった
流れる音が聞こえない
河だった
歩きつかれて
白土の土手に
腰を下ろ ...
「お前はヒーローじゃないんだよ。」
会社の上司によく言われる。
芋焼酎の甘美な力を借りて。
人生について語るとしばしば指摘を受ける。
積極的にヒーローになろうとしては ...
まだ、くすみのない白い記憶
断片的に刻まれるのは
何色の季節?
自分の器
お前の気持ちはわかる
出来ること
それは
お前の痛みを感じること
お前は藁をもすが ...
たとえば 空に思う様 線を引くように
臭う 修正液で
東京の地図を買い込み線を引く
川崎の地図に新しい線を引く
真っ白の線は やがて 空と地を結ぶ
たとえば 地図に思う様 線を引くよ ...
しっぽまで
あんこの詰まったたい焼きを
頭から食べると
おしりからいつか
あんこがはみだす
私たちもそうだろう
いつかは最後にはみだして ...
生きるのは/疲れましたと祖母が言う/空に刺さった冬の三日月
死にたいと/言えてしまう程わたしは自由/くたばることの出来ない自由
黄昏る/冬の寂しい路地裏に/孕んだ放火魔が火を産み落とす
...
中途半端な気持ちに乾杯
緊張してお腹痛くて
5時に目が覚め
投げやりになれない
伝えたけど
肝心の事は
言えなかった。
だから
ラブレター書いた。
来週中には
多分静心無く ...
{引用=
聞きたい声を
花束のさやぎに求め
逢いたい影を
揺れる水面にさがしても
白磁の花瓶は
花を傾けながら落ちていく
闇の波紋が広がって
あの輝きに罅( ...
もしもわたしが秋ならば
都会のビルや街路樹ごしに
優しくあなたに
オレンジ色の陽だまりを届けよう
もしもわたしが空ならば
あなたが見る通勤電車の窓の向こうに
透んだ永遠の水色を用意 ...
ほらこんな風に
指と指で窓をつくる
その空間に映し出されるのは
きっといつか見た事のある
冷たく水を{ルビ湛=たた}えた青い空
耳をそばだてて そして
聞くのはなつかしい声
冬から冬へと ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
そうだったのか
山崎 風雅
自由詩
5
06/12/2 1:35
詩人A
〃
自由詩
6
06/12/2 1:13
空にあってよかった
たたたろろろ...
自由詩
9*
06/12/2 1:01
ひとりごとひとり
asamir...
短歌
1
06/12/2 0:04
南無妙法蓮華経と・・・
アハウ
短歌
1*
06/12/2 0:01
世界と少女
なかがわひろ...
自由詩
4*
06/12/1 23:56
秋風
ajisai
自由詩
8*
06/12/1 23:21
いまも
蒼木りん
未詩・独白
2
06/12/1 23:10
寓話
月夜野
自由詩
15*
06/12/1 23:08
真夜中に待つ
ウデラコウ
自由詩
3*
06/12/1 23:06
指の先から砂になる
ミゼット
自由詩
10*
06/12/1 23:06
あなた
松本 卓也
自由詩
3
06/12/1 23:01
生存以上の生
ぽえむ君
自由詩
10*
06/12/1 22:59
ミザルキカザルイワザル
蒼木りん
未詩・独白
1
06/12/1 22:54
詩走
新守山ダダマ
自由詩
1
06/12/1 22:49
そろもん(二束三文の話)
みつべえ
自由詩
1
06/12/1 21:47
いつか貴方とポエットを。
ユキムラ
未詩・独白
1
06/12/1 21:36
海の碧と空の蒼
琉碧 翡翠
自由詩
2*
06/12/1 21:07
沖に嘆いた
Utakat...
自由詩
3
06/12/1 20:47
ノート(わきみず)
木立 悟
自由詩
3
06/12/1 20:27
河
肉食のすずめ
自由詩
4*
06/12/1 19:25
矮小なヒーロー。
もののあはれ
自由詩
11*
06/12/1 17:58
器からこぼれた
山崎 風雅
自由詩
3
06/12/1 17:58
僕は『自由に』頭の中で街をトレースする
アハウ
自由詩
6*
06/12/1 17:45
ц
ピッピ
未詩・独白
6
06/12/1 17:27
考えるのは生死について、そればっかり
吉田ぐんじょ...
短歌
24
06/12/1 17:26
言えなかった言葉
ペポパンプ
自由詩
6*
06/12/1 16:50
夜が揺れて
まどろむ海月
自由詩
12*
06/12/1 16:48
もしもわたしが
さくらほ
自由詩
19*
06/12/1 16:22
冬の窓
石瀬琳々
自由詩
29*
06/12/1 16:20
5910
5911
5912
5913
5914
5915
5916
5917
5918
5919
5920
5921
5922
5923
5924
5925
5926
5927
5928
5929
5930
5931
5932
5933
5934
5935
5936
5937
5938
5939
5940
5941
5942
5943
5944
5945
5946
5947
5948
5949
5950
8.8sec.