なるべく嘘は吐きたくないんだ
綺麗な部分だけを見せていたい
完璧な人間じゃないから
恥ずかしい部分だって一つや二つある

だけど一期一会の連鎖の中で
信頼してくれる人にめぐり会うと
無性 ...
改札を抜ける。
地下通路を歩く音が響く。駅員のアナウンスが流れる。
耳を傾けるものはわずかだった。
人ごみは無関心だった。そうあろうと努めて。
息を深く吐いた。立ち止まる。
カバンを持った手 ...
昔遊んだ近所の公園からは
いつの間にか遊具が撤去されていた
鉄のスイングや回転式のジャングルジム
あの頃は怪我しながら沢山のことを学んだ

最近の子どもは公園に集まって
別々のゲームして遊 ...
  半歌仙【山肌】の巻 平成20年10月4日(於:武甲書店)

発句  秋澄むや山肌さらす武甲山        白鴉 三秋
 脇   猿の声聴く宵の明月          虚空 仲秋
第 ...
雌雄同体のイルカが真冬の海にひるがえる。真冬の街はシャンシャンとしていて、朝の日差しは銀色。枝にぶら下がるさなぎは、そのあまりの銀色に目を眩ませる。ひゅうんと零気が透き通りキャンドルナイトを固体化させ ... なぜかラッキョが無性に食べたくなって
ラッキョ探しの旅にでた

町を捨てよ、うちに隠ろう
そんな兆しに敢えて逆らってみようと
チャリで走る四谷四丁目交差点
ふと見上げれば鷲ならぬ天使の舞い ...
水中を潜る義眼の雷魚

日の光が体内に伝わり

何億もの細胞が 

反応を拒絶し

汚れた尾鰭を照らす

昼下がりの交信の音波を

察知し

その音で会話を始める


...
いつもどおり
あたりまえ に
きれいに片付いており
業務 は滞りなく
流れる

あたり一面散らかって
業務 が行き詰るとき
ようやく わかる
だれかの 不在 を

いともたやすく ...
深夜油断していると俎板から活きのいい包丁ぬるりすべり落ち 足にあたって跳ねた 動脈に小さな裂け目がどくどく血を吐きだし タオルできつく縛ったが床上浸水のごとく出血はひろがり 光彩ゆたかな湖になり くる ... 傷つくほどに
人生の痛みを知り裏側を知り人に優しくなれる
傷ついた人は不運だったわけじゃない
より多くの哀しみを知ってしまった人なのだ
そういう人の人生こそ
本当の人生ではないだろうか
落ちていくとはいつでも一方向である
僕らはそれでも迷い続けているのだ
ひっくり返せない砂時計の中で
僕らは底を探しながら落ち続けているだけだ
いつかは底に着くだろう
それが望むものじゃなかっ ...
ここまで 好きになるなんて

思ってもみなかった

あたしらくらいの年齢によくある

《恋に恋してる》

状態だろうと

たかをくくってた


だけど ちゃうかったね

...
吸いかけのタバコを灰皿に残したまま
別のタバコに火を点けてしまう
もう何杯目かは
忘れた
三半規管がサボりだして
その加速が止められないまま
もう上手く歩けるような気がしない

別に酔 ...
最後に

風が吹くところはどこだ
視界を扇にして乗せる水平は
歩数の速度で揚力にやられr
あがったままの目蓋も
知らぬうちに寸断されているという
たとえば心音

これは事故だ
...
                  081008



ちょっとものたりないんだよね
くうかんのちからが
たりないんだよ
気短な君が
でんぐり返しをする旅に
僕たちの家計は
火の車 ...
散歩しよう晴れた日には眼鏡を外して


道の晴れた側を歩く君のふくらはぎ


君の横顔に幸せな光が降っている


エイプリルフールにきみを好きと言い


はらはらと花も団子も散 ...
答えはノーです。
返事もノーです。
信じられようが信じられまいが、そんな事はどっちでも構いませんのです。

答えはイエスです。
聞かれるまでもなくイエスです。
信じられようが信じられまいが ...
君を愛するということ
手を開いてあげること
朝早く起きてみること
眩しさに目覚めること


目覚めればすべては真っ白で
君も真っ白で透き通るように
笑った、君が笑うと僕も笑う
そして ...
眠れない夜
布団の中
モンモン

眠れない夜
夜風に当たる
ヒュウヒュウ

眠れない夜
枕投げつける
バサバサ

眠れない夜
飯を喰う
ガツガツ

眠れない夜
メール ...
被害者としてのキーボードは加害者としての指に噛みつくので。


取れたての句点のあなに指をいれなまあたたかい意味にじみ出す。


膨らませた乳房がはじける前 ...
見知らぬ少女
素敵に涙を流して
「私を愛して」
と叫ぶ
 
 
激しい雨の中
冷静過ぎる頭が
鼓動の数を数えている
 
 
 
