「Nさんはどうしてミュージックプレイヤーなんかに詳しいの?」と同僚に聞かれたが、不眠症だからだ、とは答えない。

 俺は夜になるとくだらない事ばかり考える。たとえば、三日前の会話のとき、話し相手 ...
 
本家の夜更け
障子のむこうの影を
目で追いながら
人の鼾と鼾を調和させ
命のありかを探すように
それらの影と音は
まだ幼い眠りの夢のように
瞬きを絶やさず生きのびていた

これ ...
CMで流れるあらゆるラブソングが
(もしかしたらラブソングじゃなかったかもしれないけど)
今はまだ隣に居ない君をキンモクセイよりも強く匂わせる
僕を取り巻く全てが君を求めて夜が永くなる
間違い ...
知らないうちに
窓の外が雨になっていて

そして知らないうちに
雨は止んでいて

私は変わらず
想っている


雨が生まれる
辺りのことを

そこに住んでいるであろう
人た ...
今夜は満月だとニュースが伝えた。
風呂に入る頃にはそんなことは忘れていた。
ふと窓を見ると月光が曇り硝子の向こうに見えた。
何の気なしに窓を開けた。
しばらく月を見ていた。
十字架のような形 ...
赤い風船みたいな顔をした男がぼくの目の前に立っていた
喉に針を刺したら萎んで窓から飛んでいきそうな顔だった
男が邪魔で外の景色が見えない、どうせ霞んだ風景だろうけど風船を見るよりは幾分ましだ
ぼ ...
 
昨日も
今日も会えた
あなたに
きっと明日も会えるだろう

考えたこともなかった
昨日と今日と
明日ばかりが繰り返された
日々のことを

時の果てで僕を待つ
あなたが
永 ...
タラテュララン

ピアノが踊る

小指の先で

タラテュララン

黒いドレス身にまとい

タラテュララン

私もうシンデレラ

時計は止まっているの

タラテュララン
...
 壁に咲く花を見落としても
 私は死なない
 

 夏は確かにあった
 冷蔵庫の置きすぎた麦茶からは
 想像もできない


 どこか
 ダムの底に消えた役場のよ ...
空がずっと遠くまで透けている
背中越しに髪を巻き上げた
涼風に乗って飛べるのなら

まだ誰も知らない世界へ
連れてってくれるならと
心から願うこともある

でも肩に下げた鞄も
歩き続 ...
秋空に
川に大地に
足元に
楓は進む
破片は進む
 
ひらひらと
葉脈うねる
赤の波
毬栗ごろり
松毬ざぶん
ストレートな言葉が煌めいている
計算のない素直な言葉たちが
大きな声で自己主張している

言葉に衒いなどありようもなくて
発せられた言葉と意図された意味は
ピッタリくっついている

平 ...
オヤマアなんと穿ったご意見
私の領域の十も上を行く
懇意丁寧なご親切が
そこまであなたを貶めたのですね

アラマアなんと尊大な知識
荒野の海を跨いだ御袴
少々糊のきつい紋切を
拒む事も ...
藍は明にマア韻いい加減で
“はいはい”ばっか上手くなっていく
{ルビ両刀=リャントウ}迄ツイツイ イきたがって
毛頭返事などは聞いていない

茜空喰べる夢を見た
キャンバスは塗潰せなかった ...
『かすかな光り』と『わずかな灯り』

どちらが暗い?


ハルがボクに問いかけた


車窓から見える景色は夜景ばかりで

ボクは答えるのをすっかり忘れてた


夜 ...
35年間監禁されていた ずっと
ものごころついたとき から
拘束されていた だから
それが当たり前だと信じていた
湿った壁がどんなに冷たくとも・・

当たり前という名の無機質な檻
前提と ...
おやすみから始まったからこれは夢さよならのないまぼろしの夢


40度のほとぼり込めて君の口はたまに一人が怖いといった


めくれないページに書いてあることは           

...
夜中のしずけさの中で
言葉が涙をこぼしている
いたらなかったこと
おこらせたこと
言葉であるために泣いていた

言葉が化粧をするときは
ひとを欺くため
言葉が銃を持つときは
ひと ...
貴方と私はそっくりで

それ故に

一緒にいることは

出来なかったね



海の側で

空の向こう側で



真っ黒な髪を揺らし

真っ白な指先で

触れ合ったね





愛してる





ねぇ ...
陽射しとネオンが重なってた帰り道
何色か分からない
それなのにいつもの事のように人は群れて
非日常に引きずりだされた
僕は
少しずつ近づく刑場にも似た時代を空気の中に感じる
それは僕だけが ...
めくるめく心象
春の景色を、見せてください
頭の中でずっと鳴り続ける
終わらない音楽を、聴かせてください

