石鹸のなめらかな泡をたてて
顔を洗うとき
庭を凍った光が照らし
月面車が路面をこする音のような
タイヤの音の向こうを
電車が北へ走る
ひよどりが横切る一瞬の
黒い影の気配とともに
...
ある日、ドアを開けるとそこには
私の知らない、子供が2人居ました
わがままで
まだ大人かどうかも分からない曖昧な存在の私に
自分の弱さを訴えてくる子供達
面倒な子ねと切り捨てることは ...
言葉をその形のまま
受け取れない僕は
苦しむことがない一方で
君と同じくらいには
生きにくさを感じていたりするんだよ
そういえばいつか
「医者は美味しい物ばかり取り上げていく」と
目 ...
親の為
夫の為
子供の為
年老いた母
自分を犠牲に
愛情を振りまいた
泣き崩れて泣きに泣いた
不幸の数だけ喜びは増える
生命保険が満期になり
家族を国内旅行に
招待するって ...
二度と君を傷付まいと
『中途半端な距離
箱詰めにした言葉
偽善で温くなった手
夢を紡ぐ嘘
ぬかるんだ居場所』
そんな臆病な優しさを覚えるよりも
君の痛みを少しでも癒せ ...
ツイてない分だけ
良い事がある。
マイナス2つで
プラスに変わる。
それなら進んで
マイナス集め。
笑顔が大きく
咲き誇る。
空 遠く 架かる
空に月
雲 風に たなびいて
消えていった
静かな 寝息は
繭玉のように
部屋に 浮かぶから
子守歌は 歌い継がれて
とっぷり 日が暮れた
夜の 十 ...
春の駅に列車がやってくる
駅は桜の花びらを散らしている
列車は駅に着くというよりも
春の風に押されながら
春の中に迎えられる
扉が開けば春の香りに包まれ
窮屈だった体と心が解放される
梢 ...
運命とはデスティニーである
怪物とはモンスターである
岡田真澄とはファンファンである
ところが詩の世界では
(ちなみに詩とはポエムである)
運命とはモンスターである
怪物とはファンファ ...
愛しい
とか
好き
とか
愛してる
なんて
嘘っぽくて嫌いだけど
この気持ちを
言葉で表したら
なるんだろうなぁ
水に還り 消えてゆく
弧に描かれた羽があり
軌跡のようなはばたきが
空にも地にも重なってゆく
三つの腕を昇る霧
つぼみの上のしずくのつぼみ
音をあおぐ 青をあおぐ
微 ...
空遠く消せぬ落書き卒業歌
無数に転がる背中のひとつ覗きこんだ
浮き出る黒いあしがた
誰かが一度
踏み潰したのだろうね
いや
踏み越えていったのかな
ああ
そうだったらいいな
「制止も聞かず走っていった」
...
意思の無いものが襲い掛かってくる
それを構築しているのは弱さ
しかし創造し創っているのは
薄っぺらい本を百科事典に変えようとしている家畜
どっちも悪気無く俺を傷つけていく
背後 ...
ありがとう
誰かに向かって呟いた
空に向かって呟いた
夜の空は全て飲み込んだ
ごめんね
もう一度呟いた
違う言葉を呟いた
だけど今度は吐き出した
全てを許す気はない
冷たいの ...
おぉいえぃ
だなんて叫びながら
あなた。わたしのひみつをかき回す
そこじゃないけど
そこも。いい
ひみつはひみつ
おんなのひとは
おとこのひとと愛しあったなら
うー。だなん ...
地下鉄を抜けて
まだ低いところで呼吸してる
午後一時過ぎ駅前広場
灰色の街で
塗りつぶされてく
人も教会も犬も風も光も私だって一緒よ
乗りついできた
ひとつめの駅の
名前は何て言ったっ ...
とうに銃は捨てたのに
私の腕は未だに重い
時は過ぎて
すでに見知った顔もなく
忘れ去られていくのだろうに
この罪だけは消えやしない
私が奪った誰が命 ...
カラスが
砕けていく
お金を払っていた右手が
砕けていく
赤ん坊の泣き声が
砕けていく
夕日に照らされたビルが
砕けていく
コーヒーカップが
砕けていく
さっぱ ...
春愁う
花の心を
{ルビ彩=だ}み返し
偲ぶ{ルビ縁=よすが}に
薄紅の風
さ{ルビ丹=に}つらふ
君を煽りて
{ルビ花篝=はなかがり}
...
