夜が明けると波止場ポートの灯台は
徐々に群青の色が抜け、
映えのある黄緑色に落ち着いた。
僕たちに対して親密な光はここにようやく「始まり」というストーリーを送り、次に「終わり」というストーリ ...
眺めるのは
不安、この先の先の方の、
それ、キリンの首の長さで、それ、
真っ直ぐの横顔で、
それ、お前も好きだろ、それ、
オレ、男だけど身ごもっちまった
それ、渦巻きの中の
...
月が照らすだけの何の変哲もない住宅街の真夜中の風景
それはどんな偉大な芸術も敵わぬ美しさ
永久に続くかのような静寂
新聞配達のバイクの音がそれを引き裂く
それはまるで壮大なオーケストラのようで ...
僕は
まさに僕のような人間が、犯罪者になるんだろうと思った。
だけど僕は恵まれていて幸せで
犯罪者になることはなかった。
だから
僕は犯罪者に憎まれているんだろう、と思った。
そんなあ ...
「三百円のお返しでございます、ありがとうございました」
しまった。
おつりを財布の中にしまう前に、財布をバッグの中にしまってしまった。
「要領が悪いわねえ」なんて、店員さんに思われた ...
薄暗い部屋の中で何を思う
何故かこの空間はとても幻想的だ
世界の全てが嘘に思えてしまうくらいに
己の存在もよく分からない
全ては台本に書かれている
生きるとはそれに従うことだ
と誰かが ...
無数の花びらたちが帯のように
川の両端を縁取りながら流れている
私は冷たい雨にかじかんだ手のひらで
傘を握り橋の上からそれを見ていた
けれど川にも街にも花びらにも色は無い
ふと見れば ...
あるいて あるいて あるきつかれたら わたしの もとに きなさい 。わたしがながぐつを 貸して あげよう
空のたにまに ただよう くも さくらは 激しく てりかえす ほしのかなたに 虹は みえるけれど 今は 気にせず 歩いて いこう 。
きのう吹いたつめたい風が
あれは冗談とほほえんで
春の粒子を散りばめたなら
さくら通りは魔法のアーチ
鳥がね
枝を渡って
ほら
花びらたちが
くるくると
...
太陽の沈没
それは覚醒の合図
長い長い一夜の始まり
眠らない
さながらアタシは吸血鬼
近ごろ少々人間不信だ
もとから信じきってはいなかったけれど
今ではすべて ...
桜の咲く季節
揺り椅子に腰掛けた僕は
また一つ歳を重ねた事に気付く
後何度
君とこの桜
見る事が出来るだろうか
春の陽射しは
二人の人生を包み込み
...
ベッドのへりからあおむけで見つめる
まるい蛍光灯
目を閉じて追いかける残像は
欠けたのか
届かないのか
つながらない輪の形をして
黒の中に赤く燃えて
中も外も見えないほど燃えて
そ ...
あてない希望を何処に探す?
ずれて 滑る貴女の心根
気付けば誰もが超回転
笑えない
後回しにされそうな貴女は
後が無く 崖淵に危ない
気がふれる程の優しさを
いつでも欲し ...
長袖の一縷の解れに砂集まる
葉が止まる空中の奥に世界地図
つちくれ赤らむ妄執待ちきれず耕す
漂白された信者らの手に小さなギヤ
記憶に触れてトキの死・海の名を統べる
曇り空 ...
あなたへの想いを響く音にして
閉じ込めた心の猫目石
口付けて震わす閃光の弦
石に刻みつけたのは
ガンジス川の砂の数
それほど遠い過去世のこと
二人の日々
誓いの言葉
清音に震わす心 ...
選ぶハアトは 今日はどれがイイ?
いつもの笑顔を出せる ほうがイイ
幸せなら あの顔で
笑えるなら このままで
今日は雨でも 明日に晴れればイイ
確かな答えを見つけて早くs. ...
ヒトは、かなしい生き物です
泣きたくても、
笑っていたりします
ヒトは、かなしい生き物です
思っていることと、
ちがうことをします
ヒトは、かなしい生き物で ...
死を意味する季節
冬
しんしんと
音も無く
積もる雪
大地や植物たちは
雪に閉ざされ
太陽をみることさえ
叶わない
木々たちは
雪の上に
蒼い陰をおとし
寒さに ...
大きくて
仕事以外で
人に
迷惑をかけている
気がします
普段は
表に出すか
わからないような事が
出てしまい
自分がわかりません
毎日 ...
ひとりぼっちに
ならないように
鳴くことをおぼえた
あの日
どこまでも届けと
生まれてくる、こえ
書き付けられた
記憶ではなく
いま、あふれだす、こえ
ことばは、忘れないため ...
