ぼくは大人になりたくて
たくさんのものを捨てた
そのたくさんのものは
心というもの
ここでは
そんなものは必要なくて
人は僕の形を見てる
今になって思うのだけど
心は生活のためには ...
みんなが笑っているので鏡を覗いた
口の周りが乾いたヴォミットでカサカサになってた
おい 何でお前はそんなツラしてんだ?
鏡を叩き割って走って逃げた
追いかけてきた駅員の足は遅くて
俺は走りな ...
合理的で清潔で、迷いがない
自由で無責任で、自己責任で排他的で恣意的で、有限で
科学的で哲学的で、宗教的な世界が私に指し示した絵画
時間は正確で、太陽の動きとは関係が無く、季節は曖昧
...
白い薬、白い薬
飲むと皆が幸せになる
僕は彼女に、彼女は僕に
二人で口を交わしながら
一緒に飲む
世界中の人が
その儀式を毎日のように行って
みんながみんな幸せにな ...
一日についた溜息の数
戯れに数えてみた
一昨日で七回
昨日で十回
今日は八回
忙しさに比例して
楽しさに反比例して
寂しさとは関係なく
溜息の数だけ
幸福が逃げるんだよっ ...
夜を急かすように
遠く点滅を続ける塔の先端の赤にも
この街の川は知らん顔で今夜も
静かに月を映している
僕は少し落ち着かず
ひとつの夢を見ることが出来ない
僕はしゃがみ足元の
惑 ...
鏡の内部を うろうろ
していたら 自分のことばかり
うっとり 写生する人の
真ん前に 出てしまった
素顔をみるのは はじめてだった
ウサギがピンクに
雲がオレンジに
画用紙が七色に
そんな不思議な
ハイカラ眼鏡を
一緒に掛けて
向き合って笑う。
それが
最上級の二人の秘密。
ひとりでどのくらい走ったのだろうか。地平には果てがない。アクセルを踏み続け、車外の狼と平行して草原を突き抜けた。狼はときに宙を跳び、ときに地をすべり追跡してくる。車体に草や砂利があたった。街の明かり ...
うららかな 鳩のような日
もう季節は移り変るという開放感で僕は
浮き上がる
僕は (手ぶらで)
散歩に出てみる
空は (裸足で)
僕の上にのしかかる
道をゆく
この道をゆく 受胎可 ...
しとしとと
{ルビ煙=けぶ}るように春雨が充満して
気付いたら季節は僕らの目の前を
風のように通り過ぎて行ってしまう
消えてしまいたいなぁ
雨に濡れながら彼女はそうやって言う
まるで磨 ...
キミに聞きたいことがある
だけど聞けないことがある
こんな想いを抱えて十月
未だにボクのフアンの種
大体予想はついている
ひとたび口をついてしまったら
種は育って花 ...
雨粒
ぱく り
うんと高いビルの一番上のレストランなんかより
うんと美味しいって知ってる?
食べつくせ
食べつくせ
七色が
ごちそうさまの合図
食べつくせ
食べつ ...
今起きている現実は
収束と発散が同時に行なわれ
ともに引き付けあいながら
バランスを保っている
心の中もまた
新たなる躍動と既存への安堵を
同時に満たそうとしながら
均衡を保ち続けようと ...
定期的でもなんでもなくて、たまにふと思い出したように入るメール。
色のない眼で読みながら、無意識下で親指を動かし送信する。
そんな一連の動作は罪なのかなぁなんて思う。
今度会おうよ。
...
行き場を失った夢は何処へ
諦められた夢たちは
困った顔して居場所を探す
鮮やかに彩られていたそれらは
空っぽ 空っぽ
誰かが虫篭に
空っぽの夢
閉じ込めた 閉じ込めた
夢た ...
跳ね橋が大仰に躍りあがって
銀色の甲冑が通りから姿を消すと
野の草は踏みにじられ
海辺での音のない静かな絶叫は
ふもとの町から遠ざかる黒い血だ
精緻に組まれた全体の隊伍をぬって
トラン ...
味方が一番近くにいる。
アカ シロ キイロ
濡れるまばたき
闇のコマ送り
向き合い吐く息の
どこまでが僕のもの
ヨル アイ ミチ
連なるつぶやき
意味の小旅行
放たれた声の
いつから ...
傾いた四月の窓枠に
腰をかけて
うかれる風の様子を
ぼんやりと眺めていた
風は僕の前を通り過ぎ
木々の葉をペロリ
と捲ったかと思うと
今度は地面に急降下し
土とワサワサ ...
おまえはきいろいねとむかしいわれた
そういうあなたはびょうきみたいとしかえした
あうたびにだきあっていたから
わたしたちみえなくなってしまって
わたし
ひこうきでかえってきたの
きみは ...