流れて。
落ちて。
滲んで。
消えて。
手を振って。
両手を伸ばす乾いたグラスのなか君が微笑む
吊革まであと少しのところで僕は身を屈める
消えかけたしゃぼん玉 サイレン 踏み切り
思い出にしてあげる 粉々 指きり
まだ子供だったん ...
夜:
彼女のダイアモンドを散りばめた黒貂のドームは
光年の彼方より来たれる私の星屑を溶かし去った
夜は私を胸に抱きしめその炭素の黒を広げ
時を超え私の内なる縦糸を引き絞る
私に「 ...
灰色に塗り固められた
歩道の片隅
こんなにきれいな
スミレが咲いている
カチカチの地面の下には
温かな土があるんだね
春が来たねって
タンポポを眺めてるのかな
そう思ったとたん
君はタンポポを
踏んづけていった
新しい服を買った
いつものタバコを買った
二か月分の定期券を買った
気が狂うほど普段通りの
おだやかな昨日だった
僕の部屋の中には
開けない ...
求める指数
与える指数
好きの割合
手紙の数
数字上では私の勝ち
現実上では私の負け
さっきから
緑色の孤独の箱で一人
いや
僕の左耳はさっきから君とつながってるし
ここだけは明るいし
透けてるし
さっきからぴーぴー言ってるし
そんなにテレカが欲しいのか
さっきから ...
今日は日がでて暖かいから
ちょっと小陰で隠れんぼ
夏――。
とある賃貸マンションの一室に若者が二人。
その一人、もとい彼は、ファミコンのスーパーマリオ3をやっている。
もう一人、もとい彼女は、彼の横であぐらをかき、アイスを食ってい ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
閉じられた世界
新井蜜
自由詩
4
07/3/30 22:14
大人になる日
暗闇れもん
自由詩
5*
07/3/30 22:05
お題/昼食のメニュー
茜井ことは
自由詩
10*
07/3/30 22:04
母の背中
ペポパンプ
自由詩
7*
07/3/30 22:01
ごめんねの代わりに
紫苑
自由詩
3*
07/3/30 21:56
ポジティブ
來稚
自由詩
4*
07/3/30 21:31
雲に月
アハウ
自由詩
11*
07/3/30 21:18
春の駅
ぽえむ君
自由詩
8*
07/3/30 21:17
チュッパチャプス
シリ・カゲル
自由詩
3*
07/3/30 21:01
ムジュン
愛心
自由詩
7*
07/3/30 20:56
えがき さけび
木立 悟
自由詩
3
07/3/30 20:49
卒業歌
南溟
俳句
1
07/3/30 20:42
私の屍を越えていけ
野火 後里
自由詩
5
07/3/30 20:42
フラッド
maynar...
自由詩
2
07/3/30 20:35
cold guy
美月朱恋
自由詩
5*
07/3/30 20:30
うー
恋月 ぴの
自由詩
16*
07/3/30 20:24
地下鉄
夕凪ここあ
自由詩
3
07/3/30 19:53
残
東風
自由詩
2
07/3/30 19:28
砕けていく
ふるる
自由詩
6*
07/3/30 19:17
たまゆらの眩目
朱雀
短歌
1*
07/3/30 19:00
ひとすじ。
狠志
携帯写真+...
9
07/3/30 18:07
CO2
アオゾラ誤爆
自由詩
2*
07/3/30 17:35
繭〉宇宙により夢みられている夢
カスラ
携帯写真+...
1*
07/3/30 17:16
スミレ
weed &...
携帯写真+...
2*
07/3/30 16:38
亀とタンポポ
〃
携帯写真+...
2*
07/3/30 16:28
一日のかけら
草野春心
自由詩
3
07/3/30 15:59
アシンメトリー
來稚
自由詩
3*
07/3/30 15:56
緑色の孤独
七味とうがら...
自由詩
6*
07/3/30 14:53
春だから
OLGA
携帯写真+...
2*
07/3/30 14:18
摂氏36℃
済谷川蛍
散文(批評...
5
07/3/30 14:10
5690
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5714
5715
5716
5717
5718
5719
5720
5721
5722
5723
5724
5725
5726
5727
5728
5729
5730
加筆訂正:
季節にとかして
/
たりぽん(大理 奔)
[07/3/30 20:03]
改題しました
6.02sec.