早くなる朝が
ゆっくりと通り過ぎる夜を見送って ...
要はセックスがしたいのだ。させてほしいのだ。
と気付いた後もお金にならない文章を書き続ける人は何処かおかしい。
まるでバーベキューをするために河原で縄跳びを続ける夕暮れのような過ちが
異性と対話 ...
少し甲高い おさないその声を
目を細めて 懐かしむ人がいて 
はじめて
失われることに気づく

風はとどめてはおけないから
目を細めて 懐かしむ人に
自分を重ね 手を重ね
それでも 吹 ...
 人魚が干されている。悲しい目をした犬がそれを見て吠え続ける。雨の上がった夕暮れ。漁師が身の丈ほどある銛を担いで海から上がってくる。彼は干された人魚を見て笑った。そこへ一升瓶を持って女がやってきた。漁 ... 大人になっても
有刺鉄線をひよっと越える
無法者がいるくらいなんだから
子供が「駄目」って言葉を
ぴよっと乗り越えるのは
掃いて捨てるほどある
当たり前の話なんだよ

そう それこそ自 ...
陽の強さが
キラリと
冷気を突き通す頃


爽やかな緑が
恥じらいながら
黄緑色に頬を染め
やがてそれは喜びの色へと
変わるであろう
確かな思いを抱かせながら
ヒヌマは
密やか ...
どこか信じてた
どこか疑ってた


でも


なにもかも
おしまい




どこまでも信じてた
再起を願ってた


でも


繋いだ手は
...
先刻もたましいは訴えて
飼い慣らせない宇宙は慌てて
また
握りつぶして
わたしはそれを見ていた
ひとりきり
越境も
指たちも壁につぶれてしまって
凹凸も埋められてしまって

向こう ...
(影のない犬って知ってる?
(え、知らない、何それ?
(ほら、見てごらん


そう言って指さしたのは
真っ暗な空を
黒いことをより強調させるように
輝くひとつの星
その上に
オリオ ...
辛い時期を冬にたとえるなら
夜にだけ咲く花を思い出してください

哀しみを引きずるようなら
カップを両手で暖めてください

この世の夏の全てを頼りに羽根が鳴き
実りの全てが朱に染まる事を ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
秘密1486 1...自由詩4*08/10/8 22:16
レッド:西口地下広場ブライアン自由詩108/10/8 21:53
こんにゃくゼリー1486 1...自由詩6*08/10/8 21:47
連句:半歌仙「山肌」の巻  上原輝男&白糸雅樹白糸雅樹伝統定型各...508/10/8 21:45
イルカのダンスポップ詩集ただよう自由詩108/10/8 21:12
Billion Dollar Babies 1st Step恋月 ぴの自由詩8*08/10/8 21:04
雷魚の世界 ①crowd自由詩408/10/8 20:39
まほうのうた《81》柴田...自由詩7*08/10/8 20:23
聖灰水曜日の楽譜自由詩208/10/8 20:21
ゆきこ自由詩108/10/8 19:43
ひつぎが一匹ピッピ自由詩308/10/8 19:15
おねだりぼいす愛心自由詩1*08/10/8 19:14
泥酔する三半規管皆月 零胤自由詩9*08/10/8 19:00
眼窩れつら自由詩208/10/8 18:12
空間あおば自由詩5*08/10/8 18:08
晴れた日には眼鏡を外して渡邉建志川柳208/10/8 18:07
ジャッジメントBOOKEN...自由詩208/10/8 17:45
_渡邉建志自由詩308/10/8 17:33
眠れないkei99自由詩008/10/8 16:13
「 あな。 」PULL.短歌2*08/10/8 16:04
少女青井 茜自由詩308/10/8 15:46
悟った後で何を書こうかキリギリ散文(批評...008/10/8 15:39
創書日和「声」 声北野つづみ自由詩4*08/10/8 14:36
回転する蜻蛉しめじ散文(批評...008/10/8 13:37
摂理明楽自由詩208/10/8 12:53
稲穂の実る頃青い風自由詩5*08/10/8 12:49
さよならの詩caleha自由詩1108/10/8 11:38
一葦伊月りさ自由詩3*08/10/8 11:30
影のない犬小原あき自由詩9*08/10/8 10:45
聞こえないようにつぶやいてBOOKEN...自由詩008/10/8 10:22

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