これはたぶん
とくいのポーズ
なんだか
亀じゃないみたい
{引用=
久方の (日の光がのどかな春の日だ)
光のどけき春の日に (それなのにどうして桜は忙しく散っていくのだろう)
静心なく ...
狂った眼で
おまえが拳を震わせている
恐い と思う
そして 負けない と思う
大きくなったおまえに
かなうわけはないけれど
それでもなぜか
おまえなんかに負け ...
立ち止まる少女 頬をほんのり膨らまして
空白が過ぎる 歩道の横に青い家 白い
カーテンが揺れている 微風に誘われて
春の兆し 桃色の折り紙 鶴を真似る
飛べない羽 海上で踊る光の群れ やがて ...
東へ行けば犬が跳ね
雨が降り
子供は傘をささずに
自転車で走り抜け
車は水しぶきをあげて
一瞬で通り過ぎる
西へ行けば
オヤジは傘で私の頭を刺し
自転車の親子連れは
右に曲がって ...
歯をみがく
歯のすべての面を
みがくように
歯をみがく
いくら丁寧にみがいても
数時間後には
忘れている
だからこそ
細かいところまで幾度も
歯をみがく
...
コイツいっぺん殺したろか
しょっちゅう思うのは
殺しても死ななさそうだから
安心だなんて安っぽい心だなって笑う?
ここにいてよ
いなくなんないでね
死んだら殺す
舞う君の
姿にこの瞳を
奪われて
映る世界は
光に染まる
粉散らし
光に煌めく
その姿
天女のごとき
神々しさよ
冬になったら
彼が凍ってしまって
まるきり目を覚まさなくなったもんだから
やさしく体を開いてあげたら
ふたつあるうちの腎臓の
ひとつが石化してしまっていた
両手で上手に取り出し ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
大人
tatsuy...
自由詩
4*
07/3/12 0:35
ヴォミット01
虹村 凌
自由詩
1*
07/3/12 0:05
あなたは、地図の上では咲かないと
たりぽん(大...
自由詩
12*
07/3/12 0:04
白い薬
なかがわひろ...
自由詩
2*
07/3/12 0:01
溜息
松本 卓也
自由詩
2*
07/3/11 23:44
三月
松本 涼
自由詩
7
07/3/11 23:35
そろもん(フィールドワークの話)
みつべえ
自由詩
3
07/3/11 23:21
ハイカラ眼鏡
來稚
自由詩
1*
07/3/11 22:59
燃料切れ
光冨郁也
自由詩
8
07/3/11 22:52
にせの春
高宮シンゴ
自由詩
5
07/3/11 22:46
90、スロウモード 【すろうもーど】
雨宮 之人
自由詩
1*
07/3/11 22:43
秘め事
三架月 眞名...
自由詩
1*
07/3/11 22:35
*雨粒*
ちと
自由詩
8*
07/3/11 22:18
今起きている現実は
ぽえむ君
自由詩
3*
07/3/11 22:14
メール
はるこ
散文(批評...
3*
07/3/11 22:14
空廻る夢達
RIKU
自由詩
3*
07/3/11 22:11
夕暮れの王
hon
自由詩
0
07/3/11 22:09
銃口
吉岡孝次
自由詩
0
07/3/11 21:48
五月の宇宙
松本 涼
自由詩
0
07/3/11 21:41
四月の窓枠
〃
自由詩
3
07/3/11 21:39
しろいはだ
ミゼット
自由詩
7*
07/3/11 21:32
亀だよね
weed &...
携帯写真+...
5*
07/3/11 21:07
静心なく
蒸発王
自由詩
8*
07/3/11 20:56
Mother
yaka
自由詩
3*
07/3/11 20:51
立ち止まる少女
乱太郎
未詩・独白
6*
07/3/11 20:50
東へ西へ
ツキミサキ
自由詩
1*
07/3/11 20:43
ノート(歯をみがく)
木立 悟
未詩・独白
5
07/3/11 20:13
あいらびゅーべいべ
リヅ
携帯写真+...
5*
07/3/11 19:43
天女
秋桜
短歌
1
07/3/11 19:16
彼の腎臓の秘密
吉田ぐんじょ...
自由詩
14
07/3/11 19:15
5685
5686
5687
5688
5689
5690
5691
5692
5693
5694
5695
5696
5697
5698
5699
5700
5701
5702
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5721
5722
5723
5724
5725
加筆訂正:
90、スロウモード 【すろうもーど】
/
雨宮 之人
[07/3/11 22:44]
2007.03.05初出。少しだけ改変。
6.2sec.