古びれた靴底の模様が
柔らかい地面に取り残されて
寂しそうに空を仰いでいる
...
思い出すだけでも赤面し
発狂してしまいそうになるような
過去の恥ずかしい記憶や
出来るならばあの日に戻り
もう一度やり直したいような
後悔に苛まれる記憶を
僕はウンコをしてるときにかぎって ...
夕焼けの上に乗っかった
深く透きとおった青色の空が悲しく見えたのは
その色の暗示する闇の到来によるものであったか
空が闇に染まっていく瞬間が悲しいように思えたのは
闇が悲しさを喚起するからでは ...
問題に答えると
答えから問題が生まれる

右ですか?左ですか?

右へ進んでみれば左が
正解のように思えるし
仮に右が正解であり
正解を歩んでゆく自分が
生まれれば どこからか
別 ...
故郷の町を
その匂いを味わいながら歩いていると
偶々爪先に小石がぶつかった
僕はそれを拾い上げた

すると何故か
夕陽を見ているときのような
対象の解らないノスタルジアが僕を包んだ

...
職場の休憩室で 
目覚めた朝 
ふいに手を見ると 

午前零時過ぎまで残業した 
昨日の仕事をメモした文字が 
手の甲に薄っすらと残っていた 

昨日がどんなに忙しかろうと
昨日がど ...
【月の光・第一夜】



わたしは彼女を
殺さなくてはならない
彼女の横顔は
月に照らされて
泣いているようにも
笑っているようにも
困っているようにも
嘲笑っているようにも
...
さようならの日が近づいて
悲しくて見れなくなったの
先生は いつものように
おはようって 言ってくれるけど
わかっているのに どうして
涙が出るの


 さようならの日が近づいて
  ...
理想と現実
知識と経験
若者と中年
命令と妥協

悪と善
人と物
信頼とマニュアル
尊重と軽視
生意気と穏和

心と金と気持ち
上層部の洗脳
価値観の違い
心の無いロボット ...
暗天の下に荒れる 
大海原に背を向けて 
丘の上の白いまりあ象は{ルビ俯=うつむ}いて 
一人の幼子を抱いていた 

長年の雨や泥に 
汚れた背中を隠しもせずに 
只、一人の幼子を守るこ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
テレフォン☆ショッキング影山影司散文(批評...108/10/16 5:01
本家小川 葉自由詩508/10/16 3:42
雪の香りがする頃に智哉自由詩008/10/16 2:30
松本 涼自由詩108/10/16 1:40
一番嫌いな人種真紅自由詩108/10/16 1:21
6カフカ自由詩3*08/10/16 1:12
永遠の欠片小川 葉自由詩0*08/10/16 0:53
ブリキのオルゴールそらの とこ自由詩7*08/10/16 0:12
壁に咲く花カンチェルス...自由詩1008/10/16 0:00
いつか、何気なく笑って松本 卓也自由詩008/10/15 23:45
太陽暦の9月から11月まで。殿様が得る短歌008/10/15 23:38
小学校4年詩集kauzak自由詩5*08/10/15 23:23
坊主の謙遜aidani...自由詩208/10/15 22:09
lの二乗自由詩008/10/15 21:48
何処へ行く。LOW自由詩108/10/15 21:40
Fantasy-ファンタシー小野カオル自由詩008/10/15 21:38
2008ねん10がつ15にち 鍋の中でピッピ短歌308/10/15 21:38
言葉乱太郎自由詩19*08/10/15 21:25
沈婚歌愛心携帯写真+...2*08/10/15 20:53
余韻戒途自由詩008/10/15 20:04
音と景色とHTNYSH...自由詩208/10/15 19:06
人間らしさかいぶつ自由詩608/10/15 18:59
青焼けHTNYSH...自由詩508/10/15 18:46
屍の私大木円盤自由詩108/10/15 18:35
小石の向こう高橋魚自由詩208/10/15 17:25
( 今)に立つ服部 剛自由詩5*08/10/15 17:23
月の光xxxxxx...自由詩008/10/15 17:18
さようならの儀式青い風自由詩3*08/10/15 17:11
癇を押し殺せペポパンプ自由詩3*08/10/15 17:07
丘の上のまりあ象 服部 剛自由詩508/10/15 17:05

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