ミッキーの高い声も あの日の花火も
全部 長い間違いとして 君に深く刻まれたんだ
そして 放たれたピリオドが 胸を貫いた
キミの苦しむ顔が
見たくて
わざと選んだ炭酸水。
思惑が当たり
胸が苦しむ
昼休み。
メロンパン焦がして旨し朝ごはん
朝がくるのよ
夜が明けたら
今年にも春がきて
春を数えるときがやってきた
まずは春の色を数えたい
薄い黄緑や淡いピンク
あちらこちらにたくさん見える
暖かい風が揺らしてる
どれが一番似合う春の色だろう
春を見ている ...
実際、不思議だった
彼と話すのは恐ろしい
停滞を許さず、
見ないふりを続けた弱点を暴かれる
なのに
どこか心地いい
寒い冬の夜
ごめんね。と震える手で私をなで去っ ...
そこにあるのは
一筋の水のせせらぎです
それをまたいで
遊牧民の少女は
超高層ビルの展望デッキに吹く風を
聴くことができるのです
そこにあるのは
細長い鉄のプレートです
それをまた ...
Loser、うながされるまま射精する、この夜の果てにダダダダダ。
これはついこの間ぼくが書いた詩の最終行なのだが、なにはともあれ話は射精についてである。何が好きといって、ぼくはセックスほど好 ...
「スカンジナビアってどこ?」
と言いながら
あなたは新聞をめくる
外は
風が吹いていて
きのうの雷はちりとなり
ふりそそいでいる
わたしは
「知らない」と
面倒そ ...
春になると
見る夢がある
『春の首筋』
女が立っている
うりざね顔の整った貌をしてる
しかし
一番美しいのは
女の首だった
白百合がうつ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
*波止場ポート
チグトセ
散文(批評...
0*
07/4/5 5:42
落伍と誕生と展望と
ヨルノテガム
自由詩
3*
07/4/5 5:31
夜が明ける頃に
鋼鉄漢
自由詩
3
07/4/5 4:26
スミザリン
チグトセ
自由詩
5*
07/4/5 4:05
しまいわすれたおつり
壺内モモ子
未詩・独白
9*
07/4/5 3:06
真実
鋼鉄漢
自由詩
4
07/4/5 2:49
色彩
松本 涼
自由詩
11
07/4/5 2:39
すぬかん長靴。
すぬかんなが...
自由詩
3
07/4/5 2:32
雲のたにまに。
〃
自由詩
1
07/4/5 2:29
陽だまりらせん
ささやま ひ...
自由詩
13*
07/4/5 1:47
fallen
三架月 眞名...
自由詩
3*
07/4/5 1:12
傾いた揺り椅子
@ショコラ
自由詩
5
07/4/5 0:50
回帰
ポッケ
自由詩
6*
07/4/5 0:35
降り出す雨に濡れ
きくり02
自由詩
3
07/4/5 0:30
異角
黒川排除 (...
川柳
4
07/4/5 0:16
宇宙の塵の数ほどの想いあなたに馳せし夜
アマル・シャ...
自由詩
5*
07/4/5 0:15
s.o.s
きくり02
自由詩
3
07/4/5 0:06
ヒトは、
わら
自由詩
18*
07/4/4 23:52
冬から春へ 〜歌え、歓喜の歌〜
結華
自由詩
4
07/4/4 23:25
感情のふり幅が
水平線
自由詩
1
07/4/4 23:24
ひとりぼっちに、ならないように
たりぽん(大...
自由詩
16*
07/4/4 23:01
TDS
北大路京介
自由詩
5*
07/4/4 22:56
炭酸水
來稚
自由詩
4*
07/4/4 22:52
日のおわり
猫のひたい撫...
俳句
3
07/4/4 22:48
春を数える
ぽえむ君
自由詩
13*
07/4/4 22:34
不思議
螢
自由詩
3
*
07/4/4 22:13
またぐ
シリ・カゲル
自由詩
1*
07/4/4 22:11
射精についての覚書、あるいはボードレールについての覚書
んなこたーな...
散文(批評...
1
07/4/4 22:03
午後の花
はな
自由詩
15*
07/4/4 21:58
春の首筋
蒸発王
自由詩
2
07/4/4 21:58
5677
5678
5679
5680
5681
5682
5683
5684
5685
5686
5687
5688
5689
5690
5691
5692
5693
5694
5695
5696
5697
5698
5699
5700
5701
5702
5703
5704
5705
5706
5707
5708
5709
5710
5711
5712
5713
5714
5715
5716
5717
6.16sec.